えんどう豆プロテインの発酵で苦味は減る?飲みやすさと栄養評価のずれを研究で読む

えんどう豆プロテインの苦味が減っても、栄養評価まで上がるのか。乳酸菌発酵で風味が改善した実験と、消化率とアミノ酸評価が異なる動きを示した実験を読み分ける。女性向けの表示やランキングだけでは分からない、飲みやすさと栄養面の違い、原料と加工条件の確かめ方を考える。

朝のシェーカーを開けると、えんどう豆の匂いが気になる。次の粉を探して商品説明を読むと、「発酵」の文字がある。豆の匂いが減るのか、お腹が楽なのか、それとも体に届くたんぱく質が増えるのか。買う前に知りたいのは、飲みやすさの改善が栄養面でも改善を意味するかである。

苦味を減らす加工と、たんぱく質を分解されやすくする加工では、成果を測る物差しが違う。酵素処理と乳酸菌発酵を組み合わせて消化性が高まった実験がある一方、乳酸菌発酵で苦味が減っても、消化性はほとんど変わらなかった実験もある。[4][6]

さらに、消化率が高くなる条件と、アミノ酸の面から評価がよくなる条件も同じとは限らない。えんどう豆の濃縮たんぱく質を発酵させた実験では、消化率の上昇と、別の栄養評価の低下が併存した。[8] 「発酵だから上位」と決める前に、何がどう変わったのかを分けてみよう。

発酵による成分の分解と消化しやすさの話は、既存記事「女性のプロテインは発酵した大豆なら違う?成分の分解と消化しやすさを研究で読む」に譲り、ここではえんどう豆の苦味の改善と栄養評価のずれを問う。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

発酵の文字より、何を作る工程かを見る

豆類を用いた植物性ヨーグルトのレビューでは、発酵は栄養利用を妨げる成分を減らし、消化性を高める方法として位置づけられている。ただし、原料の豆によって、味や匂い、流れやすさなどの性質に違いがある。完成品の性質を読むには、発酵という工程名に加えて原料と加工条件が必要だ。[2]

えんどう豆のプロテインについても、出発点の違いがある。原料からたんぱく質を分ける段階で発酵を使う場合と、分けたたんぱく質を酵素と発酵で加工する場合がある。実際に、前者を調べた研究と後者を調べた研究では、消化性に対する結果が異なっている。[4][6] 同じ豆であることは、同じ処理を受けたことを意味しない。

たんぱく質の抽出と機能を整理したレビューでも、抽出方法と分子の構造、溶けやすさ、乳化やゲル化といった食品としての働きが結びつけて論じられている。ここでいうゲル化は、液体が網目状の構造を作って固まる性質である。純度や構造を変えることには、それぞれの用途に応じた得失がある。[10]

朝に水で振って飲みたい人と、スプーンですくう植物性ヨーグルトを食べたい人では、欲しい性質が違う。研究を読むときも「えんどう豆を使った」という共通点だけでひとまとめにせず、粉なのか、発酵した食品なのか、どの工程を比べたのかを確かめたい。飲み物の検索結果に、別の食品を作るための工夫が並ぶこともある。

原料の組み合わせと筋合成の話は、既存記事「女性のプロテインはえんどう豆と米を混ぜる?成分の補完と筋合成を分けて読む」に譲る。ここで扱うのは、発酵で風味が改善したとき、栄養面も同じように評価できるかという問いである。

原料から粉になるまでの工程に目を向けると、「発酵」と「乳酸菌入り」も同じ説明として扱わずに済む。分離工程に発酵を取り入れた研究で調べられたのは、菌が増えて酸性化した条件で作られた分離たんぱく質の性質である。[4] 完成品に何かを足すという話に置き換えず、たんぱく質が加工される場面を思い浮かべるほうが、比較対象を見失いにくい。

豆類の植物性ヨーグルトを整理したレビューは、栄養面だけでなく、感覚的な性質や流動性の違いも課題として挙げ、原料の適切な組み合わせを論じている。[2] これは、消化性の改善という言葉があっても、完成品のおいしさや食感まで自動的に決まらないことを考える手がかりになる。栄養の話と食品を作る話はつながっているが、同じ評価ではない。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

消化がよくなった実験には、酵素処理も入っている

Kimらの研究は、えんどう豆のたんぱく質に酵素処理を施し、乳酸菌で発酵させた加工物を、分離したえんどう豆たんぱく質と比べた食品実験である。人が飲んで体調を比べた試験ではなく、体外で消化を再現するモデルと、腸の上皮を模した細胞モデルを使っている。女性の読者が飲んだ場合の消化吸収や腹部の快適さへの適用には、人での検証が必要だ。[6]

体外の消化モデルでは、最初の15分間の消化が比較対象より22.50%高かった。また、腸上皮を模したCaco-2細胞の単層モデルでは、生体利用性の指標が38.40%高かった。[6] ただし、後者は細胞モデル上の比較であり、飲んだ人の吸収量が同じ割合で増えるという数字ではない。実験の場所を添えるだけで、数字の意味はかなり変わる。

構造の変化も測定されている。加工物の平均分子量は比較対象より98.79%低く、たんぱく質の折りたたみ構造の一部であるβシートは53.92%減少した。研究では、酵素処理と発酵による分子量の低下や構造の変化と、消化性・生体利用性の改善が示されている。[6] 粉の見た目が似ていても、分子の側では別の状態になっていたのである。

ここで注意したいのは、加工が組み合わせであることだ。「発酵だけで消化が22.50%よくなる」と書き換えると、酵素処理の存在が消えてしまう。この研究が比較したのは、酵素処理と乳酸菌発酵を受けた加工物と、分離たんぱく質である。[6] 日常の表示に置き換える際も、工程を省略しない読み方が必要になる。

また、最初の15分間という時間枠は、評価した場面の一部である。[6] 通勤前に飲んだときの胃の軽さや、夕方の運動後の満足感を、そのまま説明する時計ではない。「早い段階で分解されやすかった」と「自分が快適に飲める」は、別々に確かめる問いとして残しておきたい。

この研究の数字には、それぞれ比較の相手がある。平均分子量が低いという結果も、消化が高いという結果も、同じ加工物と分離たんぱく質を比べて得られたものである。[6] 別の商品に書かれた消化性の数値を持ってきて、改善率の大小を競わせるための共通ランキングではない。比較対象が違えば、増えた割合だけを横に並べる意味も変わってしまう。

分子の構造を調べた結果は、消化性が変わる道筋を考える材料になる。ただし、βシートが減った割合を、そのまま「栄養が増えた割合」と読むことはできない。研究は構造の変化、体外での消化、細胞モデルでの評価をそれぞれ測定している。[6] 測定項目を分けておくと、細かな構造の数字が、いつの間にか体への効果の数字に変身するのを防げる。

苦味が減っても、消化はほぼ変わらないことがある

Kaledaらは、えんどう豆から分離たんぱく質を作る際、通常の化学的な酸性化を乳酸菌発酵に置き換えた。異なるスターター培養を用いた発酵試料と、従来法の対照試料を比べた食品実験である。女性の読者が飲んだときの好みや消化の変化へ、そのまま当てはめることはできない。菌は豆にもともと含まれるショ糖を主に利用し、乳酸を作りながら酸性化を進めた。[4]

この実験では、4〜7時間でpHが4.8に下がった。たんぱく質の回収量は発酵によって変わらず、好ましくない風味が減り、苦味はおよそ3分の1になった。一方、体外で調べたたんぱく質の消化性の変化は小さかった。[4] 味と消化は別の成果として読む。

粉の扱いやすさにも、別方向の変化があった。溶解性は20%低下したが、吸水性と泡立つ能力はそれぞれ約2倍になった。[4] 水に混ざること、水を抱えること、泡ができることは、似て見えて別の性質だ。苦味の減少と溶解性の低下が同時に起きたという、台所にも関係する結果である。

シェーカーを振ったあとに泡が残ると、なんとなく「加工がうまくいっていない」と思うかもしれない。しかし、この研究では苦味の減少と泡立つ能力の上昇が同時に起きた。[4] 泡の見た目だけで風味の評価を代行したり、溶け残りだけで消化性を判定したりするのは避けたい。見るべき項目が違うのである。

この結果は、先ほどの酵素処理を組み合わせた研究を打ち消すものではない。加工の段階も方法も異なり、一方では消化性が改善し、もう一方では風味が改善して消化性の変化は小さかった。[4][6] 「研究が食い違うから何も分からない」ではなく、どんな加工で何が変わったかまで読むことで、発酵という大きな言葉の内訳が見えてくる。

数字で読むえんどう豆の発酵

最初の15分間の消化が22.50%高い:酵素処理と乳酸菌発酵を組み合わせた試料の、体外モデルでの比較である。[6]

生体利用性の指標が38.40%高い:腸上皮を模した細胞モデルの値であり、人の吸収率そのものではない。[6]

苦味がおよそ3分の1:分離工程に乳酸菌発酵を用いた実験で、消化性の変化は小さかった。[4]

溶解性が20%低下:同じ実験で吸水性と泡立つ能力は約2倍となり、性質は一方向には動かなかった。[4]

消化率の最大値は87.4%:濃縮たんぱく質の発酵実験では5時間後に達し、11時間後の栄養評価は別の動きを示した。[8]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約