ダイエット中に太った気がする日は、測った体重の変化と、0から始まる目盛りの点数を同じ判断にしない。変形性股関節症の成人101人の試験では体重は8.5%多く減り、痛みの群間差は-0.6点で、重要とした1.8点には届かなかった。尺度の端と区切りの開始で、数字の意味は変わる。
体重計に乗る前から、今日は太ったと決めていないだろうか。洗面台の体重計は0を出したまま待っている。レッスンのあとで太った気がする日は、乗る前に結論ができている。0の次に出る数字と、その結論は、同じ判断だろうか。
同じ判断ではない。股関節の変形性関節症で、過体重または肥満の成人101人を地域から集めた無作為化試験では、両群に6か月の在宅運動を、5回の遠隔相談で渡した。一方の群にだけ、超低エネルギー食を6回の遠隔相談で足した。食事を足した群は、運動だけの群より体重が8.5%多く減った。股関節の痛みは0から10の範囲を持つ11点の尺度で、6か月の群間差が-0.6(95%信頼区間は-1.5から0.3)だった。この尺度で臨床的に重要とした差は1.8である。6か月の時点で、食事を足すことは痛みの重症度をより改善しなかった。対象は股関節疾患のある成人であり、18〜39歳の女性一般に同じ体重変化や痛みの結果をそのまま当てはめることはできない。[1]
太った気がする日に先に分けるのは、測った体重の変化と、0から始まる別の目盛りの点数である。試験は、尺度の端と、何点からを一区切りにするかを、結果の定義に書いている。既存記事「ダイエット中に眠い日は満腹の予想も確認、食事への期待と眠気を分けて読む」は、食事への期待と眠気を扱う。体脂肪の測り方は、既存記事「体脂肪率はどこまで本当か 家庭の体組成計とDXAのずれから数字の読み方を学ぶ」に譲る。

食事を足すと体重は動く。痛みの目盛りは、同じ朝ではない
この試験の問いは、運動が体重を増やすかではない。両群とも運動をしている。比べたのは、運動だけと、運動に減量の食事を足した条件である。運動の推奨は股関節の変形性関節症である一方、減量の推奨は食い違っている、という背景で組まれた。デザインは2群の優越性をみる無作為化試験で、場所は地域である。[1]
主たる結果は、6か月の股関節の痛みの重症度の変化である。尺度は11点、範囲は0から10、高いほど痛い。臨床的に重要な最小の差は1.8と置かれた。副次的な結果には、ほかの痛みの指標、身体機能、生活の質、体重、体組成、有害事象が並ぶ。6か月の主結果を出した人は99人(98%)、12か月は95人(94%)だった。[1]
6か月の時点で、食事を足した群に有利だった副次結果は、股関節の障害と変形性関節症のスコア(HOOS)の痛みと機能を除く。つまり体重は動いても、その痛みと機能のスコアは、6か月の群間では食事側に有利とは整理されていない。12か月では、体重、体格指数、HOOSの痛みと機能、股関節の全体的な改善が食事を足した群に有利だった。生活の質と身体活動は、有利ではなかった。[1]
著者らの結論は、減量の食事を運動に足しても股関節の痛みは変わらず、副次的な結果の多くは改善した、というものだ。6か月の-0.6と、12か月のHOOSは、時点と尺度が違う。片方だけを残すと、「食事を足しても痛みは動かない」も「12か月の痛みのスコアは食事側に有利」も、同じ一言に潰れる。深刻な関連有害事象はなかった。参加者は、自分がどちらの群かを知っていた。感じの点数には、その知識が混ざり得る。[1]
8.5%多く減った、は、この101人の中の群間差である。減らす量の見本にして、自分の週へ割り当てない。超低エネルギー食は、この試験の中の食事介入であって、レッスンの前後に始める手順ではない。体重が減ったことを、良い一日の定義にもしない。主目的は痛みで、6か月の主結果は、痛みの重症度の優越ではなかった。[1]
中央線の帰りにウエストがきつい日も、この試験が測った二つの数字へ戻せる。一つは体重の差、もう一つは0から10の痛みの差である。きつい感じそのものは、どちらの欄にも、まだ入っていない。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
重い感じの0から10と、kgの体重は、計画の時点で別欄だった
太った気がする、に近い言葉を、最初から別の欄に置いた計画がある。乳がんのあとの腕のリンパ浮腫に対する理学療法の同等性試験で、複合的減圧療法に用手的なリンパドレナージを含める群と、含めない群を比べる設計だ。根拠が薄いのは、どの治療が最も有効か、という点だと著者らは書いている。集めるのは3病院から160人。期間は約4週間の介入と、その後6か月、開始から7か月までを見ている。乳がん後のリンパ浮腫患者を対象とする計画なので、18〜39歳の女性一般の重い感じを説明する研究としてそのまま当てはめることはできない。[7]
主な結果変数は、開始から7か月までの浮腫の体積が何%減るか、である。副次的な項目には、開始から4週、4週から7か月までの変化として、腕の周囲径(cm)、体重(kg)、患者が感じる重さ(尺度の範囲は0から10)、張り(同じく0から10)、生活の質の質問票が並ぶ。測定は無作為化の前、4週後、7か月後にそろえる、と書かれている。[7]
これは治療成績の報告ではなく、何を別々に測るかの設計である。重い感じが0から10で動き、体重のkgが別の方向へ動く、と決まったわけではない。決まったのは、重い感じと体重を一つの結果にまとめない、ということだ。朝の「太った気がする」を、乗ったあとのkgで上書きしてしまうと、この計画が分けた二つの欄を、家のノートで先に潰すことになる。[7]
洗面台の0は、この計画の0から10の下端でもない。体重計の0は測定前の端で、重い感じの0は尺度の下端である。どちらも昨日の体重ではない。浮腫の体積や腕の張りは、病気の治療で追う項目だ。レッスンのあとのきつい感じを、リンパ浮腫だと決めない。腫れや痛みが続くときは、医師の判断を仰ぐ。持って帰れるのは診断ではなく、欄の分け方である。[7]
1点の幅は、目盛りの両端を見てから決まる
0から10の尺度で1.8を重要とした試験と、0から100の尺度で5点を超える減少を区切りにした試験は、どちらも「点」を使っている。点の幅は、端を見るまで比べられない。股関節の試験の1.8は、0から10という範囲の中の差である。6か月の群間差-0.6は、その1.8より小さく、信頼区間は0をまたぐ側と、痛みが減る側の両方にまたがる。この数字だけを「少しは効いた」とも「完全に無関係」とも言い切らない、というのが、区間の読み方だ。[1]
もう一方は、再発または難治の慢性移植片対宿主病の患者241人を、三つの用量に無作為に分けた第2相試験である。用量は体重1kgあたりで、0.3mgを2週ごと(80人)、1mgを2週ごと(81人)、3mgを4週ごと(80人)とした。主な結果は最初の6周期での全体的な反応で、95%信頼区間の下限が30%を超えることを達成条件にした。達成された反応は74%(信頼区間63から83)、67%(55から77)、50%(39から61)だった。用量の数字が大きい群が、反応の割合も大きい、という並びにはなっていない。移植後の疾患の治療試験であり、18〜39歳の女性一般の体重や体感の判断へそのまま当てはめることはできない。[3]
症状の負担は修正リー症状尺度で、範囲は0から100、高いほど悪い。主な副次結果は5点を超える減少で、三群では60%、69%、41%だった。5点は0から100の区切りであり、0から10の5点ではない。中止に至った有害事象は6%、22%、18%で、反応の高さと中止の少なさは同じ用量順に並ばない。体重1kgあたりのmgは薬の分母であり、太ったかどうかの判定ではない。3mg群の反応50%と0.3mg群の74%は、「体重を計算に入れると結果は大きい側へ動く」を支えない。[3]
家のノートの「1悪い」が、0から10の1なのか0から100の1なのかを先に書かないと、試験が分けた幅を自分で混ぜることになる。1.8と5は、それぞれの試験の区切りで、朝の単位ではない。[1][3]
数字で読む目盛りと体重
8.5%と-0.6点:運動に食事を足した群と運動だけの群の、体重の差と6か月の痛みの群間差。臨床的に重要とした差は1.8点。個人の削減目標ではない。[1]
101人、0から10:変形性股関節症で過体重または肥満の成人と、痛みの尺度の範囲。高いほど痛い。[1]
160人の設計、0から10とkg:重い感じと体重を別の副次項目にした試験計画。乳がん後の腕のリンパ浮腫が対象で、結果の報告ではない。[7]
5点、0から100:症状負担の減少を数える幅と、その尺度の範囲。三群では60%、69%、41%。[3]
0か1、および2から6:修正ランキン尺度はどちらも0から6。良い機能の終わりと、死亡または障害の始まりは別の位置にある。[4][8]
15.6%と15.5%:体重を使わない130mgと、体重1kgあたり約6mgの導入で、8週の寛解率はほぼ同じ高さだった。偽薬は5.3%。[6]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
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