スクワットのテストステロン、総量が同じでも遊離分は減る?結合たんぱく質との比較

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血液の上昇と、筋肉の反応は同じものではない

採血結果を筋肉づくりの合格通知にしたくなるが、筋肉の中の反応も測った研究は、もう少し複雑な姿を示す。筋トレ経験のある男性を対象とした無作為化クロスオーバー試験では、下半身だけの運動と、上半身と下半身を組み合わせた運動が比較された。どちらも、血中の総テストステロンと遊離テストステロンに、運動前からの有意な変化はなかった。18〜39歳の女性で血液と筋肉内の反応がどう対応するかを、この男性の試験だけで決めることはできない。[9]

筋肉内のテストステロンなどにも有意な変化はなかったが、上下半身を組み合わせた条件では、アンドロゲン受容体の量や、受容体が遺伝情報を持つDNAに結び付く働きに変化があった。受容体はホルモンの信号を受け取る側の仕組みである。血液で測る量と、筋肉の中で信号を扱う過程は、同じ測定ではないことが見えてくる。[9]

具体的には、受容体のたんぱく質量は運動後3時間に増え、24時間には減った。一方、受容体とDNAの結合は3時間と24時間に増えた。量が増えることと、その働きの指標が増えることも、同じ時間経過ではなかった。血液のホルモンが上昇しなくても筋肉内で反応が起きたのであり、採血の矢印だけで運動全体を採点する見方には限界がある。[9]

ただし、この結果を「血中テストステロンは筋肉に無関係」と読み替えるのも行き過ぎだ。別の試験では、筋トレ未経験の男性18人を運動群と対照群へ割り付け、下半身の高負荷運動を48時間ずつ空けて3回行ったところ、運動直後の総テストステロンと遊離アンドロゲン指数が上昇した。SHBGには有意な変化がなかった。筋トレ未経験の男性を調べた結果であり、18〜39歳の女性の反応を直接示すものではない。[14]

その試験では、受容体を作るための遺伝子の読み出しや受容体たんぱく質が、その後の回に増え、総テストステロンや指数との相関も観察された。筋原線維たんぱく質は3回目の運動後に増加した。ホルモンと筋肉内の反応が対応した例ではあるが、相関は「ホルモンの上昇だけが原因」との証明ではない。異なる結果を並べるほうが、単独の指標を万能にする説明より正確だ。[14]

日常の記録に置き換えるなら、スクワットを行えた日、使った負荷、動きの手応えという運動の記録と、検査で得た値は別々に残すと考えやすい。「昨日はきつかったから、今日は遊離分も高いはず」と感覚で埋める欄ではない。研究でも運動、採血、筋肉の検査を分けていた。自分の努力を血液中の単独の数字へ換算しなくてよい。[9][14]

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女性の試験は、対象と病態まで確かめる

男性のスクワット試験を読んだあとで、女性にも同じ増減が起こると考えるのは早い。女性を対象とした根拠として、2025年の系統的レビュー・メタ分析は、多嚢胞性卵巣症候群、英字でPCOSと呼ばれる疾患のある女性を調べている。対象は生殖年齢の女性で、監督下の有酸素運動または筋力トレーニングと、介入なしを比べた無作為化比較試験が集められた。18〜39歳の女性への適用を考える際も、PCOSという疾患を持つ対象の結果として読む必要がある。[1]

含まれたのは10試験、合計382人である。有酸素運動は12〜24週間行われ、いくつかの試験ではテストステロンの低下とSHBGの増加が見られた。一方で、筋力トレーニングは除脂肪量の増加や体脂肪率の低下を示したものの、ホルモン項目への影響はわずかだった。メタ分析でも、代謝項目とホルモン項目の変化には一貫性がなかった。[1]

研究をまとめた結果であっても、対象の疾患は消えない。PCOSのある女性における変化を、PCOSのない女性のスクワットへの反応と同一視したり、テストステロンを高く保つための方法へ反転させたりはできない。運動で何を目指すかは対象によって異なり、単に数値を上げるという目標だけでは、この研究の内容を受け止められない。[1]

小規模試験の数字にも注意がいる。PCOSのある女性12人を、運動と栄養相談を行う群と、栄養相談のみの群に分けた12週間の予備的試験では、SHBGは前者で39%、後者で8%増える傾向だった。しかし、ホルモンの変化は統計学的に有意ではなかった。「39%増」という見出しだけでは、差が確かなものとして確認されたように読めてしまう。対象はPCOSのある女性であり、18〜39歳の女性全般に同じ増加率を見込むことはできない。[13]

同じ試験では、運動を加えた群で皮下脂肪厚の合計がより減り、推定最大酸素摂取量がより増えた。腹囲とインスリンは両群で低下していた。体の変化、代謝の変化、ホルモンの変化は、結果の確かさにも違いがあった。傾向という表現を残すことは、運動の価値を小さくするためではなく、数値が確かめた範囲を守るためである。[13]

立川駅北口の帰り道に、「女性もスクワットで男性ホルモンが増えるらしい」と検索して不安になる場面なら、先に確認するのは研究の対象である。男性の高負荷試験なのか、PCOSのある女性の介入なのかで、読めることは変わる。健康状態や検査結果について気になることがあれば医師に相談し、論文の平均的な変化から自分の診断を作らない。[1][7][12]

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よくある誤解

「総テストステロンが変わらなければ、ほかも変わらない」は誤りだ。若い男性の継続試験では、総量が変わらずSHBGと遊離分が異なる方向へ動いた。総量が同じでも、ほかの測定欄は空白のままにはできない。ただし、その組み合わせから個人の健康状態を自己診断することもできない。研究の集団平均と自分の検査結果には、別の読み取りが必要になる。[7]

「遊離分が下がる運動では、筋肉は増えない」も、この試験の結果に反する。遊離分の低下と除脂肪量の増加は同時に起こった。除脂肪量のすべてを筋肉と同一視することは避けるべきだが、少なくとも遊離分の増加を体組成変化の必須条件にはできない。採血の項目と、体の組成を測った項目を混ぜないことが大切である。[7]

「直後に増えた研究があるから、毎日のワイドスクワットが最もよい」という結びにも飛躍がある。スクワット条件の比較は重量、回数、休息を組み合わせた急性試験であり、継続試験は週3回だった。研究で確かめた頻度や組み方を越えて、毎日や足幅の優位性を決めることはできない。検索語に含まれる運動条件まで、論文が検証した範囲を確かめる必要がある。[7][12]

今日からできること

  • ホルモンが増えたという記事を読むときは、総量、遊離分、SHBGのどれかを確かめる。36人の継続試験でも、各項目の方向は一致しなかった。[7]
  • 運動直後の話か、続けたあとの話かを分ける。運動後30分の比較と12週間の比較を、同じ効果の大小として並べない。[5][7]
  • 毎日行う根拠として読む前に、試験の頻度を見る。週3回の結果を、そのまま毎日の処方へ置き換えない。[7]
  • 女性への情報では対象を確認する。10試験の統合であっても、PCOSのある女性という条件を外さず読む。[1]
  • 大きな変化率には有意差の有無を添える。SHBGが39%増える傾向でも、有意なホルモン変化ではなかった予備的試験がある。[13]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、予定に置ける運動を選ぶ

採血の数字を上げることより、生活に置ける運動の予定を考えたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30の営業で、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。生活の予定と照らし合わせ、通う時間を考えられる立地と営業時間だ。

溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱い、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。選択肢は、続ける運動の内容を考えるためのものだ。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店の案内と料金、体験予約を確認し、自分の予定に置ける運動を選ぶ場所として検討したい。

参考文献

[1] Effects of physical activity in women with polycystic ovary syndrome: a systematic review and meta-analysis — Cavalcante DCB, Scandolara TB, Kogure GS, Rodrigues C, Verruma CG, de Moraes MO,, 2025, Revista brasileira de ginecologia e obstetricia : revista da Federacao Brasileira das Sociedades de Ginecologia e Obstetricia. DOI: 10.61622/rbgo/2025rbgo56

[5] Cold-water immersion blunts and delays increases in circulating testosterone and cytokines post-resistance exercise — Earp JE, Hatfield DL, Sherman A, Lee EC, Kraemer WJ., 2019, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-019-04178-7

[7] Resistance training increases SHBG in overweight/obese, young men — Roberts CK, Croymans DM, Aziz N, Butch AW, Lee CC., 2013, Metabolism: clinical and experimental. DOI: 10.1016/j.metabol.2012.12.004

[9] Upper-body resistance exercise augments vastus lateralis androgen receptor-DNA binding and canonical Wnt/β-catenin signaling compared to lower-body resistance exercise in resistance-trained men without an acute increase in serum testosterone — Spillane M, Schwarz N, Willoughby DS., 2015, Steroids. DOI: 10.1016/j.steroids.2015.02.019

[12] Acute hormonal and neuromuscular responses to hypertrophy, strength and power type resistance exercise — McCaulley GO, McBride JM, Cormie P, Hudson MB, Nuzzo JL, Quindry JC, Travis Trip, 2009, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-008-0951-z

[13] Effects of exercise and nutritional counseling in women with polycystic ovary syndrome — Bruner B, Chad K, Chizen D., 2006, Applied physiology, nutrition, and metabolism = Physiologie appliquee, nutrition et metabolisme. DOI: 10.1139/h06-007

[14] Effects of sequential bouts of resistance exercise on androgen receptor expression — Willoughby DS, Taylor L., 2004, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/01.mss.0000139795.83030.d1

[18] The effects of creatine supplementation on muscular performance and body composition responses to short-term resistance training overreaching — Volek JS, Ratamess NA, Rubin MR, Gómez AL, French DN, McGuigan MM, Scheett TP, S, 2004, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-003-1031-z

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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