睡眠不足の昼寝は練習の前か後か?動きを習う時間と記憶を保つ時間を分けて読む

睡眠不足の日、昼寝は動きを習う前と後のどちらに置くべきか。練習中の習得と、その後の記憶の定着を分け、指の運動や鏡映描写の研究を読む。昼寝で改善した結果と差がなかった結果、夜の睡眠との違いを照合し、ヨガの予定を考える際に何を優先し、何を決めつけないかを整理する。

見本なしで、さっき習った動きを再現できるだろうか。午後のレッスンを前に、昨夜の寝不足が気になる。出かける前に昼寝をするか、帰ってから眠るか。予約の時刻を見ながら、眠りの置き場所に迷うことがある。

答えの芯は、練習前と後を同じ目的で比べないことだ。練習後の昼寝には、覚えた運動の記憶を保ち、課題によっては成績を上げる研究がある。ただし、差が出なかった試験もある。ここで扱う結果から、睡眠不足の日は必ず練習後に眠る方がよい、とは決められない。[7][17][19]

既存記事「ヨガの練習後に昼寝すると動きが残る?短い眠りの効果と研究の違いを読み分ける」には、練習後の昼寝そのものの問いを譲る。この記事では、まだ習っていない動きを迎える時刻と、すでに習った動きを残したい時刻を分け、昼寝と練習の順番を考える。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

睡眠不足の昼寝は、何を補いたいかで問いが変わる

「眠い」と「昨日の動きが残っていない」は、予定表では同じ昼寝の欄に入れられがちだ。しかし、記憶を調べるときには別の段階になる。練習して新しい動きを取り込む段階と、練習を終えたあとにその記憶を保持する段階である。後者は定着と呼ばれ、練習していない時間を挟んだあとの成績で調べられる。[13][19]

たとえば、見本を見ながら手順を追えたかを知りたいなら、練習中の出来を見る。帰宅後や翌日に同じ手順を再現できるかを知りたいなら、時間を置いたあとの出来を見る。練習中に上手になった量と、その後の昼寝を挟んで上手になった量が関連しなかった健康成人の研究もある。この区別には、実際の測定上の意味がある。[5]

練習前の昼寝を考えるときの問いは、「これから何をどのように習うか」だ。練習後なら、「すでに習ったどの部分を、いつまで残したいか」となる。前に眠る場合と後に眠る場合を、同じ成績指標で直接比較しないまま順位にするのは避けたい。練習後の定着に利点があっても、その結果だけで練習前の選択の優劣までは決まらない。[7][17][19]

睡眠不足を補う、という言葉も広い。昼寝のあと指を速く動かせることと、夜の睡眠が足りなかった日の状態が全体として戻ることは同じ結論ではない。指の課題で測った運動記憶の結果は、その課題の結果として受け取る。レッスンに出られたから睡眠の不足分は清算済み、という領収書にはならない。[7][13]

昼寝について発達から加齢までの学習を扱ったレビューでも、年齢、昼寝の目的、時刻によって生理的な特徴が異なり、若い成人とは別の学習や睡眠の機会が必要になる可能性が論じられている。発達期や高齢者も含むレビューであり、18〜39歳の女性には、年齢層ごとの結果を区別して考える必要がある。[13]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

練習後の昼寝で速くなったのは、指の課題である

健康な若い成人23人を対象とした実験では、単語の組み合わせを覚える課題と、決められた順番で指を動かす課題を行い、約30分の昼寝か覚醒を挟む前後で成績を比べた。指の課題には易しい条件と難しい条件が用意された。昼寝のあと、難しさにかかわらず運動の速さが改善した一方、単語の記憶課題の成績は影響を受けなかった。[7]

この結果で大事なのは、昼寝を置いた位置と、良くなったものの組み合わせだ。先に課題を練習し、その後に眠り、再び課題を行っている。しかも改善したのは運動課題の速さである。昼寝をすれば覚える内容すべてが強くなる、という結果ではない。同じ参加者に同じ昼寝を挟んでも、測る記憶が違えば答えは分かれた。[7]

ヨガで思い浮かべるなら、手順を迷わず進めること、姿勢を正確に保つこと、説明の言葉を思い出すことを分けてみたい。これらを指の速さと同じものとして扱わず、「自分は何が残ると助かるのか」を言葉にするための例である。研究で速さに利点があったから、複雑な全身動作の完成度まで上がると約束することはできない。[7]

別の無作為化試験では、若い健康な男女40人を扱う設定と、女性15人を月経周期の異なる時期に調べる設定で、指の運動と単語の記憶を検討した。男性は昼寝後に成績が有意に良くなり、女性では黄体期中期に改善が見られた。単純な運動課題の定着は45分のノンレム睡眠の昼寝でも起こり得た。ノンレム睡眠とは、レム睡眠とは異なる睡眠の状態である。[2]

ただし、この試験を「女性はこの時期だけ昼寝すべきだ」という予約表に変えない。研究が示したのは、参加者と測定条件によって昼寝後の変化が一様でなかったことだ。本人の次のレッスンでの成績を、周期だけから言い当てる結果ではない。改善例を知ることと、個人の予定を固定することの間には距離がある。[2]

上達と、できたことを失わない効果は分ける

76人を昼寝群か覚醒群に無作為に分けた多施設研究では、単語の組み合わせ、または鏡を見ながら線をなぞる運動課題を行った。練習後には90分の保持区間を設け、眠る場合と静かに起きている場合を比較した。鏡映描写の正確さは日中の覚醒後に有意に下がり、昼寝後には上がる傾向があった。[17]

「上がる傾向」は「有意に上がった」とは違う。昼寝後の成績上昇を確定した結果として紹介せず、覚醒後の低下と合わせて読む必要がある。研究者は、昼寝は運動の記憶の劣化を防ぐ一方、夜通しの睡眠では成績が改善するという違いを示している。夜の結果は以前の夜間睡眠研究との比較を含むもので、同じ日程の昼寝を延長した話ではない。[17]

帰宅時に練習直後より上達していなくても、覚えたことを保てているなら別の意味がある。逆に、昼寝後に気持ちよく動けたという感覚だけでは、記憶が保たれたかどうかは決められない。研究が追っているのは、同じ課題を再び行ったときの変化だ。自分の予定を振り返る際にも、眠った事実と再現できた事実を別に記しておくと、問いが混ざりにくい。[17]

ここに、練習前後を考える手がかりがある。練習後の睡眠に期待されるのは、すでに作られた記憶のその後である。まだ取り組んでいない動作の成績を、この保持区間の比較から予言することはできない。定着の試験を、練習を始める準備の試験として読まない。それだけで「前か後か」の断定はかなり減る。[7][17]

同じ「動きを覚える」でも、指を決められた順番で動かす課題と、鏡に映る線をなぞる課題では、求められることが違う。前者の研究で速さを見ているのに、後者の正確さまで同じだけ改善すると読み替えることはできない。日常の練習でも、順番を知っているが実行すると迷う場合と、順番自体が曖昧な場合を分けると、次に確かめたいことが見えてくる。[7][17]

また、昼寝をした群の成績が練習直後と同程度だったとき、それだけを見れば「何も起きなかった」と感じるかもしれない。しかし、比較する覚醒群で成績が下がっていれば、保持の意味は変わる。逆に、昼寝群だけの前後差を見て、眠らずに過ごした場合より優れると判断するのも早い。比較相手を確認して初めて、昼寝がどの部分に関わったのかを読める。[17]

この違いは、レッスンの復習にも置き換えて考えられる。帰宅後に手順を思い出せたとして、教室で繰り返したからなのか、昼寝のあとにも保持できたのかは、本人の感覚だけでは切り分けにくい。だからこそ、研究の結果を自分に当てはめる際は、効果の説明と、単にその日に起きた出来事を分けておく。予定の工夫はできても、経験談だけで眠りの作用を証明することはできない。[7][17]

指の運動を扱う実験では、同じ参加者でも単語の記憶には昼寝による変化が見られなかった。この点は、運動の先生の説明を覚えることと、実際に手順を動けることを同じ採点欄に入れないための手がかりになる。言葉を覚える課題と運動課題を同時に測る設計だからこそ、眠りの効果を「記憶力が上がる」という大きな言葉だけで済ませずに済む。[7]

数字で読む昼寝と動作の記憶

23人:健康な若い成人の実験では、短い昼寝後に指の運動の速さが改善した。[7]

約30分:同じ実験の昼寝であり、すべての運動に共通する推奨時間ではない。[7]

76人:昼寝か覚醒へ無作為に割り付け、保持区間の前後を比較した研究の参加者数である。[17]

90分:その研究で睡眠または静かな覚醒を挟んだ保持区間の長さである。[17]

78人:別の若い成人の実験では、学習した知識は覚醒、静かな休息、昼寝のいずれでも保たれた。[19]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約