家族で食べる回数と子どものBMI 週5回の食材支援で変わった短期と長期

家族で食べる回数が多い子どもほどBMIが低いという関連は、研究を統合すると小さい。食事の質との違い、家族の食卓を支援した試験の短期と長期の結果、親自身の体重にまで言えることを整理する。全員集合や毎日の手料理を目標にする前に、回数と食卓の中身を分けて考える。

帰宅する時刻がばらばらの家族で、今週はいつ一緒に食べられるだろう。夕食に全員がそろう日を待つのか、片方の親と朝食を取る機会を作るのか。家族の食事を考えるとき、まず浮かぶのは回数よりも、誰とどの食事を合わせられるかという暮らしの場面だ。研究でも、食事の種類や同席する家族の人数が検討されている。[15]

仕事の終わる時刻、子どもの帰宅、食事を用意する人の都合。家族の食事の回数を増やすには、椅子を並べる以外にも調整することがある。複数のレビューをまとめた研究でも、家族に時間の余裕があることや、食卓の雰囲気が良いことが、より頻繁な家族の食事と結びついていた。[11]

回数を増やす意味はある。ただし、その意味を「親も子も痩せる」と置き換えると研究から離れる。子どもの食事の質、成長に伴う体格、家族が食べる機会を支える工夫を、それぞれの結果に沿って見ていきたい。[4][15][20]

滞在用の住まいに置かれたダイニングテーブル食事の場となる食卓の様子 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

回数との関連は、体重より食事の質で大きかった

2018年の系統的レビューとメタ分析は、家族の食事の頻度を扱った57研究、203,706人を集めた。別々の研究の結果を統合して確かめると、回数が多いほど食事全体の質が良いという相関は0.13、健康的な食事との相関は0.10だった。健康的でない食事との相関は−0.04で、BMIとの関連も小さかった。[15]

相関は、家族で食べる頻度と食事や体格がどの程度結びついているかを表す指標である。この分析では、食事全体の質、健康的な食事、健康的でない食事、BMIを別々に統合していた。食卓を囲む頻度との結びつきは、測った項目ごとに強さも方向も違った。[15]

また、「健康的な食品が多い」と「健康的でない食品が少ない」は別々に調べられていた。前者の関連があっても、後者が同じ強さで変わるとは限らない。野菜を食べる機会があるか、食事全体がどう組み立てられているかを、単純な回数の横に置いて考える読み方が合う。[15]

2023年には、41本の系統的レビューをまとめたアンブレラレビューも公表された。家族で食べる頻度が高いことは、子どもや思春期の若者の食事、肥満、心の健康などの良い状態と結びついていた。一方、家族の食事を促す介入の成績は混在していた。観察された関連と、実際に働きかけた成果を分けるところが、このテーマの出発点となる。[11]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

家族全員が夕食にそろうことだけが条件か

食事の回数という言葉から、毎晩、家族全員が同じ時刻に着席する姿を想像するかもしれない。しかし先のメタ分析では、朝食・昼食・夕食の違いや、同席する家族の人数によって、健康的な食事、健康的でない食事、BMIとの関連が明確に変わるとは示されなかった。家族全員との食事でも、片方の親との食事でも、良い栄養状態との関連が見られた。[15]

子どもの年齢や国についても、健康的な食事、健康的でない食事、BMIとの関連を変える要因としては確認されなかった。一方、社会経済的な状況はBMIとの関連にだけ影響していた。同席者や食事の種類に加えて、家庭が置かれた条件まで検討した分析だった。[15]

長期の観察研究では、週に少ない回数でも関連が見つかった。思春期から若い成人期まで追った2,117人の研究では、家族の食事が全くなかった人と比べて、週1〜2回、3〜4回、5回以上のいずれの群でも、10年後の過体重や肥満のオッズが低かった。[3]

この研究の参加者は、人種・民族と社会経済的な背景が多様で、52%がマイノリティ、38%が低所得だった。追跡時の年齢は19〜31歳、平均25.3歳で、55%が女性である。思春期に学校で尋ねた食事の頻度と、若い成人期にオンラインか郵送で回答した体格を結びつけていた。[3]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

回数を増やす支援をすると、体格は変わるか

観察で見えた関連を、生活の中で再現できるか。HOME Plusという無作為化比較試験では、8〜12歳の子どもと保護者の160家族を、支援を受ける群と対照群に分けた。介入群81家族、対照群79家族という割り付けだった。支援には栄養教育、食事や間食の計画と調理、画面を見る時間を減らす工夫が含まれ、月ごとの集団セッションを10回、意欲や目標設定を支える電話を5回行った。[4]

判定に用いたのは子どものBMIの標準化得点だった。この試験は、体格指標であるBMIを標準化した値の推移を主要な成果として評価した。開始から12か月後と21か月後のどちらでも、全体では群間の有意差が認められなかった。[4]

追加の解析で思春期の開始状況ごとに分けると、思春期前の子どもでは介入群の値が対照群より有意に低かった。全体の比較では有意差がなく、追加の解析で比較的幼い子どもへの可能性が浮かんだという順序になる。研究者は、十分な人数を確保した研究での再現を求めている。[4]

この試験で家族が練習したのは、食事や間食の計画を立て、準備し、調理の技能を身につけることだった。加えて画面の利用にも働きかけている。家庭での食事を支える支援は、集まる回数への呼びかけより広い内容を持っていた。体格を評価した時点も、開始直後ではなく12か月後と21か月後である。[4]

食材の支援には短期の成果と、その先があった

肥満の治療を受ける5〜15歳の子ども89人を対象にしたスウェーデンの試験では、通常の生活習慣への治療に、レシピ付きの食材の袋を加えた。費用の補助がある食材は、週5回の家族の食事を3か月間支える設計だった。介入群は54人、対照群は35人である。[1]

介入が終わった時点では、BMIの標準化得点の変化は支援群−0.17、対照群+0.01となり、支援群の低下が有意に大きかった。しかし、この差は研究期間を通じて持続せず、18〜24か月後には対照群の低下のほうが大きかった。短期の群間差が見られた一方、長期の追跡では結果の向きが変わっている。[1]

食材支援の試験では、開始時の性別、年齢、肥満の程度に群間の有意差はなかった。主要な評価項目は、3か月、12か月、18〜24か月に測るBMI標準化得点の変化である。代謝に関する指標、支援の受け入れやすさ、共有する食事の頻度も調べていた。子どもの体格を中心にしつつ、家庭で支援が成り立つかまで対象に含めた設計だった。[1]

同じ取り組みに参加した親への聞き取りは、その資源が生活でどう受け止められたかを伝える。10家族の母親6人、父親5人は、献立を考える負担やストレスが減ったこと、家族の料理の知識が増えたこと、より規則的に食べ、新しい食品や野菜を試したことを語った。一方で、量が多すぎて食べる量の境界を保ちにくいという声もあった。[10]

聞き取りの対象は、介入に積極的に参加した家族の親だった。少なくとも親のどちらかに、経験や意見、支援に対する考えを尋ね、会話を文字にして共通するテーマを分析している。体格を測る試験が短期と長期の変化を示すのに対し、聞き取りは準備の負担や量の扱いを具体化した。親の語った準備のしやすさと、追跡で見えた継続の難しさが、支援の利点と課題を具体的にしている。[1][10]

食材の袋には、家族全員の夕食を週5回分作るためのレシピと材料が入っていた。親は、子どもを日々の調理に前向きに参加させられたことも語っている。料理を作る人だけに知識を伝える形から、家族が実際に作って食べる経験へと支援の範囲が広がっていた。[10]

数字で読む家族の食事

57研究・203,706人:回数と栄養状態を統合したメタ分析の規模である。[15]

0.13:家族で食べる回数と食事全体の質の相関。減量率を示す値ではない。[15]

12か月・21か月:HOME Plusで、全体のBMI標準化得点に群間の有意差がなかった評価時点である。[4]

−0.17と+0.01:食材支援の終了時のBMI標準化得点の変化。支援群と対照群の比較である。[1]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約