
食事の多様性は、味の種類を数えることではない
朝はバニラ風味、夜はココア風味。同じ棚から選べる味が増えても、それをそのまま食事の多様性と呼べるだろうか。研究で扱う多様性には、食品群の摂取を確かめる方法がある。ブルキナファソの農村部の妊婦を追った縦断研究では、過去24時間にどの食品群を食べたかを繰り返し聞き取り、食品群の多様性を点数で評価した。妊娠中の食事と現地の生活環境を調べた結果なので、日本の18〜39歳の女性全般に採点法や回数をそのまま当てはめることはできない。[1]
対象は、栄養補助の無作為化試験に参加した妊婦1757人である。ただし、ここでの問いは補助食品の効き目の比較ではなく、食事の多様性が日々や季節でどう揺れるかだった。食品群は10点の枠組みで評価され、日常的な多様性を推定するには、繰り返した聞き取りが必要とされた。[1]
聞き取りを5回行うと、推定の90%で観測した多様性が真の平均の15%以内に収まった。さらに、乾季の終わりに点数が高く、雨季に低くなる季節変動もあった。つまり、たまたま見た日の食卓を、その人のいつもの食事と同じものとして扱うと、評価が揺れ得るのである。[1]
この研究の採点法や回数を、日本の成人の自己診断へ直輸入する必要はない。対象も生活環境も違う。むしろ、休日に丁寧に作った夕食だけを思い浮かべず、残業した日や買い物に行けなかった日も含めて振り返る、という記録の姿勢が役に立つ。これは研究の点数を家庭で再現する指示ではない。[1]
具体的には、粉末を飲んだ食事の隣に、食べた料理と材料を短く書く。さらに、以前はその時間に何を食べていたかを並べる。「朝食を置き換えた」の一言を、食べていた物の名前までほどくのである。減った物が分かれば、次に買い物で確かめたい物も具体的になる。最初から品目数を競う必要はない。
「栄養密度」という言葉で選ぶときも、どの栄養に着目しているかをはっきりさせたい。たんぱく質の割合を見たいのか、ビタミンやミネラルの表示を比べたいのかで、確認する欄が違う。研究ではたんぱく質の増加や、カルシウムなどの摂取の変化がそれぞれ評価されていた。同じ「栄養が増えた」という表現で一括りにすると、何が変わったのかを見失う。[5][14]
食卓の写真を残すなら、撮影のために整えた日だけを選ばない方が、振り返りの目的に合う。出来合いの料理を食べた日も、飲み物だけで済ませた日も、自分の生活の一部である。料理名が分からなければ、覚えている材料だけ書いておく。記録を完璧にするために食事を変えてしまうと、確かめたかった普段の様子が遠ざかる。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
腸内細菌の研究も「同じ物だけなら安定」を支持しない
食べる物を固定すると、体の反応も一定になりそうに感じる。だが、健康な成人34人を17日間追った研究では、日々の食事と腸内細菌の関係は個人差が大きかった。食事記録と便の遺伝情報を日々集めて解析したところ、腸内細菌の構成は複数日にわたる食事履歴に関係し、一般的な栄養素の組み合わせより、食品の選択との関連が強かった。健康な成人の少人数の観察であり、18〜39歳の女性に同じ関係が成り立つかは、この結果だけでは判断できない。[3]
食事代替飲料だけを摂っていた参加者2人のデータも解析された。この少人数の観察では、単調な食事が腸内細菌の安定をもたらすとは示されず、全体の食事の多様性が安定性と関連していた。ここには、ソイプロテインの杯数を比べる実験はない。飲料中心の食事にすれば腸内環境が必ず悪くなる、と断定する結果でもない。[3]
この結果と、大豆ベースの粉末を追加した比較試験を重ねると、読み過ぎを避けられる。後者では腸内細菌への影響が限定的だった。食事の選択と関連があったという観察と、ある配合食を加えても大きく変わらなかったという介入の結果は、問いが異なる。「腸に良い食品」という短い札にまとめるには、条件を省き過ぎる。[3][6]
便の様子が気になるからといって、毎回の変化を粉末だけのせいにする必要もない。この観察研究では、当日の食事だけでなく、複数日の履歴が関係していた。気になる出来事と一緒に、食事全体を続けて記録する方が、単発の印象より状況を説明しやすい。原因の診断はその記録だけではできない。[3]
食べ物を単調にしても、体の反応には個人差が残る。[3]毎日同じシェーカーでも、人の体はコピー機ではない。食事記録は自分を厳しく採点するためではなく、実際の食べ方を言葉にするために置く。

よくある誤解
「飲む回数が同じなら、食事への影響も同じ」は早計だ。通常食への追加を調べた試験と、生活習慣への介入に代替食を組み込んだ研究では、比較した条件が違う。研究の回数だけを借りるのではなく、その前後に何を食べていたかまで見る必要がある。毎日2回という試験の設定も、一般の上限量や適量を決めた数字ではない。[5][6]
「たんぱく質が増えれば、ほかの栄養の確認は不要」は誤りだ。大豆ベースの二次解析で示されたのは、たんぱく質摂取の維持や体組成との関係である。一方、高齢者のホエイ製品の試験では、ビタミンやミネラルの摂取にも変化があった。製品の中身と、調べた指標を別々に確かめるべきであり、たんぱく質の結果だけで食事全体を保証する読み方はできない。[5][14]
「置き換えはすべて悪い」も、逆向きに単純すぎる。生活習慣への支援と組み合わせた大豆ベースの代替食には、過体重女性でたんぱく質摂取の持続的な増加と、より良好な体組成との関連が報告されている。だからこそ、その結果を一般の粉末だけに帰したり、対象の違う人に減量の必要があると考えたりしないことが大切だ。[5]
「食事の種類が多ければ、それだけで合格」という採点にも注意したい。食品群の点数を扱った妊婦の研究は、日々と季節の変動を捉えたものである。種類の点数だけで、個人の栄養状態のすべてを判定した研究ではない。数字は見たい側面を照らす道具であって、食事全体を一言で裁く判決ではない。[1]
今日からできること
- 飲んだ記録に「食事への追加」か「食事との置き換え」かを添える。毎日2回追加した12週間の試験も、夕食を抜く試験ではなかったと区別する。[6]
- 容器のたんぱく質表示と、ほかの栄養成分を分けて読む。65歳以上45人の試験で複数の栄養摂取が変わった事実を、手元のソイ製品への保証に使わない。[14]
- 忙しい日と余裕のある日の食事を残す。妊婦の研究で5回の聞き取りを要したという数字は、多様性を単日の印象で決めないための手掛かりにとどめる。[1]
- 腸の変化が気になるときは、その日だけでなく前後の食事も並べる。34人を17日追った研究が示したのは、食事と腸内細菌の複数日にまたがる関連である。[3]
- 粉末を使わない日の献立も考えてみる。26週間の使用後も52週間まで追った研究のように、使っている間だけでなく、その後に残る食べ方へ目を向ける。[5]
これらは飲む量を増減させる治療の指示ではない。受診や食事の相談をするときにも、「飲み過ぎかもしれない」という一言より、実際の製品と食べた物の記録があれば、状況を伝えやすくなる。体調に問題がある場合や、病気のために食事の指示を受けている場合は、医師に相談する。

オンザショアで、生活に運動の予定を置く
食事の記録で見直すのが日々の献立なら、運動では通う時間と場所を具体的に考えたい。生活に運動の予定を置く場所として、オンザショア立川店がある。営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、住所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。通う時間と場所を具体的に考えられることが、続ける仕組みの入口になる。
当店には溶岩プレートを敷いたスタジオで行うホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガのレッスンは25種類以上だ。妊娠中の方は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。予定を組む前には、店のトップと料金を確認できる。体験の予約も用意している。食事の置き換えとは別に、運動を続ける場所を選ぶための情報である。
参考文献
[1] Seasonality and Day-to-Day Variability of Dietary Diversity: Longitudinal Study of Pregnant Women Enrolled in a Randomized Controlled Efficacy Trial in Rural Burkina Faso — Hanley-Cook GT, Argaw A, de Kok B, Toe LC, Dailey-Chwalibóg T, Ouédraogo M, Kols, 2022, The Journal of nutrition. DOI: 10.1093/jn/nxac104
[3] Daily Sampling Reveals Personalized Diet-Microbiome Associations in Humans — Johnson AJ, Vangay P, Al-Ghalith GA, Hillmann BM, Ward TL, Shields-Cutler RR, Ki, 2019, Cell host & microbe. DOI: 10.1016/j.chom.2019.05.005
[5] Effect of a Defined Intake of a Soy-Based Protein-Rich Supplement on Body Composition and Eating Behaviour in Overweight Women: A Secondary Analysis of the ACOORH Trial — Berg A, Stensitzky-Thielemanns A, Predel HG., 2026, Nutrients. DOI: 10.3390/nu18172809
[6] The Effects of a Powdered Meal Replacement on Inflammation, Gut Microbiota, and Metabolism in People With Excess Body Weight-A Randomized Controlled Trial — Montenegro J, Oliveira CL, Nguyen NK, Armet AM, Berg A, Sharma AM, Mereu L, Comi, 2026, The Journal of nutrition. DOI: 10.1016/j.tjnut.2026.101595
[14] Fermented Whey Protein Supplement Slows the Progression of Frailty and Sarcopenia Among Older Korean Adults: A Randomized Blinded Trial — Lim HS, Jung DH, Kim HY, Lee JW, Kim YS, Shin H., 2026, Journal of medicinal food. DOI: 10.1177/1096620×261430172
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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