ダイエットの筋トレ前の和菓子、噛む回数を増やせば補給の働きも変わるのか

筋トレ前の和菓子は、糖質量だけでなく噛みやすさでも選びたい。噛む回数を変えたランニング試験や加工した餅の研究から、血糖、空腹感、運動成績の違いを読み分ける。口の疲れを糖の不足と混同せず、食べる量と食べ心地を別々に記録するための視点を、立川で運動する日の場面とともに考える。

筋トレ用の着替えを鞄に詰め、台所で和菓子の包みを開く。食べ終わるまでに思ったより時間がかかり、口ばかり動かした気がする。「もっと噛めば糖の補給にもよいのか」。補食を選ぶ棚の前では、栄養表示と食べ心地が同じ問題に見えやすい。

答えの芯は、噛む回数を増やすことと、運動に役立つ補給になることを直結させない点にある。男性を対象に食品バーを噛む回数を変えたランニング試験では、血糖、胃腸症状、主観的な運動のきつさ、運動を続けられる時間に条件間の有意差はなかった。男性の持久運動の結果を18〜39歳の女性の筋トレへそのまま当てはめることはできないが、「長く噛めば運動にも必ず有利」という期待には歯止めをかける結果である。[1]

一方、食べ心地も補食を選ぶ軸になる。加工した餅と糖質ゼリーを比べた持久運動の試験では、運動成績を変えずに、空腹や甘さ、喉の渇きの感じ方に違いがみられた。補食の価値には、出力とは別に食べ続けやすさという軸がある。[2] 「運動前のもずくとわかめは噛む形も確認、ぬめりと飲み込みやすさを分ける補食選び」には海藻の食べ方の問いを譲り、ここでは噛む回数と運動結果の距離を読む。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

和菓子の名前だけでは、補給と口の仕事は決まらない

和菓子を筋トレ前に食べる場面で、まず分けたいのは、何をどれだけ食べたかと、食べ終わるまでにどんな負担を感じたかである。これは研究で測る項目を日常の記録へ移す考え方だ。食品バーの試験でも、摂取する食品をそろえて噛む回数を変え、血糖や運動成績とは別に胃腸症状や気分を測定している。同じ食品でも、どの指標を答えにするかで問いは変わる。[1]

たとえば「食べやすかった」という感想には、口で処理しやすかったことも、食後にお腹が気にならなかったことも入りうる。さらに「今日はよく動けた」には、きつさが少なかったことと、実際の成績が上がったことが混じる。食品バーの試験で主観的なきつさと限界まで運動する時間が別々に測られたのは、この区別に対応する。気分の評価だけを、体力や燃料の変化に置き換えない読み方が必要になる。[1]

この区別を和菓子選びに当てはめるなら、商品名を健康の点数にするより、表示されている量と自分が食べた量を確認し、噛む時の様子を別欄に残す方が整理しやすい。研究で使われたバーや加工した餅の条件を、売り場のすべての和菓子に広げることはできない。食品の条件がそろった比較と、名前だけでまとめた比較は違う。[1][2]

「ダイエットのためだから、食べにくい物を我慢する方がよい」という採点も、ここでは持ち込まなくてよい。加工した餅の研究では、飲み込みやすさを考えた食品と運動中の感覚を評価している。扱いやすさそのものが検討する価値のある項目なのである。口を忙しくすることを、運動前の追加課題にする必要はない。[2]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

噛む回数を倍にした試験では何が変わったか

食品バーを用いた研究は、男性15人、平均年齢35.2歳を対象とする無作為化クロスオーバー試験である。クロスオーバーとは、同じ参加者が異なる条件を経験して比べる方法だ。参加者にはどちらの条件か分かる設計で、中強度のランニングに続けて限界まで運動する試験を実施した。18〜39歳の女性が行う筋トレとは対象者も運動の種類も異なり、そのまま適用できない。[1]

走り始める30分前に食品バー45gを食べ、その中には糖質33g、脂質4g、たんぱく質3g、食物繊維1gが含まれていた。食品バーのエネルギーは180kcalである。運動中にもバーを補給し、ひと口に当たる9gを20回または40回、毎秒1回の速さで噛む条件を比較した。単に「ゆっくり食べる人と速い人」を観察した研究ではない。[1]

この設計のよさは、同じ食品を使いながら噛む条件を変えた点にある。別の商品へ買い替えた場合には、噛み心地のほかに成分や食べた量まで変わりうる。試験では、そうした違いをできるだけそろえたうえで、噛む回数に注目した。そのため、結果は「よく噛む一般論」よりも、一定条件下で回数を変えることの検討として読む方が正確だ。[1]

中強度の走行は60分続いた。血糖、胃腸症状、主観的なきつさは時間とともに増えたが、噛む条件の間や、条件による時間経過の違いには有意差がなかった。運動中に何かが変化したことと、その変化が噛む回数で生じたことは別である。時間とともにお腹が気になったとしても、それだけで噛み方のせいにはできない。[1]

限界まで運動できた時間の平均は、20回条件で288秒、40回条件で335秒だった。しかし、この差は統計的に有意ではなく、40回条件では個人間のばらつきも大きかった。平均値が長かった方をそのまま勝者にする読み方は避けたい。数字を並べると差があるように見えても、研究の判断は「明確な条件差を確認できなかった」である。[1]

全体的な気分には、時間と噛む条件の組み合わせによる違いがあり、40回条件で気分が保たれる可能性が示された。ただし、それを血糖や運動成績の改善に言い換えることはできない。気分の変化が見えた項目と、差が見えなかった項目を両方残すことが、この試験を都合よく読まないための要点になる。[1]

また、有意差がない結果は、どんな食品でも、誰が食べても、噛み方が無関係だと証明するものではない。この試験が扱うのは、定められた食品と噛む条件で行った男性の持久運動である。筋トレ前の和菓子に使えるのは回数の処方ではなく、噛む努力だけで大きな運動効果を期待しないという判断の姿勢だ。[1]

食べ心地が変わっても、運動成績は同じことがある

加工した餅の試験では、サツマイモを用いた餅と、市販の糖質ゼリーを持久運動中の補給として比べた。加工した餅は、通常のもち米の餅より咀嚼回数が少ない傾向にあった。咀嚼とは食べ物を噛む働きである。この比較が扱うのは加工した餅の特性であり、和菓子全体の順位ではない。持久運動を行う参加者の結果を、18〜39歳の女性の筋トレへそのまま適用するには隔たりがある。[2]

運動は最大酸素摂取量の80%に相当する強度で1時間行い、続けてタイムトライアルを実施した。最大酸素摂取量は、運動中に取り込める酸素量の上限を表す指標である。補給は運動開始時、30分時点、タイムトライアル直後に行われた。この研究の舞台も、休憩を挟みながら行う筋トレとは異なる。[2]

心拍数、酸素摂取量、血糖上昇、主観的なきつさには条件間の差がなかった。一方で加工した餅は、甘さ、空腹、喉の渇きの評価を抑え、運動成績を妨げなかったと報告されている。つまり、口やお腹で感じる扱いやすさと、運動中に測定した生理指標は、異なる結果を示した。[2]

この結果を読んで「餅の方がゼリーより筋トレに効く」と結論するのは飛躍である。研究で使った加工食品と、いつも買う大福や団子は同じ条件ではないし、比較した運動も違う。逆に、運動成績に差がないから食べ心地も無意味だと切り捨てる必要はない。出力を競う物差しと、無理なく補給できるかを見る物差しを、別々に持っておける。[2]

仕事帰りの補食に引き寄せるなら、「甘さが残って食べ進めにくかった」「食後のお腹は落ち着いていた」など、感じた内容を具体的な言葉にする工夫が考えられる。これは特定の和菓子を推奨する方法ではなく、研究が分けて評価した感覚を、自分の記録でも混ぜないための提案だ。感想の主語を食品全体の優劣へ大きくしすぎない。[1][2]

食べる時刻も記録に添えておくと、後から比較の条件を思い出しやすい。食品バーの試験では、走る前の補給に加えて運動中にも食品を与えていた。したがって、運動前に食べた分だけを取り出して、結果のすべてを説明することはできない。食べた直後の感覚と、その後に何も口にしなかった日の感覚を並べるなら、補給の機会が違ったことも残しておく。これは摂取時刻の正解を探すためではなく、異なる状況を同じ条件だと思い込まないための整理である。[1]

たとえば夕方に食べた和菓子がいつもより噛みにくかった日でも、その感想だけでは、運動中の血糖や力の出しやすさは分からない。反対に、その日の運動が順調でも、口の疲れを感じなかったことが原因だとは決められない。研究が食品と噛む条件をそろえて比較するのに対し、普段の生活には同時に変わる条件がある。記録は原因を即断する道具ではなく、次に確かめたい問いを狭める道具として使いたい。[1][2]

数字で読む噛み方と運動の比較

男性15人:食品バーの噛む条件を比べた無作為化クロスオーバー試験の対象である。[1]

20回と40回:9gの食品バーを噛む回数であり、日常の推奨回数ではない。[1]

糖質33g:走る30分前に食べた45gのバーに含まれる量である。[1]

288秒と335秒:限界まで運動できた時間の平均だが、条件間の有意差はなかった。[1]

1時間:加工した餅の試験で、タイムトライアル前に行った持久運動の長さである。[2]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約