サイドプランクは何秒ずつ分ける?連続保持と短いホールドの合計を比べる前に

サイドプランクを一度に長く保つ練習と、短いホールドを分けて重ねる練習は、合計秒数だけで同じとはいえない。肘の等尺性運動と体幹テストの研究から、休みで変わる持続時間、肩が先に疲れる場合の読み方、連続記録と練習量を分ける方法を考える。最適な秒数を決めつけず、家での記録につなげる。

床に置いたタイマーを見ながら横向きの姿勢を保つ。まだ予定の時間には届かないのに、脇腹より先に支える腕を下ろしたくなる。いったん床に戻り、もう一度上がれたら、その時間を足してよいのだろうか。夜の部屋では、運動より足し算のほうが先に終わる。

短い保持を分けて行う方法を、練習として選ぶ余地はある。ただし、休まず保った時間と、休みを挟んだ時間の合計は別の記録である。男性志願者の肘を曲げて力を出す実験では、持続的な等尺性運動より、断続的な等尺性運動で持久時間が延びている。休みを挟むと条件が変わる手掛かりだが、18〜39歳の女性のサイドプランクへそのまま適用できるかは別の問題になる。[9]

ここで知りたいのは、万人に共通する合格秒数ではない。長く保つ試みと短く区切る練習を、何のために使い分け、どう記録するかである。加重の選び方は既存記事「サイドプランクの重りは腰に置けばよい?加重を決める前に分けたい成果の違い」に譲り、この記事では保持を途中で区切ることに焦点を当てる。

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連続の長さと、分けた合計は違う問いに答える

等尺性運動とは、ここでは関節を大きく動かさずに力を出す運動を指す。肘を直角に曲げた姿勢を保つ持続運動や、膝を伸ばす力を断続的に出す運動が、実験課題として使われている。[8][9] サイドプランクの秒数を考えるときにも、まず「ずっと支え続けたのか」「途中で支えを解いたのか」を分けておきたい。

連続保持の記録は、始めてから終えるまでの、途切れない課題の成績である。一方、分割した保持の合計は、その日の練習で姿勢を保っていた時間を集めたものとして扱える。どちらにも使い道はあるが、答えている問いが違う。後者の合計が増えても、それだけで前者の記録を更新したことにはならない。

この違いは、途中で休んだ自分を低く評価するためにあるのではない。ノートの欄を分けるためにある。「続けて保った時間」と「分けて行った保持の合計」を同じ欄に書くと、次に見返した自分が困る。練習を途中で区切った日も、区切った事実を残せば、連続記録を測った日と混同せずに済む。

サイドプランクを含む体幹の持久力テストでは、課題を続けられなくなるまでの総時間が測られている。男女の高い競技水準のサッカー選手を対象とした研究でも、この時間と筋肉の活動を別々に調べている。[3] 時間は便利な指標だが、秒数の中には支える筋肉の働きや、課題を終えた事情が含まれている。 男女の競技選手で得られた関係を18〜39歳の女性一般に当てはめるには、競技経験の違いを検討する必要がある。[3]

したがって、分けた保持を連続保持に換算するより、先に測りたいものを決めるほうが整理しやすい。今日の練習を残したいなら、各保持と休みを記録する。連続して保つ課題の変化を見たいなら、その試みを分割練習の合計とは別に残す。タイマーは同じでも、記録の見出しは変えるのである。

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休みを挟むと持続時間が延びても、長期効果は別である

持続と断続の違いを直接考える手掛かりになるのが、男性の志願者9人を対象とした肘の運動の実験である。持続的に肘を曲げて力を出す課題と、曲げ伸ばしを続ける課題の持久時間を、力の水準を変えて測定した。そのうち4人は、力を出す時間を区切る断続的な等尺性運動も行っている。[9] 男性の肘の実験であり、18〜39歳の女性のサイドプランクにも同じ変化が起きるかは別に確かめる必要がある。[9]

この研究では、最大随意収縮、つまり本人が自分の意思で出せる最大の力に対する負荷が15〜20%を超えると、持続運動と動的運動の持久時間は急速に短くなった。持久時間と力の水準の関係を表す回帰には、両者で有意な違いがなかった。一方、断続的な等尺性運動では、持続的な等尺性運動より持久時間が延びていた。[9]

同じ「じっと力を出す」運動でも、力を出し続ける場合と、途中に切れ目がある場合は違う。その場で運動を続けられる長さが変わる点は、短い保持を積み重ねたい人に関係する。ただし、これは肘の運動を調べた実験であり、分割したサイドプランクが連続保持より優れた体幹トレーニングになる、という比較結果ではない。[9]

また、その場で長く課題を続けられることと、練習を重ねたあとに能力がどう変わるかは、時間の尺度が違う。「今日は分けたら合計が増えた」は、その日の条件での記録である。「この方法を続けると、休まず保てる時間がより伸びる」は、継続後の比較を必要とする問いだ。この実験の結果は、前者を考える材料として使うのが適切である。[9]

読者の生活に戻すと、帰宅後にまとまった連続保持をする日と、途中で区切って練習する日を、勝敗にする必要はない。どちらを選んだかを先に書けばよい。短く分けた日の合計が多かったからといって、以前の連続記録を消す必要もない。異なる条件の記録を残しておけば、後から同じ条件同士で見返せる。

「休んだら無意味」と切り捨てるのも、「合計が同じなら効果も同じ」と決めるのも早い。断続的な力発揮で持久時間が延びた研究は、休みを挟むこと自体が課題の成績を変えると示している。[9] その意味を、練習の優劣ではなく、比較する条件の違いとして受け取るところから始めたい。

最後の秒数には、脇腹以外の限界も含まれる

サイドプランクのタイマーが止まったとき、終了には体幹以外の限界も関わる。ドイツの女子最上位リーグの選手18人と、男子の全国最上位の年代別リーグの選手21人、計39人を調べた研究は、うつ伏せ、横向き、背面側を使う体幹持久力テストで筋肉の活動を測った。女子の平均年齢は20.7歳、男子は17.9歳だった。[3] 若い女子選手も含むが、18〜39歳の女性一般にそのまま適用できるかは、競技水準の違いが課題になる。[3]

測定に用いた筋電図は、筋肉の電気的な活動を記録する方法である。この研究では、持久力テストのすべての姿勢で、基準に合わせた筋活動が時間とともに増えた。研究者らは、うつ伏せと横向きのプランクでは、体幹の筋活動が高い状況で、四肢の筋力が成績を制限する可能性を指摘している。[3]

支える腕が先につらくなった経験を、直ちに「脇腹を使えていない」と読む必要はない。横向きで体を支える課題の終了には、四肢の能力も関わり得るからだ。[3] ただし、競技選手で得られたこの知見から、家で練習する人の肩の違和感の原因を診断することはできない。痛みを秒数争いの材料にせず、気になる症状があれば医師に相談する。

記録では「予定の保持を終えた」「支える腕がつらくなって終えた」「姿勢を保てず終えた」を、自分の言葉で書き分けたい。これらは診断名ではなく、終了時の観察である。短い保持へ切り替えた理由が残れば、単に合計が減った日として見落とすことを避けられる。

筋電図の数値にも、秒数とは別の注意点がある。筋活動の大きさと、練習後の成果は分けて読む。肘の実験では筋電図の振幅や周波数の変化と疲労の進み方が関係し、サッカー選手のテストでも時間とともに活動が増えていた。[3][9] 終盤の頑張りは、その瞬間の負担を考える材料であって、将来の成長の点数表ではない。

持久力テストの結果を読む際には、比較対象にも目を向けたい。この選手の研究は、体幹を曲げる、伸ばす、回す、横に曲げる際の最大の等尺性の力も測り、持久力テストの結果と比べている。[3] 最大の力を測ることと、姿勢を保っていられる長さを測ることは、研究の中でも別の測定なのである。短い保持を足した数字に、最大の筋力まで代弁させないようにしたい。

例えば、同じ姿勢を続けることに注目していた日に、途中から支え方を変え、さらに保持を追加したとする。その日の運動を記録するなら、変更後の分も残せる。ただし、姿勢を変える前の連続保持と、そのあとの練習は行を分ける。途中の工夫を隠さないことが、数字を役立てる条件になる。

また、保持を終えた直後の感想と、後から比較する評価も分けておく。「今日は腕が気になった」はその日の感想である。それを「腕の筋力が低下した」と書き換えると、観察から原因の判定へ飛んでしまう。まず感想のまま残し、同じ条件の記録が集まったときに、何を確かめたいかを考えればよい。

数字で読む保持と分割の研究

9人:肘の持続的な等尺性運動と動的運動を調べた男性の人数。[9]

4人:その研究で断続的な等尺性運動も行った人数。分割に関する結果の規模は小さい。[9]

39人:体幹持久力テスト中の筋活動を測った男女のサッカー選手の合計。[3]

10秒:健康な参加者の腰部の筋を調べる研究で用いた、断続的な収縮の長さ。サイドプランクの推奨秒数ではない。[5]

0.48〜0.67:同じ腰部の研究で、筋電図の中央周波数の再現性を表した級内相関係数。[5]

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宮川涼 Founder

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