体力をつける運動は週末にまとめてよい?同じ量で比べる回数と持久力の伸び

平日に運動時間を確保しにくい社会人に向けて、週末集約型と平日分散型を比べた研究を読む。運動量と強度をそろえた短期試験での持久力の改善、忙しい時期の維持、長期の成果を分けて整理する。研究の参加者と若い女性読者との違いも確かめ、自分の予定表へ取り入れる際の判断材料を示す。

平日の運動予定は、残業の連絡が来るたびに週末へ移動する。土曜の朝、空いた予定表を見ながら「まとめて動いても、体力はつくのだろうか」と考える。予定表だけなら、金曜の夜にはもう十分に運動している。

週末にまとめる形でも、持久力の改善は得られている。成人を対象に運動量と強度をそろえた比較試験では、少ない回数にまとめても、頻回に分ける場合に劣らない最大酸素摂取量の改善が得られた。ただし、短期間の決められた運動を比較した結果であり、週末なら何をどれだけしても同じ、という意味ではない。[1][11]

既存の「ヨガと持久力」にはヨガそのものと持久力の関係を譲る。ここで確かめるのは、社会人が体力をつけるための「週の中での配分」である。既存の「体力をつける運動は音楽の拍に合わせる?流すだけの日と持久力の違いを読む」には音楽の使い方を譲る。また「ウォーキングは週1回にまとめてもよい?合計時間と体力の伸びを分けて読む」と区別し、ここでは連日の週末型を含む成人の比較試験と、短期から長期へ結論を広げる際の条件に焦点を絞る。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

回数を比べる前に、何をそろえるのか

運動の頻度は、週の中で何回取り組むかである。しかし、頻度を変えたときに運動時間まで減れば、比べているものは回数だけではなくなる。頻度、強度、時間、運動の種類を組み合わせて考える必要があるという整理は、運動処方に関するレビューでも示されている。[17]

たとえば、短い運動を平日に分ける予定と、長い運動を休日にまとめる予定を並べる。比較の出発点は、カレンダーの印の数ではなく、実際に行った運動の中身だ。予定時間が同じでも、片方は軽く動き、片方は強く動けば、頻度だけの比較にはならない。運動強度と運動量の両方を一致させた試験は、この問題をできるだけ切り離している。[1]

この記事で扱う体力の中心は、心肺持久力である。研究では最大酸素摂取量などを指標として、運動を続けた前後の変化を評価している。筋肉が出せる最大の力や、腹筋運動を繰り返せる回数まで、同じ結果になったと読み替えることはできない。運動処方のレビューも、心肺持久力、筋力と筋持久力、柔軟性をそれぞれの目標として挙げている。[1][17]

この区別は、仕事帰りの疲れを考えるときにも役立つ。研究で持久力が伸びたという話と、忙しい日の夕方に気力が残るという話は、同じ問いではない。今回の回数比較から直接受け取れるのは、測定された持久力の変化である。日常の疲れ全体を説明する答えに広げず、自分が変えたいことと研究が測ったことを並べて読む。[1][11]

また、総運動量をそろえるという言葉にも期間がある。週の合計を同じにした比較と、長い期間の累積量を同じにした比較では、問うていることが違う。週末に配分を変えるのか、それとも少なめの週間量を長期間積み重ねるのか。この違いは、長期の研究結果を読む場面で大切になる。[1][20]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

週に少なくまとめても伸びた比較試験

最も直接的な根拠の一つが、座りがちな生活から余暇に運動する程度の成人を対象とした無作為化比較試験である。対象は18〜45歳の28人で、男性14人、女性14人。自転車エルゴメーターという負荷を調整できる自転車型の機器を使い、週2回の群と週4回の群に割り付け、8週間続けた。連続運動とインターバル運動を組み合わせ、群間で強度と量をそろえている。男女混合で18〜45歳の集団の結果なので、18〜39歳の女性だけに同じ改善幅を当てはめるには慎重さが要る。[1]

週2回群の最大酸素摂取量は平均43.5から47.8 mL/kg/minへ、週4回群は42.3から47.3 mL/kg/minへ変化した。研究は、最大酸素摂取量の改善について、週2回型が週4回型に劣らないという結果を報告している。頻度が少ないと、同じ量を行っても伸びが必ず小さくなる、という見方を支持する結果ではない。[1]

数字の増え幅だけで「多く分けた方が勝ち」と順位を付けるのは誤りである。研究の結論は、低頻度型が高頻度型に劣らないことである。各群の平均の差を見て順位を付け直すより、何を比較するために設計した試験なのかを優先したい。全員が同じだけ伸びるという約束でもなく、対象と方法を伴う群としての結果である。[1]

この試験では、最大努力より低い負荷で運動した際の心肺応答、エネルギー源の利用、筋肉の収縮、本人の感じ方などの改善にも、頻度による差は認められなかった。持久力の代表値だけを見た試験ではない点は参考になる。それでも、対象はこの運動をこの期間行った成人である。ヨガ、散歩、全力走を自由に組み合わせても同じになると広げる材料にはしない。[1]

もう一つの試験は、週末に連続して行う形をより直接に扱っている。健康で運動習慣のない38人、平均年齢45歳を、週末型、分散型、運動しない対照群に無作為に分けた。週末型は連続する日に週2回、各75分。分散型は週5回、各30分である。運動強度は同じにし、12週間の前後で持久力を評価した。平均45歳の集団による結果であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには年齢構成の違いを考える必要がある。[11]

最大酸素摂取量の変化は、週末型でプラス3.4 mL/kg/min、分散型でプラス1.5 mL/kg/minだった。群間の差は統計的に有意ではなかった。運動中の平均心拍数も週末型で11拍/分、分散型で9拍/分低下し、両運動群間に有意差はなかった。この条件では、週末に集めた群でも持久力が改善した。[11]

注意したいのは、対照群との比較である。最大酸素摂取量について、週末型と対照群との差は有意だった一方、分散型と対照群では有意な差に至らなかった。だからといって、週末型が分散型より優れているとはならない。運動した群どうしの直接比較には有意差がなかったからだ。別々の相手との結果を、運動群間の勝敗に使わない。[11]

これらの試験から実生活へ持ち帰れるのは、平日に運動できないという事情だけで、持久力を伸ばす計画を諦める必要はないという見方である。一方、実験の時間や強度は初心者全員に渡す開始メニューではない。研究の参加者が行った量と、自分が今始める量は別に考える。[1][11][17]

研究の参加者を自分に重ねる際には、年齢だけでなく運動経験も見たい。新しい試験の対象は、座りがちな人から余暇に運動する人までである。もう一つは、健康で運動習慣のない人を対象としている。どちらも、競技で高い持久力を追求する人の練習を、休日だけに移す試験として読んではいけない。一般の社会人の予定に近い問いではあるが、対象を越えて万能な法則にはしない。[1][11]

また、自転車を使った試験と、歩行や走行の持久力を評価する試験では、運動や検査の場面も異なる。大切なのは、違う研究の数値を一列に並べて、どの運動が最も伸びたかを決めないことだ。それぞれの試験の中で、比較する群の条件をそろえた結果を読む。新しい試験と古い試験が同じ方向の答えを示したことと、全く同じ運動を再現したことは別である。[1][11]

週末型という呼び方にも注意が要る。新しい試験では週2回対週4回という頻度の比較が中心であり、連続する日の週末型を具体的に組んだのは、各75分を設定した試験である。「少ない回数」と「土日に連続して行う」を同じ意味で扱わず、どちらの形を検討した研究なのかを分けると、自分の休日の使い方に近い根拠を選びやすい。[1][11]

たとえば土曜に予定していた運動を日曜へ動かせば、週の配分だけでなく、各回の長さも変わり得る。そこで「合計が同じだから問題ない」と先に決めず、研究が比較した形と、変更後の形を照らし合わせる。これは曜日を守るための規則ではない。同じ量と強度という比較の土台を、予定変更の途中で落とさないための確認である。[1][11]

数字で読む運動のまとめ方

28人・8週間:成人の週2回と週4回を、運動量と強度をそろえて比較した試験である。[1]

43.5から47.8 mL/kg/min:週2回群の最大酸素摂取量の平均値の変化である。[1]

42.3から47.3 mL/kg/min:同じ試験の週4回群でも改善が見られた。[1]

各75分と各30分:別の試験では週末の連続する週2回と、週5回への配分を比べた。[11]

プラス3.4とプラス1.5 mL/kg/min:その12週間の試験での変化であり、両運動群間に有意差はなかった。[11]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約