
研究の結果が違うときは、何をまとめたかを見る
産後の運動をまとめた別の系統的レビュー・メタ分析では、腹筋トレーニング後の筋肉間距離が、運動をしない場合より小さくなることを支持している。ただし、その根拠の確実性は低いと評価された。安静時と頭を持ち上げたときの距離を調べた結果であり、運動の順番を推奨する結論ではない。産後女性を対象とする結果であり、18〜39歳の女性全般にそのまま適用する根拠にはならない。[4]
このレビュー全体には65研究、21,334人が含まれるが、対象は産後の骨盤底の問題や腹直筋離開を含む広い領域である。この人数全体を、特定の腹筋運動の比較に参加した人数として紹介してはいけない。大きな数字の見出しだけでは、目の前の問いにどこまで答えられるかは分からない。[4]
腹筋運動と腹部を支える装具などを比較した産後女性を対象とする13件の無作為化比較試験のメタ分析では、へそより下の筋肉間距離に対する改善が報告される一方、へその上の測定では明確な効果が認められなかった。測る場所が変われば、同じ「距離」の結果でも一様ではない。18〜39歳の女性でも、産後の腹直筋離開への介入を必要とする人と、日常の運動順に迷う人では目的が異なる。[1]
一方、カールアップを含む個別の試験では距離は変わらず、筋力と厚さが改善した。[7] こうした結果を、どれかが正しく、ほかが間違いという形で選別する必要はない。比較相手、運動プログラム、測定位置、対象の時期が違う研究を読んでいる。平均化した結果と、特定の条件の結果にはそれぞれ役割がある。[1][4][7][9]
産後の腹直筋離開に対する複数の介入を検討したレビューでも、測定方法や測定部位、評価までの期間、運動の組み合わせが研究間で異なると指摘されている。腹筋運動は産後の腹直筋離開への対応の柱とされる一方、最適な運動の組み合わせは明らかでないという結論である。18〜39歳の女性全般の運動順を決めるには対象も問いも異なるため、そこから「この種目を先頭に置くのが正解」と短絡することはできない。[20]
自宅の運動でも、今日は床で、別の日は動画を見ながら、さらに別の日は別の種目という記録を並べるだけでは、比較したい条件が埋もれる。自分を採点するためというより、相談相手に状況を伝えられる程度の記録を残す。その発想なら、順番に迷う時間を、実際に何をしたかを確認する時間へ置き換えられる。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
回数が増えたという結果も、比較相手まで読んで判断する
「運動後に腹筋の回数が増えた」という研究の紹介にも注意がいる。過体重または肥満のある思春期の男女を対象とした無作為化比較試験では、歩数を記録するアプリを利用した身体活動への介入が調べられた。初期の対象は12〜16歳の50人で、介入期間は10週間だった。思春期の男女の結果を、18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[11]
介入群の中では、カールアップの反復回数などに改善が認められた。しかし、介入群と対照群の変化を比べると、有意な差はなかった。著者らは、このプログラムが体組成や体力、心理状態の改善をもたらす有効な方法とは見えないと結論している。前後だけを抜き出すと、結論の向きまで違って見える研究である。[11]
これは腹筋の種目順を変えた試験ではなく、対象も成人女性ではない。ここから歩く順番や腹筋の順番を決めることはできない。ただ、「回数が増えた」という事実を読んだら、その群の中での変化なのか、比較相手との差なのかを確かめるという読み方は役立つ。[11]
自宅のノートでも、前回より多くできた日は素直に記録してよい。ただし、その場で順番の効果と命名する必要はない。本人の経験として残すことと、原因を特定することは別の作業である。回数の上がり下がりを見つけるたびに、運動全体を組み替えなくてもよい。
続けることも別の評価である。中学生年代の357人を対象にした無作為化比較試験では、歩数記録アプリの利用を課題として促す期間と、それをやめた期間を続けて調べた。いずれも10週間で、課題として促さなくなると、歩行練習を続けたのは介入群216人中18人、8.3%だった。中学生年代の結果なので、18〜39歳の女性の継続率としては使えない。[12]
課題として促していた期間には、身体活動量とカールアップ検査で対照群より大きな変化があったが、その後まで通して比較すると、体組成や体力の群間差は認められなかった。大人の自宅運動にその割合を当てはめることはできないが、その場の成績と継続を別々に見る必要があると分かる。[12]
最初に置けば続く人もいるだろうし、運動の終わりに決まった流れとして置きたい人もいるだろう。これは生活の組み立て方の選択であり、研究によって優劣が決まったという話ではない。自分が選んだ並びを、誰にでも有効な方法へ格上げしないことが肝心だ。

よくある誤解
「最初に多くできたから、長期的な効果も大きい」という読み方には飛躍がある。産後女性の試験が示した筋力や厚さの変化は、継続したプログラムを比較した結果である。その日の回数だけを取り出して、同じ効果が得られると考えることはできない。[7] 順番の記録は順番の記録として残し、続けた後の変化まで先取りしない方がよい。
「お腹の筋肉の間が狭くならなければ失敗」という理解も、測定項目の混同である。カールアップを含む試験では、距離は変わらなくても筋力と筋肉の厚さは増した。[7] 一方、統合研究でみられた小さな距離の減少については、臨床的な意味を慎重に評価している。[9] 数字の名前と、その数字を調べた目的まで読む必要がある。
「腹筋の回数を測った研究なら、女性の腹筋の鍛え方にそのまま使える」という考え方も正確ではない。思春期の歩行介入と、腹直筋離開がある産後女性の運動試験では、対象も介入も違う。[7][11] どちらにもカールアップという言葉があっても、同じ問いに答えているわけではない。研究の名前より、誰に何を行ったかが先である。
産後という条件も単なる肩書ではない。日常的な運動の順番に迷っている場面と、腹直筋離開や痛みを相談している場面では、決めたいことが違う。症状や産後の運動再開について迷う場合は医師に相談する。自宅の反復回数を診断の代わりに使わない。
今日からできること
- 腹筋を何の前後に置いたかを、回数と一緒に書く。12週間続けたプログラムでの筋力の評価[7]と、その場の回数は区別し、まずは順番と運動内容を確かめる記録にする。
- その場の反復回数と、続けた後の筋力を別の項目として考える。12週間の試験で確認された筋力の変化を、その日の回数に置き換えない。[7]
- 研究の頻度を自分の必須条件にしない。週5日という数字は、産後女性の特定のプログラムの条件である。[7]
- 回数が増えた研究を見つけたら比較相手まで読む。10週間の身体活動介入では、群内の改善と群間の差が一致しなかった。[11]
- 続けられたかも別に記録する。10週間ずつの期間を追った試験では、課題としての促しがなくなった後の継続と効果まで確認されている。[12]
ノートには、回数に加えて「予定した腹筋に取りかかれたか」という欄があってもよい。これは効果を保証する方法ではなく、自分が迷っている問題を見つけるための工夫である。取りかかる順番に困っているのか、回数をどう評価するかで困っているのか。そこが分かれば、相談するときの言葉も具体的になる。

オンザショア立川店で、通う時間を予定に置く
運動の順番を考える前に、通える時間を予定に置くという選び方がある。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。仕事や用事と合わせて、通う場所と時間を考えるための情報である。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガだけでも25種類以上のレッスンを用意している。腹筋の回数を競う場としてではなく、運動を生活の予定に入れる場所として検討できる。
参加条件は予定を決める前に確認したい。医師から運動を止められている方は利用できず、妊娠中の方は溶岩ホットヨガの対象外である。常温のマタニティヨガは用意されている。体験のヨガは60分で税込1,980円。ヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚のレンタルを含めて、持ち物と所要時間を考えられる。
内容は店舗サイト、費用は料金案内、日程は体験の予約で確認できる。種目の並びだけでなく、生活のどこに運動の時間を置くかを考える際の窓口である。
参考文献
[1] Comparative Efficacy of Abdominal Exercises and Abdominal Binding on Diastasis Recti Abdominis Reduction in Postpartum Women: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials — Abdullah, Rehman KA, Ahmad B, Arshad MK, Saeed H, Keen MA, Anwar A, Saleem NUA, , 2025, Physiotherapy research international : the journal for researchers and clinicians in physical therapy. DOI: 10.1002/pri.70038
[3] Impact of capacitive resistive monopolar radiofrequency prior to a therapeutic physical exercise program on morphology and functionality in women with rectus diastasis: a randomized controlled trial — Fuentes-Aparicio L, Muñoz-Gómez E, Mollà-Casanova S, Moreno-Segura N, Inglés M., 2026, Disability and rehabilitation. DOI: 10.1080/09638288.2025.2540068
[4] Impact of postpartum exercise on pelvic floor disorders and diastasis recti abdominis: a systematic review and meta-analysis — Beamish NF, Davenport MH, Ali MU, Gervais MJ, Sjwed TN, Bains G, Sivak A, Deerin, 2025, British journal of sports medicine. DOI: 10.1136/bjsports-2024-108619
[7] Curl-up exercises improve abdominal muscle strength without worsening inter-recti distance in women with diastasis recti abdominis postpartum: a randomised controlled trial — Gluppe SB, Ellström Engh M, Bø K., 2023, Journal of physiotherapy. DOI: 10.1016/j.jphys.2023.05.017
[9] Conservative interventions may have little effect on reducing diastasis of the rectus abdominis in postnatal women – A systematic review and meta-analysis — Benjamin DR, Frawley HC, Shields N, Peiris CL, van de Water ATM, Bruder AM, Tayl, 2023, Physiotherapy. DOI: 10.1016/j.physio.2023.02.002
[11] Effects of 10 Weeks of Walking With Mobile Step-Tracking Apps on Body Composition, Fitness, and Psychological State in Adolescents Who Are Overweight and Obese: Randomized Controlled Trial — Mateo-Orcajada A, Ponce-Ramírez CM, Abenza-Cano L, Vaquero-Cristóbal R., 2024, Journal of medical Internet research. DOI: 10.2196/55243
[12] Physical Activity, Body Composition, and Fitness Variables in Adolescents After Periods of Mandatory, Promoted or Nonmandatory, Nonpromoted Use of Step Tracker Mobile Apps: Randomized Controlled Trial — Mateo-Orcajada A, Vaquero-Cristóbal R, Mota J, Abenza-Cano L., 2024, JMIR mHealth and uHealth. DOI: 10.2196/51206
[20] The Effects of Conservative Interventions for treating Diastasis Recti Abdominis in Postpartum Women: a Review with Meta-analysis — Weingerl I, Kozinc Ž, Šarabon N., 2023, SN comprehensive clinical medicine. DOI: 10.1007/s42399-022-01353-4
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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