クロストレーナーはかかとを浮かす?足裏の接触と脚の働きを分けて研究で読む

クロストレーナーでかかとが浮くと、直すべきか迷う。足裏の接触だけで運動の良し悪しを決めず、筋活動、膝や股関節の動き、有酸素負荷を分けて考える。ランナーの比較実験や女性の運動試験を読み、かかとを押しつける前に確認したい条件と、研究から言える範囲を整理する。

クロストレーナーのペダルが戻る途中で、かかとだけが少し離れる。隣の人のかかとは板についたままだ。同じ機械なのに足元が違うと、それだけで使い方を間違えた気になる。

答えの芯は、かかとが浮くかどうかだけで、脚の負担や運動効果の合否を決めないことだ。クロストレーナーの研究では、足の置き方による関節角度の違いと、機種による筋活動の違いが調べられている。しかし、そこで得られた結果を、そのまま「かかとは常に接地」「浮かせるほど効く」という指示には置き換えられない。[20]

ここでは、かかとの見た目から離れ、何を比べれば足元の疑問が整理できるかを考える。脚の筋活動が小さくても有酸素運動としての負荷は得られるという比較結果もある。足先の忙しさと、体全体が行っている仕事は別々に読む必要がある。[17][18]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

かかとの接触を、足の置き方全体から切り離す

クロストレーナーは、研究でエリプティカルトレーナーと呼ばれる運動機器である。標準的な機種に加え、横方向の動きを含む機種も研究対象となっている。機械の呼び名が似ていても、測っている運動の方向は異なる。[7][20]

足裏を見ながら考えるときには、「板から離れる場所」と「足をどちらへ向けているか」を区別したい。健康な男性16人を対象とした実験では、標準機種で足をまっすぐに置く条件、つま先を外へ向ける条件、足幅を広げる条件と、横方向に動く機種が比較された。測定したのは、膝や股関節の角度と筋活動である。男性の比較なので、18〜39歳の女性でも同じ変化が起こるかは、この実験だけでは判断できない。[20]

この実験で、つま先を外へ向けた条件は股関節の外旋角度が最も大きく、お尻の筋活動が最も低かった。外旋とは、脚が外向きに回る動きだ。足幅を広げた条件では、膝の内転角度の最大値が最も小さかった。足元の変更が、足首だけの話では終わらない例である。[20]

ただし、この比較の問いは足の向きや間隔、機種の違いである。かかとが浮いたときに同じ変化が起こる、と読み替えてはいけない。隣の人の足元をまねる前に、自分が変えようとしているものが接触なのか、つま先の向きなのか、足を置く位置なのかを言葉にしたい。

足幅の詳しい話は隣の記事「有酸素運動のクロストレーナーは足を内側へ置く?左右の間隔と膝の動きを研究で読む」に譲る。ここで扱うのは、足裏の一部分を正すつもりで、別の条件まで変えてしまわないための読み方である。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

筋活動が小さいことと、運動していないことは違う

よく鍛えられた男性9人・女性8人のランナー計17人を対象に、走行用ベルト、ステッパー、クロストレーナーで下肢の筋活動を比較した実験がある。各機器で測定した最大負荷を基準に、60%、70%、80%の段階で運動した。皮膚の上から筋肉の電気的な活動を測る、表面筋電図が用いられた。鍛えられた人の結果を、運動習慣の異なる18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[17]

研究は、ステッパーやクロストレーナーでは、走る場合と比べて筋の働きの指標が最大60%小さくなると報告している。この「最大」は、全員の脚全体がいつでも同じ割合だけ楽になるという意味ではない。筋肉や条件によって異なる比較の中で得られた値であり、個人の体感を換算する数字ではない。[17]

足裏をべったり置くと楽に感じるから失敗、かかとを浮かせるとふくらはぎが張るから成功、という採点は早すぎる。この研究が比較しているのは機器間の筋活動であり、局所の張りを増やす使い方の優劣ではない。機器を選ぶ目的が走る負荷を減らすことなら、筋活動が小さくなることにも意味がある。[17]

また、測定中に筋肉がどれだけ活動したかと、続けたあとにどれだけ筋力が伸びるかは、別の問いとして扱う必要がある。電気的な信号の大きさを見ただけで、脚の形や背中の変化まで約束することはできない。測定している指標の名前を確認すると、「効いた感じ」に多くの役割を背負わせずに済む。[17]

たとえば、その日の目的を「走る代わりに体を動かす」と言葉にしてみる。すると、足元をわざと忙しくして達成感を作る必要はなくなる。運動の目的を決めることと、かかとの位置を決めることは、同じ作業ではない。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

脚が楽でも、有酸素の負荷は別に確かめる

鍛えられたランナー18人を調べた比較研究では、走行用ベルト、クロストレーナー、ステッパーのそれぞれで最大負荷を求め、その60%、70%、80%で短時間の運動を行った。参加者は男女9人ずつで、平均年齢は23歳だった。若い女性を含むが、鍛えられたランナーの結果が18〜39歳の女性全般にも当てはまるかは、運動習慣の違いを含めて考える必要がある。[18]

この条件では、酸素摂取量、心拍数、糖質や脂質の利用に、運動強度による違いがあった。一方で、機器の種類による有意な違いは認められなかった。最大酸素摂取量についても、機器間の有意差は認められていない。脚の筋活動を扱った研究と併せると、走る場合より筋の負荷を抑えながら、有酸素の負荷を得るという使い方を理解しやすい。[17][18]

ここでそろえているのは、各機器で測った最大負荷に対する割合である。機械に表示される数字を同じにすれば、どの機種でも同じ負荷になるという実験ではない。表示の抵抗段階や回転数を、そのまま研究の強度と同一視しないことが大切だ。[18]

かかとの浮き方を変えたあと、息の上がり方まで変わったと感じる場面を考える。そのとき、回す速さや抵抗、腕の使い方まで変えていれば、体感の違いをかかとだけの手柄にはできない。これは研究の効果を再現する処方ではなく、自分の観察を混線させないための工夫である。

「脚が焼ける感じが薄い」という感想は、その日の感想として残してよい。ただし、有酸素負荷が足りなかったという結論には別の確認が要る。ふくらはぎに成績表を全部書かせなくてよい。研究でも、筋活動と酸素摂取量は別々の方法で測られている。[17][18]

同じ楕円運動でも、膝と股関節の動きは変わる

健康なランナー16人の比較実験では、通常のクロストレーナー、横方向に動くクロストレーナー、走行用ベルトでのランニングが調べられた。膝を曲げ伸ばしする範囲は、どちらのクロストレーナーでもランニングより大きかった。一方、左右方向や回旋方向の股関節の動きは、横方向の機種で大きかった。健康なランナーの比較であり、18〜39歳の女性全般に同じ動作の差が当てはまるかは、別途確かめる必要がある。[7]

この結果は、「走るときより筋の働きが小さい」という話と食い違うように見える。だが、関節が動く角度の幅と、筋肉の電気的活動は違う指標である。大きく動いたから負担も必ず大きい、小さく動いたから運動量も少ない、と直線で結ぶことはできない。[7][17]

横方向の機種では、酸素摂取量はランニングと同程度だったが、標準機種ではその両方より小さかった。各機器の最大負荷に対する割合をそろえた研究とは比較条件が異なるため、「機器間で差がある」と「差がない」を、どちらかの誤りとして片づけない。どの条件で比べた答えかが重要になる。[7][18]

また、横方向の機種で大きくなる膝の曲がりや外側への角度は、膝前面に痛みのあるランナーでは症状に関係する可能性が指摘されている。これは、その機種に乗れば痛むという予言ではない。健康なランナーの動作比較から、痛みのある人の使い方を一律に決めないための注意点である。[7]

既存記事「有酸素運動の楕円マシンは歩幅を広げる?同じ回転数で比べたい脚と腰の負担」では歩幅を扱っている。今回は歩幅を広げる方法を勧めるのではなく、かかとを直そうとするときに機種や運動条件の違いを見落とさない、という問いを残す。

足元を見るときには、板に触れている範囲そのものと、膝や股関節がどんな経路を通っているかも分けておきたい。男性の比較実験では、動作を立体的に記録する方法と筋電図が併用された。接触して見える足の写真だけで、研究が測った角度や活動まで読み取ったわけではない。[20]

日常なら、動いている途中の足を静止画のように評価しないことから始められる。施設の担当者に見てもらう際には、気になるのが動作の始めか、板が戻る途中か、その間ずっとなのかを伝える。ここで欲しいのは浮いた高さの採点ではなく、同じ場面を一緒に確認できる説明だ。研究の測定と日常の観察を同じ精度に見せる必要はない。

数字で読む足元と有酸素負荷

16人:足の向きや足幅と、関節角度・筋活動を比較した健康な男性の人数。かかとの高さの推奨値ではない。[20]

17人:機器間の下肢筋活動を比べた、よく鍛えられたランナーの人数。[17]

最大60%:ステッパーやクロストレーナーの筋の働きが、走行より小さくなると報告された比較の幅。[17]

18人:各機器で個別に求めた最大負荷を基準に、有酸素の反応を比較したランナーの人数。[18]

12週間:女性の継続試験の実施期間。足裏の接触を採点する時間ではない。[8]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約