ストレス発散で夜中に動きたい時は?考え続ける時間と運動を足す判断を分ける

ストレス発散のため夜中に運動を足す前に、悩みを考え続ける時間と体を動かす刺激を分けて考える。日々の睡眠を追った調査、運動直後の試験、数週間続けた試験を比較し、気分が晴れることと反復思考が減ることの違い、翌朝の記録の読み方、夜だけで解決を急がない選択を探る。

布団に入ったのに、昼の会話の続きが頭の中で始まる。あの返事はまずかったか、明日はどう言えばよいか。部屋着から運動着に替えたら、この頭の中の会議も終わるだろうか。

ストレス発散で夜中に動きたくなっても、考えが残るたびに運動を増やすという答えは急がなくてよい。運動で前向きな気分が増えても、同じ悩みを繰り返す思考には差が出なかった試験がある。一方、数週間の運動には反復思考の改善を示す研究もある。今夜の気分、今夜の睡眠、続けた後の変化は分けて読む必要がある。[6][13]

既存記事「仕事のストレスは運動中にも考えてしまう?同じ悩みの反復と気分の回復を読む」には運動中の考え方を譲る。ここで扱うのは、眠るつもりだった夜に運動を追加するか迷う場面だ。考え続ける時間と、運動をしたという出来事を混ぜずに見ていく。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

夜の悩みと運動不足を結び付ける前に

反芻とは、否定的な内容を繰り返し考え、自分で切り替えにくくなるような思考を指す。身体活動後の反芻を扱った実験でも、単に考える量が多いことではなく、否定的で受け身な思考の連なりとして捉えられている。予定を整理することや、具体的な解決策を決めることを、すべて同じものとして扱う必要はない。[11]

夜の生活に近い手掛かりは、成人155人から延べ1009日分のデータを得た観察研究にある。参加者の平均年齢は42歳で、朝と夕方の調査を7日間続けた。日中のストレス、夜の心配や反芻、睡眠時間と睡眠効率の関係を、繰り返しの測定から調べた研究である。女性は82人で、18〜39歳の女性だけを対象にした結果ではないため、この読者層にそのまま当てはめるには検討が必要だ。[1]

その日のストレスが強いことと、心配や反芻が多いことは、いずれもその夜の短い睡眠時間を予測した。心配や反芻と睡眠時間の関係は、ストレスとの関係より強かった。また、心配や反芻は、その夜の低い睡眠効率とも結び付いていた。睡眠効率とは、眠るために過ごした時間のうち、実際に眠った時間が占める割合を表す指標である。[1]

ここで注目したいのは、嫌なことがあった強さと、そのことを夜まで考え続けた状態を別々に調べている点だ。同じように忙しかった日でも、帰宅後に悩みが頭へ戻る夜と、別のことへ移れた夜を、同じ「疲れた日」の欄へ押し込めないほうが、この研究の問いに近い。[1]

ただし、これは生活を観察した研究である。反芻が多かった夜に睡眠が短かったという結果から、その夜に運動すれば反芻が止まり、睡眠が延びるとは決められない。眠れなかった翌朝に「昨夜は運動しなかったからだ」と原因を決める材料にもならない。[1]

布団の中では、思い出した内容そのものが運動開始の合図になりやすい。「また思い出した、だからもっと動こう」という判断である。だが、悩みが戻ったことと、体を動かす量が足りないことは同義ではない。夜に起きたことを読む入口は、運動の有無だけを丸で囲む記録より、考え続けた状態を別に書ける記録である。[1][13]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

気分が少し晴れても、頭の会議は終わらないことがある

運動直後の変化を調べた無作為化試験では、普段定期的に運動していない100人を運動群と休息群に分けた。嫌な気分を生じさせる手続きの後、運動群は中等度の自転車運動を24分間行い、もう一方は休息した。研究者は気分だけでなく、その場の反芻や記憶の偏りも調べている。18〜39歳の女性にも同じ変化が起きるかは、この試験だけでは判断できない。[13]

運動群では休息群より前向きな感情が多かった。しかし、研究中に繰り返し測ったその場の反芻や、うつに関連する気分には群間差が見られなかった。「運動して少し気持ちが上向いた」と「悩みの反復が減った」は、同じ結果ではなかったのである。[13]

さらに、普段から反芻しやすい傾向が強い人では、運動と否定的な記憶の偏りとの関係が異なっていた。反芻傾向が高い場合には、運動後に否定的な記憶の偏りが強まる関係も示された。だからといって、考え込みやすい人全員が運動を避けるという結論にはならない。運動後の変化が一様ではないことを示す結果である。[13]

夜に置き換えるなら、体を動かして「少し楽だ」と感じた後でも、昼の会話を思い出す可能性は残る。その時に、楽になった実感を取り消す必要も、悩みが戻ったことを無視する必要もない。気分と反復思考を別々に測った試験が、違う動きを捉えたからだ。[13]

「すっきりしたか」だけでは、次の行動を決める情報が足りない場合がある。気分は楽になったのか、考えから離れられたのか、まだ動き続けたいのか。これらを言葉で分ける工夫は、効果を大きく見せるためではなく、運動後に残った課題を取り違えないためのものだ。[13]

この24分は試験の条件であり、夜中の推奨運動時間ではない。布団から出て同じ時間だけ動けば同じ結果になる、という使い方もしない。対象者の運動習慣、気分を変化させた手続き、比較相手が休息だったことまで含めて、試験の答えが成り立っている。[13]

続ける運動の数字を、今夜の追加量へ変換しない

成人のうつ病患者を対象とした運動の系統的レビューとメタ分析では、反芻に関する無作為化試験5件、計260人をまとめている。反芻の改善は標準化平均差で−0.59だった。これは異なる尺度を共通の単位で比較した値であり、反芻する時間が59%減ったという意味ではない。うつ病の成人での結果なので、診断を受けていない18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[6]

研究を条件別にみると、中等度の有酸素運動を週1〜2回、各31〜60分、5〜8週間続けた条件で利益が認められた。ただし、統合した試験数は限られ、著者らは結果を予備的で暫定的なものとしている。条件別の結果を、誰にでも当てはまる最適処方と読むことはできない。[6]

この研究が扱う時間の幅は、今夜の寝つきではなく、数週間の継続後の変化である。夜中に悩みが戻ったから、研究で使われた時間に達するまで運動を追加するという換算は成り立たない。週の頻度や継続期間を伴う結果から、その場の即効性だけを取り出せないためだ。[6]

また、反芻が改善した条件と、頭の作業を切り替える機能が改善した条件は同じではなかった。後者では高強度の有酸素運動をより長く続けた条件に改善が見られたが、抑制や情報の更新には有意な改善が見られなかった。脳の働きをまとめて「全部よくなる」と扱うことも避けたい。[6]

体を動かす計画を考える時は、今夜の悩みを完全に消す課題と、生活の中で運動を続ける課題を分ける。その区別なら、直後の試験で反芻に差がなかったことと、継続運動の分析で改善があったことを、矛盾させずに受け止められる。[6][13]

たとえば、帰宅が遅れた日に予定していた運動をできなかったとする。そこで継続研究の数字を思い出し、眠る予定を後ろへずらして帳尻を合わせる必要があるとは、この結果から言えない。研究の参加者が数週間で示した平均的な変化は、個人がその夜に埋めるべき不足量を示す数字ではない。[6]

運動が終わった後の考え方を直接操作した試験もある。線維筋痛症と診断された47人が身体活動を行った後、反芻を促す条件か、注意を別の対象へ向ける条件へ無作為に分けられた。反芻を促した群では、注意をそらす群より痛みの強さや痛みに伴う不快感の回復が妨げられたが、感情には同じ差がなかった。線維筋痛症の患者での結果を、18〜39歳の女性一般にそのまま当てはめることはできない。[11]

この結果を、痛みのない読者の夜中の運動へそのまま当てはめることはできない。対象は慢性的な痛みを持つ患者であり、測ったのも睡眠ではない。それでも、身体活動を終えた後の思考を変えると、回復の指標によって違いが生じたという実験の構造は大切だ。動いた量だけを見ていれば、運動後の過ごし方という条件を落としてしまう。[11]

日常なら、運動が終わった後、同じ会話を頭で再生しながら支度をしていたのか、別の用事へ移っていたのかを書き分ける余地がある。これは注意をそらせば必ず眠れるという方法の提案ではない。運動したという事実と、その後に何を考えていたかを分け、研究が実際に比較した条件へ目を向けるための例である。[11]

数字で読む夜の反復思考と運動

155人、延べ1009日:日々のストレス、夜の反復思考、睡眠を追った観察研究の規模である。[1]

24分:定期的な運動習慣のない成人の試験で用いた自転車運動の時間。夜中への推奨値ではない。[13]

5試験、260人:うつ病患者の反芻について運動の効果をまとめた分析の規模である。[6]

−0.59:同分析の反芻に対する標準化平均差。減った時間や割合とは異なる。[6]

5〜8週間:条件別分析で改善が認められた継続期間。その夜の追加運動の効果を表す値ではない。[6]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約