ヨガの時の音楽は左右へ動くと体も揺れる?音の方向と姿勢の反応を分けて読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

動画を見ていると、音の進む方向まで変わることがある

耳の話をしているのに、画面の話が出てくる。だが、左右へ動く音を聞いた後の知覚を調べた実験では、目で見る移動方向が結果を大きく変えた。参加者は、音程の変化と左右の移動を組み合わせた音に繰り返し接し、その後の音の動きの判断を調べられている。[1]

音と同じ方向へ視覚刺激が動くと、視覚刺激がない場合よりも、聴覚の運動残効が大きかった。残効とは、先に接した刺激の影響がその後の知覚に残ることである。逆向きに視覚刺激が動くと、残効の方向が反転した。一方、動く視覚刺激と固定音を組み合わせた条件では、その残効は観察されなかった。[1]

この結果は、目に入る動きが音の動きの知覚と強く結び付くことを示す。ただし、動く映像を見ればどんな音でも動いて聞こえる、という一律の規則ではない。音と視覚刺激がどう組み合わされ、どの段階の判断を測ったかが重要である。研究で観察された残効を、ヨガ中に体が自然に傾く効果へ広げることもできない。[1]

ヨガ動画を使う場面に戻ると、「この曲は左右に動いて落ち着かない」という感想を、曲だけの評価として保存する前に、何を見ていたかを思い出す余地がある。講師が向きを変えた場面だったのか、画面を追って顔を動かしたのか、曲だけを聞いていたのか。これらは実験と同じ条件ではないが、音だけから受けた印象だと即断しないための問いになる。[1][4]

視覚と聴覚を組み合わせることは、悪い影響ばかりでもない。自分が前進するような映像の中で、動く対象を見つける予備研究では、方向の合った音の手掛かりが位置判断の正確さを高めた。脳磁場を用いた分析でも、視覚の運動処理に関わる領域への影響が見られた。音と映像が組み合わさること自体を避けるべきだという結果ではない。[5]

日常の選択では、映像のある練習と音楽だけの練習を、同じ体験のように比較しないことから始められる。前者には動きを学ぶ目的があり、後者には音を聞きながら自分の流れで進める目的があるかもしれない。曲の優劣を決める前に、その場で何をしたかったかを言葉にしておく。音を見直したつもりで、実は画面を見る課題を見直していた、という取り違えを防ぐためである。

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注意の向け方で脳の反応は違うが、落ち着きの点数ではない

同じ動く音でも、それを聞くことに注意を向けるか、別の課題をするかで、測定される反応は変わる。通常の聴力がある6人を対象とした脳磁場の研究では、移動音を聞く条件で、動きに関連する反応が649±14.2ミリ秒の潜時で観察された。しかし、聞きながら計算課題をする条件では、その反応が消失した。[14]

この小さな実験からは、音への注意と、音の動きに関連する脳の反応の関係を読める。計算中に反応が消えたことを、音が耳に入らなくなった証拠にするのは違う。また、音楽に気づかなかった日はよく集中できた、と採点する基準にもならない。実験で比べているのは、指定された注意課題の下での特定の反応である。[14]

ヨガの練習中には、次の説明を聞く、画面を見る、動きを思い出すなど、やりたいことが並ぶ。音の左右の移動が強く印象に残った日でも、曲自体が特別だったのか、その部分を聞いていたのかを分けて振り返れる。注意の実験はこの区別の手掛かりになるが、説明を聞き逃した理由や姿勢の乱れを直接診断するものではない。[14]

脳の反応と本人の答えには、ずれも観察されている。通常の聴力がある人を対象に、まれに提示する移動音への脳波反応と、音を聞き分ける行動課題を比べた研究では、有意な脳波反応を生じさせた小さな両耳の時間差でも、行動では聞き分けられない場合があった。意識して答える前の処理と、本人が区別できることは分けて考える必要がある。[20]

この研究では、反応の大きさには音が進んだ角度が重要で、同じ角度を異なる速度で移動した音は、反応の大きさが近くても出現の時点が異なっていた。速い音だから体への影響も大きい、といった直線的な説明にはならない。移動の速さ、進んだ範囲、何を測るかは、それぞれ別の条件なのである。[20]

聞き取れたという感想、計測器に現れた反応、音を探す頭の動作、姿勢の揺れ。この違いを保つと、研究の表現が派手な選曲の効能へ変わるのを止められる。「脳が反応する音」という説明だけでは、その音をかけながら自分が何をしやすくなるのかまでは分からない。[4][14][20]

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よくある誤解

「左右へ動く音なら、体もその方向へ引っ張られる」という説明は、方向知覚と姿勢を飛び越えている。音を探すときの目や頭の動きは観察されているが、それをヨガの全身の揺れや転倒の評価と同じにはできない。固定音より移動音の位置判断が難しくなる条件があっても、姿勢が必ず悪くなるという意味ではない。[4][7]

「スピーカーを固定すれば、音の空間条件も固定できる」という思い込みにも注意したい。聞き手が動けば音源との位置関係が変わり、頭の回転も空間の聴覚情報に関わる。固定する対象を機器だけに限らず、自分がどちらを向いて何を見ていたかまで含めて考える必要がある。[6][8]

「脳が反応したのだから本人もはっきり分かり、その分だけ練習に効く」という理解も成立しない。脳波と行動による聞き分けを比べた実験では、反応があっても行動では区別されない場合があった。測定の感度と、主観の強さやヨガの上達は別の話である。[20]

音の好みを語ること自体は、研究の指標に合わせなくてよい。「この曲だと練習する気になる」「左右の広がりが気になる」は、自分の体験として残せる。そこに「誰でも姿勢が安定する」という説明を付け足すと、必要な根拠が変わる。個人の選びやすさを語る言葉と、身体への効果を示す言葉を使い分けたい。

今日からできること

  • 音楽を振り返るメモでは、音の位置、移動方向、移動範囲を別々の言葉にする。成人の実験でも、動くか止まるかの区別、方向、範囲は異なる課題として調べられている。[7]
  • 音が気になった場面では、目を向けたのか、顔を向けたのかを付け加える。若年者33人と成人17人の実験で観察されたのは、位置探索の際の目と頭の動きである。全身の安定性の点数に置き換えない。[4]
  • 曲を比べたい日は、スピーカーの場所と自分の向きもメモに残す。聞き手の平行移動で得られた3.3°という値は、姿勢の許容範囲ではなく音の聞き分けの指標として読む。[6]
  • 動画付きの練習と音楽だけの練習は、分けて感想を残す。視覚刺激の方向が音の運動残効を変えた実験を踏まえ、映像からの印象を音楽だけに割り当てない。[1]
  • 音が印象に残らなかった日を、集中の成功と即決しない。6人の注意実験の反応を自分の採点基準にせず、何に注意を向けて練習していたかを添える。[14]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、曲の評価より通う時間を決める

曲を追ったのか、動作の説明を聞いていたのか。練習を振り返る問いを持ち、通う時間を決める場所としてスタジオを選びたい。オンザショア立川店は、営業時間が8:00〜23:30、年中無休のスタジオである。出勤前や仕事帰りなど、自分の生活に練習の時間を置く場所として検討できる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分である。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。音の移動に関する実験結果を、そのまま当店のレッスンの効果とするものではない。

妊娠中の方は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加するレッスンの条件を確かめてから、体験を検討したい。

体験で予定に組み込むのは60分のヨガレッスンで、料金は税込1,980円である。ヨガマットに加え、バスタオル2枚とフェイスタオル1枚のレンタルも料金に含まれる。

通う時間と利用条件を確かめる入口は、店舗サイトと料金案内である。体験の予約も、自分の予定に練習を組み込むための選択肢となる。

参考文献

[1] Visual motion influences the contingent auditory motion aftereffect — Vroomen J, de Gelder B., 2003, Psychological science. DOI: 10.1111/1467-9280.24431

[4] Head and Eye Movements Reveal Compensatory Strategies for Acute Binaural Deficits During Sound Localization — Alemu RZ, Papsin BC, Harrison RV, Blakeman A, Gordon KA., 2024, Trends in hearing. DOI: 10.1177/23312165231217910

[5] Auditory cues facilitate object movement processing in human extrastriate visual cortex during simulated self-motion: A pilot study — Vaina LM, Calabro FJ, Samal A, Rana KD, Mamashli F, Khan S, Hämäläinen M, Ahlfor, 2021, Brain research. DOI: 10.1016/j.brainres.2021.147489

[6] Self-translation induced minimum audible angle — Rummukainen OS, Schlecht SJ, Habets EAP., 2018, The Journal of the Acoustical Society of America. DOI: 10.1121/1.5064957

[7] Auditory motion tracking ability of adults with normal hearing and with bilateral cochlear implants — Moua K, Kan A, Jones HG, Misurelli SM, Litovsky RY., 2019, The Journal of the Acoustical Society of America. DOI: 10.1121/1.5094775

[8] Velocity Selective Networks in Human Cortex Reveal Two Functionally Distinct Auditory Motion Systems — Meng JA, Saberi K, Hsieh IH., 2016, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0157131

[14] Dynamic neuromagnetic responses to auditory motion: a novel index for evaluation of attention — Xiang J, Holowka S, Ishii R, Wilson D, Chuang S., 2004, Neurology & clinical neurophysiology : NCN. DOI: なし

[20] How does mismatch negativity reflect auditory motion? — Altman JA, Vaitulevich SP, Shestopalova LB, Petropavlovskaia EA., 2010, Hearing research. DOI: 10.1016/j.heares.2010.06.001

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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宮川涼 Founder
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