
慣れた動きでも、脳活動は一律には減らない
同じ研究グループによる別の実験では、右利きの17人が、長さの違う指の系列動作を自動化の水準に達するまで練習した。自動化は、文字を数える課題を同時に行わせて評価された。ここでの自動化とは、ただ本人が慣れたと感じたことではなく、同時課題を使って評価した動作の性質である。右利きの参加者による指の実験のため、18〜39歳の女性の全身運動に同じ脳活動の変化が起きるかは別に確かめる必要がある。[1]
この実験は、先行する脳画像研究で報告された、練習前後の左背外側前頭前野の活動低下を再現できなかった。その一方で、学習後に右半球の関与が増えることを示した。著者らは、その左右差が、意識的な学習や、情報を一時的に保ちながら使うワーキングメモリの関与を示唆すると解釈している。[1]
先ほどの研究では短い動作列で活動低下が見られ、こちらでは想定した活動低下を再現できなかった。両者を無理にそろえるより、練習後の変化は部位や課題条件ごとに読むべきだろう。指の動作を練習したという共通点だけで、脳全体が同じ方向に変化したと扱うことはできない。[1][3]
脳活動の説明は魅力的だ。「頭を使わずにできるようになった」と言えれば、上達の物語が短く済む。しかし、これらの実験が示す変化はそれほど単純ではない。活動が増えた部位もあれば、減った部位もある。数字を途中で戻して楽になった実感を、特定の脳部位が休めた証拠にすることも避けたい。[1][3]
自分の練習を振り返る時は、脳の中を推測するより、目の前で確かめられる出来事を残す。「数を忘れても動きは続いた」「順番を確認するために止まった」「合計は分からなかった」。同じ混乱に見える場面を具体的に書き分けることで、次に確認したい点が決まる。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
動きが自動化すると、途中で止められなくなるのか
区切りを作らず動けるようになると、惰性で続けてしまうのではないか。コーエンとポルドラックは、連続反応時間課題で、自動化と反応を止める能力の関係を調べた。参加者は決まった系列とランダムな並びが交互に入る課題を練習し、別の文字数え課題を重ねた時の反応時間の負担から自動化を評価した。[5]
練習に伴って反応時間は短くなり、決まった系列ではランダムな並びより短縮が大きかった。また、練習は、文字数え課題を同時に行うために追加でかかる反応時間の減少と関連した。一方、停止合図に応じて反応を抑える能力には、練習終了時点で変化がなかった。[5]
同時課題による干渉が見られなくなった参加者でも、止める能力は低下していなかった。したがって、この課題では「自動化したら止められなくなる」という主張は否定された。ただし、指の課題での反応抑制の結果であり、重りを扱う運動の安全性全体を保証する話ではない。[5]
数え直すことを、動きを止める能力の訓練と呼ぶ必要もない。数を区切る目的が合計の把握なら、その目的として評価する。動作を確認するために中断したなら、中断した事実を残す。数字の操作と身体の停止を同じ言葉で記録しないことが、ここでも役に立つ。
次の練習で使うメモには、数字の区切りと実際の中断を別の欄にしてみてもよい。これは停止能力が高まると確認された方法ではなく、記録を読み返す時の混同を避けるための提案だ。数字だけを見て「前回と同じ内容」と思う前に、その数字を作った動作の流れを振り返れるようにする。

数え方の比較は、記録の読み返しから始める
練習後のメモを読む場面を考えよう。「途中で数を戻した」とだけ書かれていたら、予定して区切ったのか、分からなくなって戻したのかが分からない。前者なら、考えていた区切りが実際に使えたかを振り返れる。後者なら、どこから分からなくなったかを確認することになる。同じ文字でも、次に確かめたい問いは異なる。
「動きが止まった」という記録にも理由を添えたい。見本を確認したのか、数字を思い出そうとしたのか、予定した中断だったのか。理由が混ざった記録から数え方だけの優劣を決めない。家庭で研究と同じ比較を再現する必要はないが、何を替えたかまで残す姿勢は持てる。
特に、新しい種目を覚える日と、慣れた種目を繰り返す日を、一続きの成績表にしないことを提案したい。実験では練習前後を比較し、同時課題に伴う反応時間の負担や脳活動の変化を評価していた。自分の感想をそれらと同じ指標だと扱わず、その日に何を学ぼうとしていたかを記録の入り口に置くのである。[3][5]
よくある誤解
「短く数えれば、その長さで動きも記憶される」は、ここで紹介した実験からは言えない。短い動作列と長い動作列を比較した研究で変わったのは、指の系列の長さである。長い反復を行いながら数字だけを戻した条件とは異なる。数える区間を小さくしたことを、動作の記憶の単位が変わった証拠にしないことが大切だ。[3]
「数を間違えたから、動きも学べていない」という見方も広すぎる。数える課題によって系列への気づきが生じなかった条件でも、運動学習に伴う脳血流の変化は見られた。意識して順番が分かることと、動作の学習が起きることは、同じ指標ではなかったのである。[2]
「慣れた動作は、何を同時にしても負担がない」とも言い切れない。練習後の変化は短い動作列と長い動作列で異なり、別の実験では、色の系列を学ぶか、赤い合図を数えるかによって運動成績への影響が逆になった。同時に行う作業の中身まで見る必要がある。[3][4]
どれも、「数え直しは悪い」という結論にはつながらない。むしろ、便利な数え方を選ぶ話と、記憶の仕組みを説明する話を混ぜないための注意である。自分が使いやすい工夫には、実験で証明された脳の物語を添えなくてもよい。

今日からできること
- 数を戻すなら、開始前に区切り方をメモし、終了後は合計と実際の中断を分けて残す。4単位と12単位を比較した研究の数字を、そのまま推奨回数にはしない。[3]
- 新しい動作で迷った時は、順番に迷ったのか、現在の数字に迷ったのかを書き分ける。系列への気づきと運動学習を区別した実験を、観察の視点にする。[2]
- 数え方を試す日は、見本や説明をどう使ったかも記録する。同時に行う課題の種類で運動成績への影響が異なった実験を踏まえ、変えた条件を確認する。[4]
- 慣れた実感を「脳活動が減った」と言い換えず、動きや数の追い方に起きた変化を言葉にする。17人の実験では、想定した活動低下は再現されなかった。[1]
- 数え直しと、動作を止めて確かめることを区別する。3時間の練習で自動化と停止能力を調べた結果は、数え直しの方法を検証したものではない。[5]
これらは、筋力や体重への効果を保証する処方ではなく、次の練習で何を観察するかを決めるための提案だ。帰宅後のノートに必要なのは、きれいな数字だけではない。途中で迷った場所が残っていれば、次に動きを確認する時の話題になる。合計が不確かだった日は、その不確かさも記録の一部として扱いたい。
オンザショア立川店で、予定にも区切りを作る
回数の区切りを考えた後は、生活の中のどこに運動の時間を置くかも考えたい。オンザショア立川店は、営業時間が8:00〜23:30で、年中無休の溶岩ホットヨガスタジオである。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。通勤や買い物の予定と照らして、通う時間を検討できる立地と営業時間だ。仕事帰りに立ち寄るか、休日の予定に組み込むか、まず生活の時間割から考えられる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。どの種目でどんな時間を続けたいかを考える場所として、店のサイトや料金を確認できる。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる種目を確認したうえで、体験の予定を考えたい。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約から予定を選べる。数え方の工夫に効果を約束するのではなく、続ける時間を具体的に置くための選択肢である。
参考文献
[1] A functional near-infrared spectroscopy (fNIRS) examination of how self-initiated sequential movements become automatic — Polskaia N, St-Amant G, Fraser S, Lajoie Y., 2020, Experimental brain research. DOI: 10.1007/s00221-020-05742-w
[2] Functional mapping of sequence learning in normal humans — Grafton ST, Hazeltine E, Ivry R., 1995, Journal of cognitive neuroscience. DOI: 10.1162/jocn.1995.7.4.497
[3] Neural Correlates of Dual-Task Processing following Motor Sequence Learning: A Functional Near-Infrared Spectroscopy (fNIRS) Study — Polskaia N, St-Amant G, Fraser S, Lajoie Y., 2023, Journal of motor behavior. DOI: 10.1080/00222895.2022.2131706
[4] A distraction can impair or enhance motor performance — Hemond C, Brown RM, Robertson EM., 2010, The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience. DOI: 10.1523/jneurosci.4592-09.2010
[5] Automaticity in motor sequence learning does not impair response inhibition — Cohen JR, Poldrack RA., 2008, Psychonomic bulletin & review. DOI: 10.3758/pbr.15.1.108
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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