運動前の栄養ドリンクは少しずつ飲む?胃の快適さを濃さと運動の条件から考える

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

濃さや塩分を変えれば、飲み方の問題は解決するか

安静時の飲料を調べた別の実験では、糖質7%の等張性飲料、糖質18%の高張性飲料、対照飲料などを比較した。また、マルトデキストリンという糖質を含む溶液で、ナトリウムとカリウムの濃度を変える比較も行った。飲料の性質を詳しく調べるための実験で、運動前のおすすめ商品を決める試験ではない。[5]

この実験では、体重当たり8mL/kgをまとめて摂ったあと、胃に残る飲料と分泌液を管を用いて測定している。単に「お腹が軽かったか」と尋ねるのではなく、胃の内部で何が残り、どのように液体の構成が変わるかを追った研究である。研究用の摂取量は、読者が開始直前に飲み切るべき量ではない。[5]

糖質を多く含む溶液でナトリウムやカリウムの濃度を変えても、胃排出への影響は統計的に有意ではなかった。研究者は、高い糖質濃度や多い摂取量が電解質の影響を上回った可能性を挙げている。電解質は液体中のナトリウムなどの成分を指す。「塩分を足せば胃から速く出る」と単純化する結果ではない。[5]

もうひとつ興味深いのは、胃に残った液体の性質が、分泌液と混ざることで変わる点だ。胃の分泌液の割合が増すにつれて、酸性の程度や浸透圧、電解質組成は変化した。飲む前のラベルは出発点の情報であり、胃の中の経過すべてを示すものではない。[5]

生活へ戻すなら、飲み方を試す日に、粉を濃くする、別の成分を加える、飲む量も減らす、と変更を重ねないことが役立つ。どの変更が自分の感覚に関係したか分からなくなるからだ。とくに「少しずつ飲んだ日の方が楽だった」と思ったときは、中身まで違わなかったかを確かめる。飲料の性質を変えた比較と、飲む配分を変えた比較を混ぜないための工夫である。[1][5][7]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

燃料を補う目的と、胃の快適さを分けて選ぶ

糖質摂取のレビューは、長時間運動において、運動前や運動中の糖質が疲労を遅らせ、筋肉に蓄えた糖質であるグリコーゲンを節約し、運動成績を改善し得ると整理している。また、糖質濃度4〜8%の飲料を、長時間の運動におけるエネルギーと水分の供給の文脈で扱っている。対象は長時間運動を行う人であり、18〜39歳の女性の短いレッスンにそのまま当てはめて必要性を判断することはできない。[3]

この整理から、短いレッスンの前にも毎回糖質飲料が必要だと飛躍することはできない。長時間の運動を支える燃料の話と、開始前の胃の重さをどう振り返るかは、判断の入口が違う。運動するから何か特別な飲料を足す、という順序にせず、今日は何を確かめたいのかを先に置きたい。[1][3]

同じレビューが挙げる外因性糖質、つまり飲食から摂った糖質の利用速度のピークは、毎分0.4〜1.0gの範囲だった。これは研究で観察された利用の速さであり、飲むべき毎分の量を指す数字ではない。利用速度の数値をそのままボトルの目盛りや飲む間隔に変換しないことが大切だ。分割した摂取が、まとめた摂取よりこの速度を大きく変えるようには見えないという整理も、ここにつながる。[3]

運動成績は別に測る必要があることを示す例もある。暑い環境で男子学生の球技選手9人が行った無作為化比較試験では、糖質6.5%の電解質飲料と、風味を付けた水、味をそろえた対照飲料を比べた。開始直前にまとめて飲み、その後も運動と休息の区切りで摂取する計画だった。男子球技選手の暑熱下の結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめず、性別と運動内容の違いを踏まえて読む必要がある。[20]

糖質飲料では血糖などの代謝指標に違いが出たが、スプリント成績には飲料間の差がなかった。総走行距離の飲料間比較も統計的に有意ではなく、試験を行った順序の影響があった。研究者は、暑さに慣れていないこの男性集団では、糖質の利用可能性が間欠的走行の成績を制限する要因とは考えにくいとした。血液の数値が変わることと、動ける量が増すことは同義ではない。[20]

一方は長時間運動についてのレビュー、もう一方は暑い環境で走った少人数の試験である。後者を使って前者全体を否定することも、前者だけであらゆる運動への上乗せ効果を約束することもできない。飲料選びでは、研究の対象と運動の内容を、結論とセットで見る必要がある。[3][20]

この試験の環境は30℃であり、歩行と速さを変えた走行を組み合わせ、休息を挟んで繰り返すものだった。比較の順序によって総走行距離が伸びたことも、飲料だけで成績を説明できない理由になる。普段の記録でも、動作に慣れた日、種目を変えた日、環境が違った日を同じ条件として並べない方がよい。商品を替えた日の好調さを、直ちに商品の効果にしないという読み方である。[20]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「少しずつ飲む方が、栄養は必ず速く使われる」という思い込みがある。だが、糖質の利用速度を扱ったレビューでは、分割摂取とまとめた摂取の違いが大きく影響するようには見えないとされた。口から入れる回数の細かさを、そのまま体内の利用の速さに置き換えることはできない。自分にとって飲みやすい配分を探す理由と、燃料利用を速めるという主張は分けよう。[3]

「運動すると胃は必ず止まり気味になる」という見方も粗い。メタ分析の全体効果は小さく明確ではなく、運動強度や種類、飲料などの条件で違いがあった。また、繰り返し飲む比較では、等張性と高張性で時間の経過が違った。「運動前だから胃に悪い」「分けているから問題ない」という両極の説明より、何を飲んで何をするかの方が手掛かりになる。[1][7]

「栄養が多い飲料なら、よく動けるはず」という期待にも注意したい。糖質飲料の長時間運動での利点を扱うレビューがある一方、暑い環境での間欠的走行試験では、糖質を含む条件で代謝の違いがあってもスプリント成績に差はなかった。飲料を選んだ満足感と、実際の運動結果は別々に確かめるものだ。[3][20]

胃から速く出ることだけを、飲料の総合点にするのも適切ではない。胃排出の研究、糖質を使う研究、運動成績の研究は、測定している場所と目的が異なる。自分の困りごとが胃の感覚なら、その感覚を記録に残し、研究の測定値で気持ちまで決めつけない。逆に楽に飲めたからといって、運動成績の向上を証明したことにもならない。[1][3][7][20]

今日からできること

  • 買う前に目的を言葉にする。胃の快適さを確かめたいのか、長時間運動の燃料を考えたいのかを分ける。レビューの糖質4〜8%という範囲は後者の文脈で読み、すべての運動の必須条件にしない。[3]
  • 飲料の種類、全体量、飲み始めと運動開始の時刻を残す。少しずつ飲んだ日を比べる際も、中身と量が違えば飲み方だけの比較にはならない。胃排出に複数の条件が関わるという整理を、記録の項目に生かす。[1]
  • 飲み始めの印象だけで決めず、運動の途中の感覚も短く書く。80分の比較実験で時間帯による差があったことは、開始直後と後半を分けて振り返る理由になる。実験と同じ長さを運動する必要はない。[7]
  • 粉の濃さや塩分を変えることと、飲む配分を変えることを重ねない。安静時の実験では電解質濃度の変更による胃排出の有意差はなく、成分を足すだけの解決策は支持されていない。[5]
  • 振り返りには運動の種類ときつさも添える。暑い中で走った男性9人の結果を、自分のヨガの成績に直接置き換えない。飲み方の記録は無理に運動を続けるための課題ではなく、次に条件を整理するためのメモである。[1][20]
立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、予定に合う運動を続ける

飲み方を振り返る日にも、まず決めておきたいのは、どの運動をいつ行うかである。続ける場所の選択肢として、オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがある。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。

営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。通う時間帯と種目を考えるための情報は店のトップで、料金は料金ページで確認できる。

参加条件も先に確かめたい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約から申し込める。日常の予定に入れる場所として、時間と参加条件を照らし合わせて選びたい。

通う前にレッスンの選択肢と持ち物を確認することも、続けるための準備になる。

参考文献

[1] Acute exercise and gastric emptying: a meta-analysis and implications for appetite control — Horner KM, Schubert MM, Desbrow B, Byrne NM, King NA., 2015, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.1007/s40279-014-0285-4

[3] Exogenous carbohydrate utilisation: effects on metabolism and exercise performance — el-Sayed MS, MacLaren D, Rattu AJ., 1997, Comparative biochemistry and physiology. Part A, Physiology. DOI: 10.1016/s0300-9629(97)00064-9

[5] Effects of electrolytes in carbohydrate beverages on gastric emptying and secretion — Rehrer NJ, Beckers EJ, Brouns F, Saris WH, Ten Hoor F., 1993, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/00005768-199301000-00008

[7] Gastric emptying with repeated drinking during running and bicycling — Rehrer NJ, Brouns F, Beckers EJ, ten Hoor F, Saris WH., 1990, International journal of sports medicine. DOI: 10.1055/s-2007-1024799

[20] The influence of a 6.5% carbohydrate-electrolyte solution on performance of prolonged intermittent high-intensity running at 30 degrees C — Morris JG, Nevill ME, Thompson D, Collie J, Williams C., 2003, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/0264041031000071191

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約