ランニング後の冷水シャワーを10分で止め、額の皮膚温を20分後に見る

室温22℃で30分走った男性競技者10人では、部屋と同じ22℃のシャワーを10分浴びた日だけ、運動20分後に額の皮膚温が運動前へ戻った。浴びない日は60分後も額が高かった。水を止めた瞬間と、戻りを見る時刻を分ける。体重減少は浴びる日も浴びない日も同程度だった。

夜11時、講義のスライドを閉じてから蛇口を冷たい側へ倒す。中央線で立川まで戻り、30分だけ走った額は、まだ自分の熱を持っている。水を止めた指が額に触れた瞬間に、冷えた、と言いたくなる。その一言は、時計より先に出る。

答えの芯は、水を止めた秒にはない。男性の競技者10人を二つの日で比べた交差試験では、室温22℃でトレッドミルを30分走ったあと、22℃のシャワーを10分浴びた日だけ、運動20分後の額の皮膚温が運動前の値へ戻った。浴びない日は、運動60分後も額が高かった(p<0.001)。論文が冷水と呼んだ温度は、部屋の空気と同じ22℃である。氷を想像してひねる蛇口と、試験の蛇口は、名前だけが冷たい。[1]

頭から浴びるか、首の冷却と心拍の戻りを分けるかは「運動後の冷水シャワーは頭から浴びる?首の冷却と心拍の戻りを分けて読む」に譲る。浴槽の深さと水が体を押す圧は「ランニング後の水風呂、冷たさと水圧を分けて考える浅い浴槽と深い浴槽の違い」に譲る。皮膚の感触で筋肉の温度を決める話は「ランニング後に冷やすか温めるか、皮膚の感触は筋肉の温度より先に動く」に譲る。ここでは、浴び終えたあとの額の皮膚温が、どの時刻に運動前へ戻ったかだけを見る。

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22℃の10分は、氷の蛇口を測っていない

試験が冷水シャワーと呼んだ手続きは、10分、22℃である。部屋も22℃。走ったのはトレッドミルで30分。対象は男性の競技者10人で、年齢26.2±4.1歳、BMI(体格指数)は23.9±1.7 kg/m2だった。日は二つ。一方では走り終わった直後の測定のあとシャワーを浴び、もう一方では浴びない。順番は無作為に入れ替えた。一人の中で、浴びる日と浴びない日を比べる形である。[1]

測定の名前は、生体電気インピーダンスである。体にごく弱い電流を流し、水分の状態を推定する方法だ。運動で皮膚温と体温が上がり、皮膚の血流が増え、皮膚の上に電解質が残ると、運動後の水分変化をこの方法で読む妥当性が損なわれる。研究の目的は、その読みをいつ安定させられるかである。回復した気分の採点ではない。[1]

時刻は五つある。走る前がT0、走り終わった直後がT1、その後20分がT2、40分がT3、60分がT4。シャワーはT1のあと、シャワーを浴びる日だけに入る。10分の水が終わったその秒を、額の合格点にはしていない。次の照合点は、走り終えて20分のT2である。家の洗面所で水を止めてすぐ額へ手をやる習慣は、この試験の時計から外れている。[1]

立川の夜に検索している人が、20代の女性であることもある。試験の10人は男性の競技者で、平均は26歳前後である。同じ10分が、同じ額の温度になるとは、このデータは言っていない。言えるのは、その10人では、浴びた日の額が運動20分後に運動前へ戻った、という範囲だけである。体の形を直す話でもない。走ったあとの体重は、浴びる日も浴びない日も同程度に減り、減少は−0.4±0.1%だった。減らす目標として読む数字ではない。シャワーが体重を動かした印でもない。走ったあとの振れが、どちらの日も同程度だった、という対比である。[1]

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額は運動20分後に戻り、省いた日は60分後も高い

シャワーを浴びた日、額の皮膚温はT2で運動前の値へ戻った。T2は走り終えて20分である。シャワーは直後の測定のあと10分なので、20分の時点は、水を使い終えたあとの経過も含む。浴びない日は、T4、つまり走り終えて60分たっても額が高かった。二つの日の差はp<0.001である。戻ったと報告されているのは、額の皮膚温である。額の一点を、体じゅうの皮膚の代表に昇格させない。[1]

家で確かめるとき、先に見るのは二つの時刻の役割の違いである。浴びた日に試験が戻ったと書いたのは、走り終えて20分の額である。浴びない日に高さが残ったと書いたのは、60分後の額である。蛇口を止めた瞬間を、20分後の代わりにしない。鏡の前で「もう冷えた」と言うのは、多くの夜、この20分より前である。[1]

体重計は、シャワーに賛成も反対もしなかった。減少はどちらも−0.4±0.1%で、同程度である。額の物語と、体重計の物語は同居しない。熱が残っている額を見て「水分が戻っていない」と書くのも、体重が減ったのを見て「冷水が効いた」と書くのも、この試験の二つの数字を一つに潰している。水分の評価を助けうる、と著者が述べているのは、体重そのものの増減ではなく、電気の測定が早く安定する側の話である。[1]

数字で読むシャワー後の額

男性競技者10人、26.2±4.1歳、BMI 23.9±1.7。室温22℃のトレッドミルを30分走った。[1]

冷水と呼んだシャワーは22℃で10分。浴びない日と、無作為に日を入れ替えて比べた。[1]

額の皮膚温は、シャワーの日は運動20分後に運動前へ戻った。浴びない日は運動60分後も高い(p<0.001)。[1]

走ったあとの体重減少は、どちらの日も同程度で、−0.4±0.1%だった。[1]

浴びない日のリアクタンスは期間を通して低い側に残り、対の値は38.1±6.9と37.3±6.7(p<0.001)。測定の安定は、シャワーの日では運動後20分以内だった。[1]

マラソン前の全身の冷水では、筋肉痛とクレアチンキナーゼの量に群差はなく、対象は経験のあるランナー16人、各群8人だった。[2]

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電気測定が静まるのは、回復の証書ではない

リアクタンスは、生体電気インピーダンスのうち、細胞膜に由来する成分である。浴びない試行では、この値が試験期間を通して低い側にとどまった。報告された対は38.1±6.9と37.3±6.7で、差の検定はp<0.001である。浴びない条件で、リアクタンスは低い側に残り続けた。[1]

著者らの結論は、10分の冷水シャワーが、運動後20分以内にインピーダンス測定の安定を可能にした、というものである。運動後の水分変化の評価を助けうる、と続いている。助けうる、は測定の条件の話である。額の熱が下がったこと、体重が減ったこと、次の日に速く走れることは、同じ文の中で結ばれていない。電気の針が静まった夜を、回復が完了した夜として日記に書くと、試験が分けたものを家の側でつなぎ直すことになる。[1]

確かめ方は、器具がなくても時計の側から真似できる。同じ30分を、同じ室温に近い部屋で走り、ある日は22℃前後のシャワーを10分、ある日はシャワーなし。額を見る決まりは、走り終えて20分、そして浴びない日の対照として60分である。手のひらの感触を、試験が測った皮膚温そのものとは呼ばない。試験が見たのは、額の皮膚温が運動前の値へ戻ったかどうかである。手は、その時刻を飛ばす言い訳になりやすい。[1]

走る前の冷水は、走り終えた額の時計ではない

走り終えたあとの10分とは別に、マラソンの前に全身の冷水シャワーを浴びせる試験がある。経験のある距離ランナー16人を、浴びる8人と浴びない8人に無作為に分けた。血液は、レースの3日前、10分前、ゴールから3分以内、その後1時間、24時間、48時間、96時間。筋肉痛は9か所を、10分前、ゴール直後、24時間、48時間、96時間で見た。[2]

差が出たのは、クレアチンキナーゼのMB分画を、クレアチンキナーゼ全体で割った比だけである(P<0.05)。クレアチンキナーゼは、筋への負担で血中に増える酵素である。その全体の量、MB分画の量、筋肉痛には、浴びた群と浴びない群の差がなかった。どちらの酵素も山は24時間後だった。その山と、筋肉痛が始まるタイミングは、結びつかなかった。痛みが最も多かったのはゴール直後と24時間後で、96時間後には全員で消えていた。[2]

痛む場所の頻度は、大腿四頭筋、腓腹筋、ヒラメ筋、前脛骨筋の順だった。強い痛みの評価が最も高かったのは大腿四頭筋とヒラメ筋で、最も低かったのは腓腹筋と前脛骨筋である。前の冷水は、血清のクレアチンキナーゼとそのMB分画が作られることを防がず、筋肉痛も和らげなかった、とデータは示している。レース前の全身シャワーを、痛みの予防として予定に書く根拠は、この16人の試験では否定された。ただし問いが違う。これは走り終えたあとの額の戻りを測った試験ではない。翌日に太ももが痛むことと、昨夜の蛇口を、この結果で直結させない。[2]

もう一つ、走る前のシャワーがある。大学のサッカー選手、男性6人。年齢27(2)歳、体重72.2(1.5)kg、最大酸素摂取量は58.9(3.5)ml·kg−1·min−1。最大酸素摂取量は、運動で使える酸素の上限である。90分の、サッカーに似た間欠的な走を、非駆動のトレッドミルで行った。条件は三つ。普通の実験室20℃で、事前に冷やす日と冷やさない日。それに、26℃に暖めた実験室で、事前に冷やさない日。事前の冷却は、26℃のシャワーを60分である。ここでも冷水と呼ばれた水は、氷ではない。[7]

この60分で、運動前の直腸温は−0.6(0.6)℃下がり、範囲としては−1.5℃まで記されている。運動中の直腸温は、事前に冷やした条件が38.1(0.6)℃、暑い部屋が38.6(0.3)℃で、冷やした方が有意に低かった。一方、プロトコル後半の直腸温の上がりは、事前に冷やした方が、普通の部屋でも暑い部屋でも、上がり方より大きかった(P<0.05)。出発点を下げた分、後半の追いつきが急だった、と読める。酸素摂取、心拍、分時換気量、主観的な努力、血中の乳酸・血糖・遊離脂肪酸には、三つの条件のあいだで有意な差がなかった。[7]

著者らの結論は、通常の環境でのサッカー特有の間欠運動について、事前冷却が生理反応を良くする証拠は得られなかった、というものである。人数は6人である。すべての事前冷却を無意味だと広げる試験ではない。それでも、試合前に1時間ぬるいシャワーを浴びて、後半が楽になるはずだ、と心拍やつらさの点数まで先に書くのは、この結果を越える。直腸温の形は変わった。楽さの点数は、その形と一緒には動かなかった。走り終えたあとの額の20分とは、浴びる位置が時計の反対側にある。[7]

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宮川涼 Founder

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