
閉経後の複合運動では、筋力と体組成の変化がそろわなかった
閉経後の運動をもう少し長い期間で見ると、乳がんの治療でアロマターゼ阻害薬を使用している女性18人と、健康な閉経後女性24人を比べた研究がある。両群が週3回、9か月にわたり、筋力運動と有酸素運動を組み合わせたプログラムに取り組んだ比較研究だ。閉経後という身体的背景に加えて治療の有無も含む比較であり、18〜39歳の女性の運動効果へそのまま当てはめることはできない。[3]
内容は40分の筋力運動と、その後の30分のトレッドミル歩行である。筋力運動には機械を使う種目に加え、ブリッジ、腹筋運動、標準的なプランクも含まれていた。プランクが登場する研究ではあるが、研究の結果はこの組み合わせ全体に対するものだ。[3]
両群では、下半身の推定筋力、推定最大酸素摂取量、最大走速度、体脂肪量に同様の改善がみられた。一方、上半身の筋力が有意に増加した時期は、健康な女性では6か月後、治療中の女性では9か月後だった。同じプログラムでも、評価項目や対象によって成果の現れる時期がそろわなかったのである。[3]
体組成は、二重エネルギーX線吸収法という方法で測定された。治療中の群の除脂肪量は33.7kgから34.1kgへ増え、健康な群では36.4kgから36.4kgと維持された。除脂肪量は脂肪を除いた体の成分をみる指標であり、この値を腹筋だけの量と呼ぶことはできない。[3]
健康な閉経後女性では、除脂肪量の平均値が維持されながら、下半身の推定筋力などが改善した。全身の組成を表す値と、力を発揮する機能の値は、異なる経過を示したのである。体組成と筋力を別々に測定することで、量の増加だけでは捉えられない成果が見える。[3]
この研究で用いた二重エネルギーX線吸収法による体組成評価は、体脂肪量と除脂肪量を扱っている。一方、この記事で問う局所の筋肉の質は、特定の筋肉の内部にある脂肪などに焦点を当てた問いである。全身を脂肪とそれ以外の成分に分ける評価と、筋肉内部の構成を調べる評価では、測定の範囲が異なる。この研究から読む成果は、全身の組成と推定筋力の変化である。[3]
この試験を見て、治療中でも健康な人と同じ運動を自己判断で始めてよい、と考える必要はない。対象には治療という背景がある。自分が治療中であれば、実施できる運動の判断は医師に相談する。研究の平均的な成果と、目の前の個人が何を行うかという判断を混ぜないことが大切だ。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
休み方を工夫した筋力運動も、続け方を選ぶ材料になる
更年期以降の成果をプランクだけに集めない視点は、別の無作為化比較試験からも得られる。平均年齢61.1歳の閉経後・高齢の女性を、通常の筋力トレーニング35人と、小分けに休む方法31人に割り付け、12週間比べた試験だ。閉経後・高齢女性の結果であり、18〜39歳の女性でも同じ効果になるかは別途検証が必要である。[1]
通常の方法では8回の反復のセット間に120秒休んだ。小分けの方法では2回行うごとに30秒休んだ。変えたのは休憩の組み立てである。著者らは両方法が体力と機能の改善に同様に有効であり、個人の好みや実用面に基づいて選べると結論している。[1]
これはプランクを何秒で区切るべきかを調べた試験ではない。数字をそのまま保持練習へ移すことは避ける。それでも、まとまった反復を続ける方法だけを唯一の正解にしなくてよい、という選択の材料にはなる。比較された筋力運動では、休み方の異なる方法に同様の改善が認められた。[1]
運動を再開するとき、以前の自分と同じことができるかに目が向きやすい。そこで、指導者に相談する内容を変えてみる。「前はもっとできた」だけで終えず、「どんな休み方なら実施できるか」「筋力と動作は何で確かめるか」と尋ねる。これは研究の処方をまねる話ではなく、自分の選択肢を整理するための問いである。
競技者を対象にした体幹トレーニングの系統的レビュー・メタ分析も、成果の分け方を教えてくれる。対象はチームスポーツの競技者であり、18〜39歳の一般女性へそのまま当てはめるには競技歴や運動量の違いを考慮する必要がある。22研究、588人を統合した結果では、バランスに中程度の改善があり、標準化平均差は0.67、95%信頼区間は0.30〜1.04だった。標準化平均差は異なる尺度の結果を共通の単位で比べるための値で、秒数や改善率ではない。[6]
このレビューでは跳躍、直線走、方向転換にも効果がみられたが、証拠の確実性は低い〜非常に低いと評価された。対象はチームスポーツの競技者である。更年期の家庭運動の成果をその数値で予測することも、筋肉内の脂肪の改善を裏づけることもできない。レビューという研究の型だけでなく、誰に何を測ったかまで読む必要がある。[6]
更年期女性の生活の質、成人の保持時間、閉経後女性の体組成、競技者のバランス。これらを一続きの成功例にしてしまうと、対象と測定の違いが消える。自分に近い対象の試験を軸に置き、ほかの対象の研究は、成果の読み分けを助ける材料として使う。その距離感が、期待を具体的にする。[2][3][4][6]

よくある誤解
「長く支えられたから筋肉内の脂肪も減った」は飛躍である。励ましの有無だけでも成人の保持時間は変わり、更年期の試験ではボール運動後の保持成績が評価された。実施課題の成績は成果として認めつつ、筋肉内部の画像の話とは分けるべきだ。長くできた事実を控えめに扱う必要はなく、説明の範囲を合わせればよい。[2][4]
「閉経後は体組成が変わらなければ成果がない」も、研究の読み方として合わない。複合運動の比較研究では、健康な閉経後女性の除脂肪量は平均値で維持されながら、下半身の推定筋力などに改善がみられた。測定した量と機能がそろって動くことを、成果を認める条件にしなくてよい。[3]
「ボール運動が良かったなら、不安定な道具でプランクをすればよい」とも言い切れない。更年期女性の試験では理学療法士の指導を伴う構成されたプログラムを実施した。道具だけを抜き出すと、介入の中身が変わる。更年期の症状がある読者が取り入れる際には、何を練習するかと同時に、どんな指導を受けるかを考えたい。[2]
今日からできること
- 記録にはプランクの時間と実施条件を一緒に残す。成人30人の試験では励ましの有無でも時間が変わったため、声かけがあった日はそのことを書く。[4]
- 更年期女性の週3回・6週間の結果を見るときは、「指導付きボール運動」と添えて読む。同じ頻度を自宅のプランク単独へ置き換えない。[2]
- 成果を相談するときは、保持成績、筋力、体組成のどれを見たいか伝える。9か月の複合運動でも、その変化は一様ではなかった。[3]
- 休み方を指導者と相談する。12週間の筋力運動試験では通常の方法と小分けに休む方法に同様の改善があった。ただし、その休憩秒数をプランクの処方に転用しない。[1]
- 自分の運動計画と研究を比べる際は、種目の組み合わせも見る。閉経後女性の研究は40分の筋力運動と30分の歩行を組み合わせており、プランクだけの成果ではない。[3]
検索で得た言葉を、そのまま自分への採点基準にしなくてよい。「筋肉の質は良くなったか」と答えにくい問いを抱えるより、「同じ課題がどう変わったか」「ほかに何を確かめたいか」をメモにする。運動の相談へ持っていくのは、体の中を推測した結論ではなく、実際に行ったことと気づいたことである。

オンザショアで、実施する場所と時間を考える
プランクの記録をつけるなら、次に運動する場所と時間も一緒に考えたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。仕事の前後や休日の予定に、通う時間を置く際の情報になる。
同店は溶岩プレートを敷いたホットヨガスタジオであり、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあるため、参加する内容を確かめてから予定を組みたい。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金や体験予約で条件を確かめ、店舗サイトを通う仕組みを考える入口にできる。
参考文献
[1] Cluster-sets resistance training induce similar functional and strength improvements than the traditional method in postmenopausal and elderly women — Dias RKN, Penna EM, Noronha ASN, de Azevedo ABC, Barbalho M, Gentil PV, Coswig V, 2020, Experimental gerontology. DOI: 10.1016/j.exger.2020.111011
[2] Effectiveness of a Swiss Ball Training Program on Quality of Life Among Women During the Climacteric Period — Bhujbal TB, S A., 2026, Cureus. DOI: 10.7759/cureus.114895
[3] Comparing exercise responses to aerobic plus resistance training between postmenopausal breast cancer survivors undergoing aromatase inhibitor therapy and healthy women — de Paulo TRS, Winters-Stone KM, Viezel J, Rossi FE, Aro BL, Trindade ACAC, Codog, 2019, Disability and rehabilitation. DOI: 10.1080/09638288.2018.1460877
[4] Effect of verbal reinforcement on electromyographic activity and performance in the traditional front plank exercise — Martins TB, Mochizuki L, do Nascimento IB, Okubo R, Santos GM., 2025, Human movement science. DOI: 10.1016/j.humov.2025.103386
[6] Effects of core training on physical performance in team-sport athletes: a systematic review and meta-analysis — Liu Y, Zhang F, Kong S, Liu J, Wang H, Shi S, Bezmylov M., 2026, BMC sports science, medicine & rehabilitation. DOI: 10.1186/s13102-026-01807-5
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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