ランニング後の肉と豆腐を一皿にしたとき、合成の長さは試験で割れる

ランニング後に肉と豆腐を一皿へ載せると、筋肉のたんぱく質合成は長く残るのか。大豆と乳の混合を飲んだ試験では若い成人の後半だけ差があり、55〜75歳の男性ではホエイと分かれなかった。走る途中の乳や6週間の有酸素も、家庭の皿の効果とは別の結果である。

夜、走り終えて冷蔵庫を開けると、余った肉と豆腐が同じ皿に収まりそうに見える。肉と豆腐を組み合わせると、筋肉が材料を使う時間も伸びるのか。試験が実際に飲ませたのは、その皿ではなく、消化の速さが違う原料を混ぜた飲料だ。[3][4]

若い成人19人では、脚の高強度の運動の1時間後に大豆と乳の混合を約19 g飲むと、摂取の遅い時間帯の筋たんぱく質の分画合成速度が、ホエイ約18 gより高いまま残った。[3] 55〜75歳の男性では、大豆・乳の混合30 gとホエイ30 gで、運動後の合成・分解・正味の収支に群間の差は出ていない。[5] 6週間のトレッドミルでは、運動のたびにたんぱく質を足しても、混合筋たんぱく質の長期の合成速度は増えなかった。[13]

既存記事「運動後の豆乳は同じ大豆なら同じ?加工で変わる消化と筋肉への利用を読む」には、豆乳の加工と消化の問いを譲る。既存記事「ランニング後のソイとホエイ、筋肉痛と走る力で違うプロテインの回復評価」には、粉末を単品で痛みと走力へ当てる問いを譲る。隣の「ランニング後のそばとそうめん、たんぱく質の表示から回復の差まで読めるか」には、主食の表示から燃料の補充を読む問いを譲る。こちらは、原料を混ぜたときの合成の残り方と、それを肉と豆腐の一皿へ運ぶ距離を見る。

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肉と豆腐の一皿は、試験の混合飲料と重なる点が狭い

台所の皿と試験のコップが共有するのは、たんぱく質の原料が一つではない、という点までだ。若い成人を対象にした二重盲検の無作為化比較試験は、高強度の脚の筋力運動の1時間後に、大豆と乳の混合約19 gか、ホエイ約18 gを飲ませている。外側広筋を、安静時と、摂取後の早い区間(0〜2時間)、遅い区間(2〜4時間)で採取した。[3]

混合の狙いは、原料ごとの消化の速さの差にある。ホエイは血中の分岐鎖アミノ酸の上がりが早く、山も高かった。混合は最初の上がりが小さく、回復の後半まで血中アミノ酸が高い状態を保った(P < 0.05)。著者らは、血中アミノ酸の高まり、mTORC1という合成への合図、骨格筋のたんぱく質合成を長引かせ、運動後の補給として有効だと結んでいる。見たのは一回の脚の運動のあと数時間だ。[3]

別の試験が測る「混合筋たんぱく質」は、肉と豆腐を煮た献立の名前ではない。筋肉の中の複数のたんぱく質をまとめて見た合成速度だ。ふだん運動していない23〜32歳7人と、健康で虚弱ではない78〜84歳7人を、2週間の筋力運動の前後で比べると、運動前の混合筋たんぱく質とミオシン重鎖の分画合成速度は高齢のほうが低かった(P ≤ 0.04)。アクチンは両群で似ていた。男女を含むこの年齢比較から、18〜39歳の女性だけの反応や食材の組み合わせの効果を直接判断することはできない。[2]

測定は、標識したロイシンを14時間かけて静脈へ入れ、外側広筋への取り込みで行っている。運動は1〜1.5時間のセッションを10回、9種目を1日2〜3セット、8〜12回、最大筋力の60〜90%だった。終わりの時点で、ミオシン重鎖と混合筋たんぱく質の合成速度は、若い群で88%と121%、高齢群で105%と182%増えた(いずれも運動前との比較で P < 0.001)。著者らは、78〜84歳の外側広筋も、短期間の筋力運動に応じてこの二つの合成速度を上げる余力を残すと述べている。[2]

増えたのは食事の混合ではなく、運動への反応だ。年齢で合成が止まったわけではなく、アクチンは運動前から両群で似ていた。筋肉の中でも、たんぱく質ごとに速度はそろうとは限らない。[2][3]

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若い成人では、遅い区間だけ混合が上に残った

同じ19人の試験で、運動後の分画合成速度は早い区間では両群が同程度に増えた。値はホエイ0.078±0.009%、混合0.088±0.007%である。遅い区間で上がったまま残ったのは混合だけで、ホエイ0.074±0.010%に対し混合は0.087±0.003%だった(P < 0.05)。[3]

mTORC1の信号も、群のあいだで似て増えた。例外は運動の5時間後で、ホエイ群ではS6K1のリン酸化が増えていない(P < 0.05)。S6K1はmTORC1の下流で合成に関わる酵素だ。遅い区間の合成速度と、この5時間後の信号が、混合の「長続き」の中身になる。対象は若い成人、量は約19 gと約18 gの一回である。[3]

血中の形は、ホエイが分岐鎖アミノ酸の山を早く高くし、混合が低く長い尾を引く、という違いだ。著者らの仮説は、その尾が合成速度を長く保つ、というものだった。遅い区間はその仮説に沿い、早い区間は両群が同程度に上がっている。混合でなければ合成が始まらない、という読みには数字が合わない。家庭の一皿は、大豆と乳を脚の運動の1時間後に約19 g飲む条件そのものでもない。[3]

脚をまたぐアミノ酸の収支は、少し長く正に残った

別の二重盲検試験は、若い成人16人で、安静と、急性の筋力運動の1時間後の摂取を見ている。飲んだのは再び、大豆・乳の混合かホエイだ。大腿の動脈と静脈から血液を取り、安静時と運動の3時間後、5時間後に筋を採取して、フェニルアラニンが筋肉へ入る速さと、脚をまたぐ正味の収支を計算した。[4]

フェニルアラニンの筋肉への輸送と、アミノ酸輸送体の伝令RNAは、両群で同程度に増えた(P < 0.05)。筋原線維のたんぱく質合成も、両群で同様に増えている。分かれたのは収支の長さだ。混合では、回復のあいだ、脚をまたぐフェニルアラニンの正味の収支がホエイより長く正の側に残った(P < 0.05)。[4]

著者らの結びは、合成速度の優劣ではない。両方の原料が、運動後の輸送体の発現、筋肉への輸送、筋原線維の合成を高めた。そのうえで、混合はホエイに比べ、脚をまたぐアミノ酸の正味の収支をわずかに長引かせた、と結んでいる。[4]

16人の脚の数時間は、ランニング帰りの全身と同じ箱には入らない。輸送が増えたことと、入ったアミノ酸がすべて新しい筋たんぱく質になることも別の計算だ。トレーサー法の総説は、運動と混合たんぱく質の食事が全身の代謝に何をするかについて、標識によって結果が食い違い、論争が残ると書いている。臓器の出入りを見た研究のまとめでは、食事のあと骨格筋に残る量は少なく、肝臓と腸に多く残り、蓄えた分は夜の絶食で再び出ていく。[4][9]

数字で読む混合と合成の長さ

19人:脚の高強度運動の1時間後、大豆・乳の混合約19 gとホエイ約18 gを比べた若い成人の人数。[3]

0.087±0.003%:混合群で、摂取の2〜4時間に分画合成速度が上がったまま残った値。同じ区間のホエイは0.074±0.010%。[3]

16人:運動の1時間後の混合とホエイで、脚をまたぐアミノ酸収支の長さを比べた若い成人の人数。[4]

30 g:55〜75歳の男性が脚の伸展の1時間後に飲んだ量。内訳はホエイか、大豆25%・ホエイ25%・カゼイン50%の混合。合成速度の群間差は出ていない。[5]

20 g:68±5歳の男女48人で、トウモロコシ、エンドウとトウモロコシ、乳がプラセボより合成の増加を大きくした量。種類の順位は付いていない。[10]

6週間:運動のたびに糖質へたんぱく質を足しても、混合筋たんぱく質の長期の合成速度が増えなかった有酸素の期間。[13]

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宮川涼 Founder

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