
回収率が高いことと、濃くなることは別の成績だ
回収率は、初めにあった目的成分をどれだけ取り戻せたかを見る指標である。濃縮倍率は、取り出した部分で目的成分がどれだけ濃くなったかを見る指標だ。同じ工程を評価していても、見ている面が異なる。この区別は、ホエイでもカゼインでも、結果に両方の数値が並ぶ理由になる。[11][14]
大豆由来のたんぱく質を排水から回収した2025年の研究では、温度に応じて表面の性質を変える薄片状の安定化材を使った。対象は人ではなく大豆加工の排水であり、18〜39歳の女性の栄養利用にそのまま適用できる数字ではない。最適条件で回収率88.57%、濃縮倍率1.2216だった。多くを回収できたことと、大幅に濃くなったことが同義ではないと分かる組み合わせである。[3]
この論文にある「whey soybean protein」は、大豆の加工で出る液に由来するたんぱく質である。乳由来ホエイを扱った実験と、名前の一部が似ているから同じ原料だとまとめない。英語の見出しを日本語に置き換える時にも、どの製造液から回収したのかを確認する必要がある。[3][14]
分離では、回収を増やしたい要求と濃縮を強めたい要求がぶつかることもある。酵母発酵などを念頭に置いた実験研究では、気体の流量を増やすと回収は増えるが、濃縮を犠牲にする関係が述べられている。泡を勢いよく作るほど、すべての成績が一緒に上がるわけではない。[19]
その研究では、二酸化炭素を一時的に加えてから空気に戻す方法も検討され、濃縮を犠牲にせず回収を改善する可能性が示された。ここでの発想は気体の使い分けであり、家庭で振る回数を増やす話ではない。卵白アルブミンをモデルにも使う装置実験であり、18〜39歳の女性が飲んだ場合の効果にはそのまま当てはめられない。[19]
数字を読む順番は、「何を」「どの液から」「どの条件で」「どの指標として」がよい。百分率だけを囲むと、たんぱく質の回収率が消化吸収率へ、濃縮倍率が減量効果へとすり替わりやすい。測定対象を主語に戻せば、この飛躍を止められる。[3][11][14]
たとえば販売説明で回収技術に触れていたら、まずその数字が原料の製造工程に属するのか、完成品の含有量に属するのかを読み分けたい。原料液からよく取り戻せたという事実は、資源利用の面で意味がある。一方、食べる分量を決める際には、手元の食品の表示に立ち戻る。工程の評価と食卓の確認は、それぞれ別の仕事である。[1][11]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
泡が長持ちするほど分離に有利、とは限らない
カゼインの実験では泡の安定性を改善して回収を助けていたが、違う対象では別の設計もある。酵素を泡で回収する2024年の研究は、泡を安定させるたんぱく質を酵素につないだ「タグ」を検討している。タグとは、目的の酵素に取り付け、工程の中で扱いやすくする分子の部分を指す。[9][11]
対象はβラクタマーゼ、ペニシリンGアシラーゼ、ギ酸脱水素酵素という酵素である。対象は人ではなく酵素なので、18〜39歳の女性への健康効果としてそのまま適用することはできない。これらにタグをつなぐことで、泡を使って回収でき、触媒としての働きも大部分が保たれた。さらに洗浄液を使うなど適切な条件では、一部のタグで混入たんぱく質から目的酵素をほぼ完全に分離できた。[9]
興味深いのは、タグのないたんぱく質と分ける際には、泡の安定性が低いことや泡の洗浄が有利に働いたという点だ。カゼインでの「泡を安定させる」と向きが違って見える。しかし目的が、なるべく多く回収することなのか、混ざった別のたんぱく質を遠ざけることなのかで、望ましい条件は変わる。[9][11]
この結果を、片方の論文がもう片方を否定したと捉える必要はない。対象と補助成分と評価項目をそろえないまま、泡の安定性だけを共通の物差しにしてはいけないのである。泡が長く残る様子は目につくが、分離したい成分の選び分けまで目で見えるわけではない。[9][11]
同じ研究では、タグと酵素の間の距離を大きくすると、触媒としての働きを保つ上で好影響があった。一方、タグの性能を決める特定の配列や物理的性質は特定されていない。泡への移りやすさだけでなく、取り出した成分がどんな働きを保つかも、分離を設計する際の別の問いになる。[9]
ただし、ここでいう酵素の働きは実験で測る触媒活性であり、飲んだ人の健康効果ではない。分離技術が生物由来の成分を扱えることには意味があるが、そのまま食事の効果を保証するものにはならない。工場での働きと体内での働きを、同じ「活性」という印象でつなげない読み方が必要だ。[9]

よくある誤解
「回収率の高い製法なら、飲んだ時の利用率も高い」は、別の指標をつないでいる。カゼインの86.51%は、製造の排水から回収した割合である。人を対象にした食事試験の吸収率や、運動後の変化を示す数値として扱うことはできない。数字に付いた指標の名前を省略せず、その測定対象まで確かめるのが出発点だ。[11]
「泡の部分を選べば完全食に近づく」という考えも、分離の成果からは導けない。ホエイの研究が目指したのは、全体や特定のたんぱく質の画分、つまり分けて取り出した部分を集めることだった。ある成分を選択して濃くする工程を、食事全体の栄養が整うことに置き換えない。[14]
「泡を集める研究があるから、市販の粉もみなその製法だ」とも決めつけられない。レビューが扱うのは多様な生物由来成分の分離への応用であり、液の複雑さが工程設計の課題とされている。ある技術が研究されていることと、手元の袋の製法が確認できていることは別である。[1]
また、「泡を捨てればほぼ全部のたんぱく質を捨てることになる」と焦る必要もない。ほぼ全量が泡へ移ったホエイ実験は、酸性度などを整えて分離した結果だ。その移行率を、そのまま日常の飲料の表面に当てはめることはできない。出勤前のボトルに、実験装置の仕事まで頼まなくてよい。[14]
今日からできること
- 原料技術の説明に数字があったら、「回収率」か「濃縮倍率」かを書き添えて読む。カゼインの86.51%と16.81倍は同じ意味ではない。[11]
- 比較する前に出発点の液を確認する。乳由来ホエイの実験と、大豆由来たんぱく質の回収率88.57%を、そのまま食品の優劣として並べない。[3][14]
- 泡の高さを栄養量の目盛りにせず、飲む分量は製品表示で確認する。最大30倍という研究値は、条件を整えた分離工程の数字である。[14]
- 研究のpH2〜3や補助成分を家庭の飲み方に転用しない。実験条件は製品の調製手順とは分けて読む。[14]
- 「安定した泡が常に最良」と決めず、何を分けたい工程かを確かめる。酵素の研究では、低い泡の安定性と洗浄が選び分けに役立つ場面もあった。[9]
製品を見直す時に必要なのは、製造の専門用語を全部覚えることではない。目の前の説明が、原料を取り戻す話か、特定成分を濃くする話か、口にする食品の表示かを読み分けることだ。実験の成果を正しく評価しながら、泡だけで飲み方を決めずに済む。[1][11][14]

オンザショア立川店を、予定に置ける運動の場所として
飲み物を準備する時間と、体を動かす時間。それぞれを生活の予定に置くための場所として、オンザショア立川店がある。営業時間は8:00〜23:30、年中無休で全曜日同じである。朝に動きたい日と、仕事や講義を終えてから通いたい日で、予定に合わせた時間帯を検討できる。
場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどを扱う。ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。通う場所と取り組む内容を、生活の動線と一緒に考えられる。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。内容は店のトップ、費用は料金、参加の手続きは体験の予約で確認できる。持ち物や時間を見通して、通う予定を具体化するための入口である。
参考文献
[1] Foam fractionation applications — Burghoff B., 2012, Journal of biotechnology. DOI: 10.1016/j.jbiotec.2012.03.008
[3] Foam separation of whey soybean protein with “microflower-templated” temperature-responsive Janus sheets as an efficient and recyclable foam stabilizer — Yang F, Zhang C, Ma X, Wu J, Lu Y, Han J, Wang L, Wang Y., 2025, Food research international (Ottawa, Ont.). DOI: 10.1016/j.foodres.2025.117032
[9] Foam fractionation Tags (F-Tags) enabling surfactant-free, activity-preserving recovery of enzymes — Krause T, Keshavarzi B, Heitkam S, Ansorge-Schumacher MB., 2024, Applied microbiology and biotechnology. DOI: 10.1007/s00253-023-12837-1
[11] Xanthan gum assisted foam fractionation for the recovery of casein from the dairy wastewater — Wu Z, Yin H, Liu W, Huang D, Hu N, Yang C, Zhao X., 2020, Preparative biochemistry & biotechnology. DOI: 10.1080/10826068.2019.1658119
[14] High efficiency enrichment of total and single whey proteins by pH controlled foam fractionation — Ekici P, Backleh-Sohrt M, Parlar H., 2005, International journal of food sciences and nutrition. DOI: 10.1080/09637480500146549
[19] Removing proteins from an aerated yeast fermentation by pulsing carbon dioxide: replacing salting-out as a method of protein precipitation — Kirkland RA, Tanner RD., 2005, Applied biochemistry and biotechnology. DOI: 10.1385/abab:122:1-3:0685
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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