ダイエットの運動はご褒美を失う形で続く?預け金と欠席を責める言葉を分ける

ダイエットの運動を続けるために、ご褒美を失うルールは必要なのか。若い成人の無作為化試験、日常動作の金銭評価、若者への聞き取りを読み、預け金を実際に失う仕組みと損失を強調する伝え方を分ける。参加しやすさ、達成日数、休んだ日の受け止め方から、自分に合う約束を考える。

運動の予定表に、休んだ日の罰金まで書き込む必要はあるだろうか。「今日も達成すればもらえる」と出る日と、「今日休むと失う」と出る日。同じご褒美でも、後者のほうが自分を動かせそうに見える。そこで、自分のお金まで先に預けたら、もっと続くのだろうか。

損をしたくない気持ちを利用する方法にも、参加しにくさという壁がある。健康な若い成人の無作為化比較試験では、金銭的な働きかけは目標達成日数を増やしたが、預け金は報酬を上回らず、損失を強調する伝え方は獲得を強調する伝え方より効果が低かった。[1] 厳しい約束を選ぶことと、続けられる約束を選ぶことは同じではない。

既存記事「ダイエットの運動は時々褒めるほうが続く?ご褒美の間隔と残る学びを読む」には報酬の間隔の論点を譲る。「運動習慣のご褒美は先にもらうと違う?失う形の報酬と歩数の変化を研究で読む」とも区別し、ここでは自腹の預け金、画面上の言葉、参加を引き受けるかという入口に焦点を当てる。ダイエットを考える人でも、体重の減少を参加条件にする必要はない。今回読む試験の中心は、身体活動の目標を達成した日数である。[1]

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ご褒美の原資と、伝え方は別々に決める

まず契約の中身をほどこう。預け金型では、参加者が自分のお金を先に出し、条件を満たさないと失う。報酬型では、実施側が用意したお金を、条件に応じて参加者が受け取る。さらに、その成績の知らせ方を「獲得した」と表すか「失った」と表すかで分けられる。[1] お金を誰が出すかと、通知が何を強調するかは、別の設計なのだ。

この違いを混ぜると、結果を読めなくなる。「失うのが嫌だから歩いた」という説明だけでは、自分の財布を守ったのか、画面上の残高を守ったのかが分からない。研究では、この混同を避けるために、預け金か報酬かという条件と、獲得か損失かという通知の条件を組み合わせ、金銭的な働きかけのない対照群も設けた。[1]

損失回避とは、失うことを避けようとする傾向を指す言葉である。男女を含む参加者の日常動作の金銭評価を調べた研究では、その現れ方が性別や所得によって異なった。18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、仮の金銭評価と実際の運動行動を区別する必要がある。[2] したがって「人は誰でも失うほうに強く反応する」と一文で済ませると、研究で見つかった違いを消してしまう。心理学の名前は、自分を必ず動かせるスイッチの名前ではない。

たとえば運動の予定を手帳に書くとき、「行けたら楽しみを加える」と「行かなかったら楽しみを取り上げる」は別の約束になる。これは仕組みを理解するための生活上の例であり、食事や趣味を取り上げる方法の推奨ではない。金銭を使った試験から、あらゆるご褒美の取り上げ方まで有効だと広げることはできない。[1]

家庭内でも区別は必要だ。本人が自分で決めた預け金と、周囲から欠席を責められる状況は同じ契約ではない。今回の試験が扱ったのは、アプリを使った身体活動の目標と金銭条件、成績通知の枠づけである。[1] その結果を根拠に、パートナーや家族が罰を決める理由にはしない。まず紙に書くべきなのは罰の額ではなく、どの行動を確かめたいのかという問いだ。

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若い成人の試験では、厳しい形が勝たなかった

中心となる試験には、健康な参加者126人が加わった。平均年齢は22.7歳で、期間は20日間である。スマートフォンのアプリが個人別の身体活動目標を示し、預け金型では10ユーロを先に出し、報酬型では成績に応じて10ユーロを受け取る仕組みだった。主な評価は目標を達成した日数で、参加を引き受ける割合も調べた。健康な若い成人の結果を18〜39歳の女性全体にそのまま当てはめるには、年齢層や生活条件の違いを考える必要がある。[1]

金銭条件を合わせた比較では、達成日数の平均は13.10日で、対照条件の8.00日より多かった。標準偏差はそれぞれ6.33日と5.65日である。[1] 平均だけなら金銭的な働きかけが役立ったと読めるが、参加者ごとの達成日数にはばらつきがあった。標準偏差という、結果のばらつきを表す値も併せて見ると、平均値を個人への約束に変えずに済む。

重要なのは、その先だ。預け金型は報酬型より効果が高くはなく、損失として伝える条件は、獲得として伝える条件より効果が低かった。研究者は、いくつかの問いでは統計的な検出力が限られているとして、解釈に慎重さを求めている。[1] ここから「損失型は絶対に使えない」とまでは言わないが、「損失型なら当然もっと効く」という見込みは支持されなかった。

比較の基準も忘れたくない。金銭条件全体と対照条件との比較、預け金と報酬との比較、通知の言葉の比較は、それぞれ異なる問いである。[1] 全体として達成日数が多かったという結果を使って、特定の厳しい条件まで優れていたことにしてはいけない。ご褒美が役立つ場合があることと、ご褒美を失わせるほうがよいことは、別々に確かめる必要がある。

また、評価対象は短い介入期間中の達成日数である。[1] これを、そのまま体脂肪の減少や長年の習慣の完成に読み替えない。手帳の丸印が増えたことは、まず丸印が増えたという成果として受け取る。体重計の表示まで自動的に変わる契約は、研究で示された契約とは違う。

続ける前に、参加を選べるかという関門がある

預け金型の参加受け入れは47人中29人、62%で、報酬型は50人中50人、100%だった。[1] 自分のお金を出す条件は、運動を始める前の段階ですでに入口を狭めていた。始めた人の成績だけで仕組みを評価すると、始めなかった人の存在が見えなくなる。

これは、参加を断った人の意志が弱いという結果ではない。試験が測ったのは、条件を受け入れた割合である。[1] 断る判断には生活の都合や契約への考え方もあり得るが、個々の理由を勝手に補ってはいけない。読者にとって確かなのは、預け金を出したくないという反応自体が、この方式を選ぶ際の大切な条件になることだ。

立川駅に着いてから、買い物に寄るか、運動に向かうかを迷う場面を考えよう。先に預けたお金の表示が背中を押すと想像する人もいれば、アプリを開くことから遠ざかりそうだと感じる人もいる。これは生活に置き換えた例であり、どちらの反応が何人に起きたかを表すものではない。試験で参加受け入れに差があったという事実は、自分がその約束を選びたいかも評価に入れる理由になる。[1]

仕組みを人に紹介するときも、「参加すれば続く」と先回りしない。参加の入口と、その後の達成日数は異なる評価項目だった。[1] 家族と運動の約束を考えるなら、本人が選べる条件かを先に確認する、という使い方が考えられる。これは試験結果を踏まえた実用上の提案であり、その話し合い自体の効果を測った結果ではない。

参加受け入れの数字には、分母も付けておきたい。62%は、運動の予定のうち達成できた割合ではなく、預け金という条件を受け入れた人の割合である。[1] これを「達成率が低かった」と書くと、契約への同意を運動の失敗に変えてしまう。生活に当てはめるときも、参加しない選択と、参加後に目標へ届かない日を区別する必要がある。

また、報酬型の受け入れが100%だったとしても、全員が毎日目標を達成したという意味にはならない。試験では受け入れと達成日数を別々に測っている。[1] 「始めやすい」ことは大切な特徴だが、それだけで先の成績を保証することもできない。入口で選びたい条件と、入った後に無理なく取り組める目標を、別の欄で考えると読み違いを防げる。

自分用の約束を書く場面なら、予定に参加するかという判断を、すでに済んだ行動の採点より前に置く。たとえば、事前に内容を見て納得できるか、失う可能性も含めて引き受けたいかを考える。これは預け金を勧める手順ではない。報酬を用意する場合でも参加の選択を尊重する、という試験の評価項目からの応用である。[1] 通い始めていない自分を、欠席した自分として責める必要はない。

数字で読むご褒美と預け金

126人:健康な参加者を対象とした無作為化比較試験の人数である。[1]

20日間:アプリで身体活動目標を追った介入は、この期間で行われた。[1]

10ユーロ:自分で出す預け金、または成績に応じた報酬として設定された。[1]

13.10日と8.00日:金銭条件全体と対照条件の平均目標達成日数である。[1]

62%と100%:預け金型と報酬型の参加受け入れ割合であり、目標達成率ではない。[1]

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宮川涼 Founder

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