
自分の言葉は、実際の行動と結びつくのか
食生活に比較的近い研究として、消防士の職場で行われた試験をもとにした分析がある。果物・野菜の摂取が増えた21人と、増えなかった22人を意図的に選び、面接中の発言を分析した。相談者の共感や面接の姿勢、原則に沿った発言は、本人のチェンジトークの量と関連し、チェンジトークは果物・野菜摂取量の増加と相関していた。消防士の職場での食生活を扱う分析であり、18〜39歳の女性の運動継続にそのまま当てはめることはできない。[13]
チェンジトークと摂取量の変化の相関係数は0.33だった。これは「話せば成功する確率が33%」という意味ではない。発言と食生活の変化が関連していたことを表す数字であり、個人の成功率や、質問の効果の大きさを示す数字ではない。[13]
研究では、相談者の技術から本人の発言を経て食生活の変化へ至るという関係を、媒介分析という方法で検討している。結果はその仮説と整合的だった。ただし、行動の変化に応じて参加者を選んだ分析であることを踏まえると、発言だけを増やせば同じ結果になるという因果の証明には置き換えられない。[13]
身体活動そのものについては、肥満のある思春期の54人(平均年齢13歳)を無作為に分けた試験がある。通常の減量プログラムに動機づけ面接を追加した群と、通常のプログラムのみの群を6か月比較した。両群が通常の面談を2回受け、追加群は動機づけ面接を6回受けた。追加群では身体活動の増加と体格指数の低下がより大きく、自律性を支えてもらっている感覚などにも改善が見られた。18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、年齢と支援環境の違いを考える必要がある。[5]
これは面接を加える支援に可能性を示す結果である。比較されているのは通常のプログラムへの面接の追加であり、質問の言い方だけの勝負でもない。[5]
研究を読むときには、会話の変化、食事や運動の変化、体格の変化を分けておくとよい。発言が変わることは行動を考える手掛かりになるが、その先の結果まで確認したことにはならない。相談で気持ちを言えた日と、生活の中で予定を実行できた日は、それぞれ別に振り返る視点を持ちたい。[1][5][13]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
自分で決めることと、ひとりで頑張ることは違う
自律性という言葉は、支援を受けずに何でも決めることと誤解されやすい。自己決定理論に関する論考では、自律か統制かという軸と、自立か依存かという軸は別だと説明されている。重要なのは、助けを借りているかどうかではなく、その行動を自分の意思で選んでいるかである。[12]
たとえば、運動の候補について説明を受け、時間や好みに合うものを一緒に探したうえで選ぶことも、自分の意思による選択になり得る。逆に、ひとりで予定表を書いていても、「やらないと責められる」と感じているなら、ひとりで行うことだけを自律性の証拠にはできない。この区別は、助けを求めることをためらわないためにも役に立つ。[12]
計画の作成について、レビューは、具体的で、確かめることができ、達成可能で、本人にとって意味があり、時期の定まった行動計画を共同でつくる方法を紹介している。自信の程度を確かめ、障害を減らす問題解決と、その後のフォローも含まれる。本人が変化に取り組む準備のできた段階で用いる考え方である。[2]
これを相談の例に直すなら、「運動を頑張る」をそのまま持ち帰るのではなく、「仕事帰りに寄れる日を確認する」「選んだ予定を実行できそうか話す」といった形にする。まだ種目を選べないなら、選べない理由を話すところに戻ってよい。計画を立てることが、迷いを口にできなくなる境目になっては困る。[2]
障害も具体的にしたい。「意志が弱い」と片づけると、相談で扱える内容が残らない。「帰宅後は外に出たくない」「予定が延びる日がある」「何を持っていくかわからない」なら、相談したい点が見える。これは障害を減らす問題解決という方法を生活に置き換えた例であり、特定の段取りが全員に効くと検証された処方ではない。[2]
振り返りの場面を想像すると、計画のどこを具体的にするかも変わる。「仕事帰りに運動する」と決めても、その日に残業が入るかもしれない。そこで話したいのは、予定を変えられるか、別の機会を選びたいか、それとも今は予定を増やさないかである。ここで挙げた選択肢は生活上の例であり、支援の枠組みとしては、自信を確かめ、障害への対処を一緒に考える部分に当たる。[2]
計画が合わなかったという報告を、本人の希望がなかった証拠にしないことも大切だ。何のために始めたかったかという話と、実行の段取りの話は分けて扱える。レビューが動機を引き出す過程と計画する過程を区別している点は、相談し直す場所を探す手掛かりになる。[2]
次の相談では、実行できたかだけでなく、選んだ予定が生活に合っていたかを話す材料にできる。フォローを含む計画づくりでは、最初の約束を守ることだけで面談を終わらせない視点がある。カレンダーの空欄にも、次に確かめたい事情はある。[2]

よくある誤解
「助言より質問が常に優れている」という理解は広すぎる。動機づけ面接は、相手とつながり、話題を定め、理由を引き出し、計画を共同でつくる対話である。会話分析で特定の質問とチェンジトークのつながりが見られても、あらゆる助言に対する質問の優越を証明したことにはならない。情報がほしい場面と、自分の迷いを話したい場面を分けたい。[2][10]
前向きな言葉の多さだけでは、相談の質を評価できない。高齢者の面接分析では、複数の種類の支援者の発言のあとにチェンジトークが生じた。一方、自律性を論じた論考は、その言葉が本人の意思に基づくことを重視している。相談相手に合わせて立派な予定を述べるより、実際の迷いや希望を伝えられるかが論点になる。[1][12]
「面談でやる気が出たなら、運動量も増えたはず」という読み方にも飛躍がある。身体活動の増加を調べた思春期の比較試験と、発言の直後の反応を調べた会話分析は、評価しているものが異なる。予定を話せたことと、生活で動けたことを区別すれば、うまくいかなかったときにも何を相談し直すかを考えやすい。[1][5][10]
また、ダイエットという言葉で相談を始めても、体重を減らす予定を必ず立てる必要はない。共同で話題を定めるという考え方に立てば、運動の時間を持つことや、自分に合う活動を選ぶことを話題にできる。相談の終点を先に決めてしまわず、何を変えたいのかを本人の言葉で確かめるところから始めたい。[2][12]
今日からできること
- 相談前に、変えたい理由と変えにくい理由を分けてメモする。高齢者の35回の面接では、変化と現状維持の両方向の発言が観察された。自分も迷いを隠さず相談する材料にしたい。[1][2]
- 「何をすればよいか」に加え、「自分は何のために始めたいか」を伝える。成人12人によるアプリの試作評価では、本人に関係する目標を選べる点が評価された。自分の希望を整理する視点として使いたい。[9]
- 看護師と患者の50回の面接分析を、質問への模範解答探しに使わない。聞き返された内容が自分の気持ちと違うなら、「時間の都合を話したい」などと修正する。会話のつながりと運動の成果は分けて考える。[10]
- 予定を決める段階では、何を、いつ行い、どう確かめるかを相談する。達成可能か、自分に意味があるかも確認し、実行を難しくしそうな事情と次に振り返る機会も話題にする。[2]
- 6か月の思春期の比較試験の結果を、自分の成果の期限にはしない。通常の面談2回に動機づけ面接6回を追加した支援全体の結果であり、その回数を自分の相談にも求める根拠にはならない。[5]

オンザショア立川店を、選んだ予定の行き先に
自分で選んだ運動を続ける場所として、通える時間と場所を確かめておきたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。仕事帰りや休日の予定を考える際には、この時間と所在地を手元の予定表に照らし合わせられる。
自分が取り組みたい種目を選ぶ際には、参加条件も先に確かめたい。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できないが、常温のマタニティヨガがある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、パーソナルトレーニングなどがあり、ヨガだけでも25種類以上のレッスンを用意している。
候補は店のトップで、利用条件は料金で確認できる。体験レッスンはヨガ60分で税込1,980円。バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。予定と参加条件が合い、試してみたいと決めたら、体験の予約へ進める。
参考文献
- Counsellors’ verbal behaviours and skills that elicit participants’ change or sustain talk in virtual motivational interviewing for physical activity among older adults — Akinrolie O, Strachan S, Webber SC, Chan H, Messner K, Barclay R., 2024, Applied psychology. Health and well-being. DOI: 10.1111/aphw.12551
- Using motivational interviewing and brief action planning for adopting and maintaining positive health behaviors — Cole SA, Sannidhi D, Jadotte YT, Rozanski A., 2023, Progress in cardiovascular diseases. DOI: 10.1016/j.pcad.2023.02.003
- Motivational interviewing as a way to promote physical activity in obese adolescents: a randomised-controlled trial using self-determination theory as an explanatory framework — Gourlan M, Sarrazin P, Trouilloud D., 2013, Psychology & health. DOI: 10.1080/08870446.2013.800518
- Engaging Users in the Behavior Change Process With Digitalized Motivational Interviewing and Gamification: Development and Feasibility Testing of the Precious App — Nurmi J, Knittle K, Ginchev T, Khattak F, Helf C, Zwickl P, Castellano-Tejedor C, 2020, JMIR mHealth and uHealth. DOI: 10.2196/12884
- Primary care nurses’ communication and its influence on patient talk during motivational interviewing — Östlund AS, Wadensten B, Häggström E, Lindqvist H, Kristofferzon ML., 2016, Journal of advanced nursing. DOI: 10.1111/jan.13052
- Self-determination theory in health care and its relations to motivational interviewing: a few comments — Deci EL, Ryan RM., 2012, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/1479-5868-9-24
- Mechanisms of motivational interviewing in health promotion: a Bayesian mediation analysis — Pirlott AG, Kisbu-Sakarya Y, Defrancesco CA, Elliot DL, Mackinnon DP., 2012, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/1479-5868-9-69
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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