
訓練の前後の改善と、対照群との差を読む
一般的な想像能力を鍛えることと、心配が始まった場面で別のイメージへ移ることも区別したい。病的なほど心配の強い人を対象にした試験では、心的イメージの訓練37人、言語的思考の訓練38人、待機対照36人を比べた。訓練後の心配や感情に関する指標で、群間の有意差は認められなかった。病的なほど心配の強い人の比較であり、18〜39歳の女性全般にそのまま適用するには対象の違いを考える必要がある。[3]
両方の訓練群では、訓練前と比べて、心配の活動や心配による支障、不安などが改善していた。評価は訓練後1週と5週に行われ、複数の結果指標における群内の効果量は0.39〜1.17だった。効果量とは、変化の大きさを尺度の単位とは別の形で表す値である。ただし、この数字は、イメージ訓練が対照より優れていた大きさではない。[3]
「始める前より楽になった」という比較と、「別の方法より楽になった」という比較は異なる。群内の変化だけを読むと、想像の訓練に大きな期待を寄せたくなる。しかし、同じ試験で言葉の訓練にも変化があり、待機群を含む群間の差は有意でなかった。この結果を落として、映像が言葉に勝ったと書くことはできない。[3]
一方、それより前の原理実証研究では、心配の強い71人に日常で心的イメージを多く使う訓練を行い、訓練後1週と5週で心配と支障の低下が報告された。不安の高い参加者では、心配の制御可能性、その時点の不安、前向きな気分にも有益な結果があった。方法の可能性を示す結果として読む位置づけである。心配の強い人での結果なので、18〜39歳の女性全般への効果として広げずに読む。[17]
この先行研究と、その後の比較試験を併せると、前向きな結果があることと、他の条件に対する優位が確立したことの間に距離があるとわかる。自分が景色を思い浮かべて楽になった経験まで否定する必要はない。ただ、その経験から、誰でも同じように楽になる、言葉を使う方法より必ずよい、と話を広げないことである。[3][17]
訓練の目的にも違いがある。一般的なイメージ能力を練習する試験では、心配に関連する複数の指標を、その後の時点で評価した。一方、無関係な前向きなイメージへ切り替える試験は、心配を始めてから止める課題の中で変化を見ている。日常で長く練習する能力と、その場で別の内容へ移る働きを、同じものとみなさないほうがよい。[1][3]
また、先行研究で不安の高い参加者に見られた結果を、すべての人への効果と読み替えないことも必要だ。対象の特徴を知るのは、自分が研究参加者と同じかを自己診断するためではない。研究から得た期待をどこまで広げてよいかを判断するためである。気になる方法ほど、よい結果の部分と同時に、誰に対する結果かを読みたい。[17]
系統的レビューで介入の効果が入り交じっていたという整理も、この読み方に合う。想像を扱う研究には、心配に関する場面を扱うものや、一般的な能力を鍛えるものなどが含まれる。手法をひとまとめにして「イメージ法の効果」と呼ぶより、どの研究で何を行ったのかを確かめたほうが、今夜の使い方を考えやすい。[2]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
気持ちが楽なことと心拍が下がることを分ける
頭の中が静かになった気がしても、それだけで体の指標まで変わったとはいえない。女性が47%を占める健康な大学生138人を対象とした実験では、スピーチによるストレスの後、その体験を心的イメージか言葉で思い出す条件へ無作為に割り付けた。研究者は心拍と血圧を測り、反すう傾向との関係も調べた。反すうとは、気になる出来事を繰り返し考えることである。男女を含む大学生の結果であり、18〜39歳の女性全般に同じ心拍反応が起こるとは判断できない。[4]
反すう傾向が強い人では、言葉による想起条件で、イメージ条件より心拍の増加が大きかった。ところが、反すう傾向が弱い人には思考形式による違いがなかった。血圧についても条件差はなかった。想像すれば全員の体が落ち着く、という結果ではなく、人の傾向と測る指標によって結果が異なったのである。[4]
この研究は、静かな海岸を選ぶ課題ではない。負荷のかかった出来事を思い出す課題である。そのため、心配と関係のない前向きな場面へ切り替えた試験と、そのまま足し合わせることはできない。比べた内容が違えば、「イメージ条件のほうがよかった」という短い言葉の意味も変わる。[1][4]
また、想像と言葉を比べた成人の実験では、瞳孔の反応と本人の感情の強さが大きくなった。心拍、血圧、瞳孔、心配の止めやすさは、それぞれ別の結果である。体の反応を一括して「自律神経が整った」と言い換えるより、何が変わったと報告されたのかをそのまま読むほうが正確だ。[4][9]
自宅では、研究用の測定を再現しようとする必要はない。まず「心配の続きを考えていたか」「別の場面へ移れたか」「気持ちが高ぶったか」を区別して振り返るだけでも、結果を混ぜずに済む。これは検証済みの採点法ではなく、心配の切り替えと感情の強さという、研究が扱った異なる問いを生活でも分けるための工夫である。[1][9]

よくある誤解
「言葉の考え事を映像にすれば、それだけで休まる」という理解は広すぎる。想像には感情を増幅する性質があり、否定的な想像は心配とも関係していた。心配の話をそのまま映像化することと、心配とは無関係な前向きな場面に移ることでは、行っている作業が異なる。景色の有無だけで方法を選ばないことが大切だ。[1][2][9]
「楽しいことを想像すれば、楽しいほど眠りやすい」という理解にも飛躍がある。成人を対象とした実験では、肯定的な内容でも、想像のほうが言葉より感情的な覚醒が強かった。この結果は楽しい想像を禁止する理由ではないが、気分がよくなることをそのまま入眠の改善へ置き換える理由にもならない。[9]
「大きな効果量があるから、イメージ訓練の優位は証明済み」という読み方も違う。比較試験で報告された0.39〜1.17という値は、訓練群それぞれの前後の変化に関するものだった。群間の有意差がなかったという結果とセットで扱う必要がある。数字の大きさを見る前に、誰と誰の違いを表す数字なのかを確かめたい。[3]
今日からできること
- 布団の中で心配に気づいたら、それとは関係のない好ましい場面を候補にする。201人の試験で使われたのは、心配の解決場面を作り込むことではなく、無関係な前向きなイメージへの切り替えだった。[1]
- 木陰や静かな道などを選ぶ際も、景色の定番より自分との関係を優先する。心配の議題が混じるなら別の候補を考える。これは研究の条件を暮らしへ置き直す工夫であり、特定の風景の効果を保証するものではない。[1]
- 鮮明さを上げることを目標にしない。成人40人の実験では、イメージのほうが言葉より感情の反応が強かった。想像が高ぶりやつらさを強めるなら、細部を増やして続ける課題にしない。[9]
- 翌朝の振り返りでは、心配から離れた感覚と、実際に眠れた感覚を別に扱う。切り替えの試験が示したのは心配を止める働きであり、そこから自宅での入眠の短縮幅を予測しない。[1]
- 心配や眠りの問題が生活の支障になっている場合は医師に相談する。50件を統合したレビューでも介入効果は一様ではなく、景色の想像だけを解決手段として抱え込む理由はない。[2]

オンザショア立川店で、生活に置く時間を選ぶ
寝る前の頭の中の切り替えと、日中に体を動かす予定は、それぞれ生活の中で考えたい。運動を続ける時間を置く場所として、オンザショア立川店がある。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休。続ける仕組みを考える際には、営業時間と通う経路を、自分の生活に照らして確認できる。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけでも25種類以上のレッスンを設けている。
参加条件も予定と一緒に確認したい。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方には常温のマタニティヨガがあり、溶岩ホットヨガは参加対象外である。ヨガの体験は税込1,980円。60分のレッスンと、ヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルを含む。
通う予定を考えるための情報は店舗サイトと料金案内で確認できる。体験の予約も用意している。
参考文献
[1] Can positive mental imagery help high worriers stop worrying? An experimental test — Sawjani Y, Spyropoulou S, Bougas G, Bardi G, Moulds ML, Hirsch CR., 2026, Journal of behavior therapy and experimental psychiatry. DOI: 10.1016/j.jbtep.2026.102108
[2] Basic processes and clinical applications of mental imagery in worry: A systematic review — Stavropoulos L, Cooper DDJ, Champion SM, Keevers L, Newby JM, Grisham JR., 2024, Clinical psychology review. DOI: 10.1016/j.cpr.2024.102427
[3] Does a novel training in mental imagery reduce pathological worry? — Skodzik T, Adelt MH, Nossek VA, Kuck ST, Ehring T., 2018, Behaviour research and therapy. DOI: 10.1016/j.brat.2018.07.005
[4] Trait rumination moderates the effect of mentation type on heart rate responses to stressor recall — Woody A, Smolak EL, Rabideau EM, Figueroa WS, Zoccola PM., 2015, Stress (Amsterdam, Netherlands). DOI: 10.3109/10253890.2015.1055726
[9] Emotionality of mental imagery and its effect on choice behavior — Bär HE, Bär A, Kumral D, Schönauer M, Renner F., 2026, Journal of behavior therapy and experimental psychiatry. DOI: 10.1016/j.jbtep.2026.102101
[17] Effects of a training in mental imagery on worry: A proof-of-principle study — Skodzik T, Leopold A, Ehring T., 2017, Journal of anxiety disorders. DOI: 10.1016/j.janxdis.2016.11.009
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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