有酸素運動で脚を使うと腕の血流も変わる?休んだ部位の反応を研究で読む

朝一の有酸素運動で脚を動かしているのに、腕の血流も変わるのはなぜか。自転車や膝の曲げ伸ばしの研究から、運動の強さ、続ける時間、暑さ、呼吸の負担による違いを読む。皮膚の血流と筋肉の酸素状態、運動中と終了後を分け、手の温かさだけで全身の循環を判断しない見方を示す。

寝起きに自転車をこぐ。働いているのは脚なのに、ふと腕にも目が向く。脚だけ動かした日は、腕の循環まで変わるのだろうか。朝一の有酸素運動を調べていても、気になるのは時計より、自分の体の反応だったりする。

答えは、動かしていない腕の血流も変わりうる、である。ただし、増える場合、減る場合、ほぼ変わらない場合がある。脚を動かせば全身の血流が一斉に増える、という単純な説明には収まらない。運動条件に加え、腕全体へ向かう血液を見るのか、皮膚を見るのかによっても答えが違う。[1][8][10]

ここで扱うのは朝と夜の優劣ではなく、脚の運動に対する離れた部位の反応である。手が温かくなったから腕の筋肉にも十分な酸素が届いた、とまでは判断できない。動かしていない前腕では、動脈血流が増えていても筋肉の酸素状態が低下した実験がある。[8]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

脚の運動でも、腕は循環の変化に参加する

研究でいう非活動肢とは、その運動の主な仕事をしていない手足を指す。脚で自転車をこぐ実験なら、腕が測定対象になる。何もしていないように見える部位にも着目することで、運動中の血液の配分を調べられる。脚の運動と腕の血流を同時に測るのは、腕を鍛える効果を確認するためではない。[4][8]

健康な人を対象に、脚や腕の運動中の血液温度、血流、酸素摂取を測った比較研究がある。持続する運動と、負荷を上げて限界まで行う運動では、同じ部位でも反応がそろわなかった。負荷を段階的に上げる脚の運動中、脚の血流は増えたが、腕の血流、血液温度、酸素摂取はおおむね変わらなかった。[10]

この結果だけなら「脚を動かしても腕は変わらない」と読めそうだ。しかし、暑い環境での自転車運動を調べた別の研究では、前腕の血流が負荷の上昇とともに増えている。前者と後者を平均して、どちらかを正解にする話ではない。運動の条件を並べると、違って見えた結果を読み分けやすくなる。[1][10]

朝の室内で軽くこぐ場面を想像したとき、暑い環境で限界に近づく実験をそのまま当てはめるのは無理がある。一方、腕を動かしていないから変化はない、と決めることもできない。運動の名前だけでなく、どんな負荷で、どんな環境で、どの血管を測ったかまでが結果の一部である。[1][10]

血流という言葉は便利だが、体のどこを測っても同じ数字が出るわけではない。脚の運動に伴う腕の反応を知りたいなら、動かした脚の数字と、休ませた腕の数字を取り違えないことが出発点になる。局所の観察を全身の評価へ広げる前に、測定した場所へ一度戻る読み方だ。比較する相手は、同じ条件で測られた同じ部位の値である。[8][10]

同じ比較研究では、健康な16人について90分の脚や腕の運動などを調べた。持続する運動中、脚の血流は腕の血流の4倍であり、その違いは血液温度や部位ごとの酸素摂取の違いと関連していた。脚と腕は、同じ体の中でも働く条件が異なる。[10]

また、血管の通りやすさは血液温度、血中のアデノシン三リン酸、部位の酸素摂取と強く関連した。アデノシン三リン酸は研究で血管拡張との関係を調べた物質である。研究者らは温度と代謝に敏感な仕組みの関与を提案しているが、関連が強いことだけで、一つの物質が血流変化のすべてを引き起こしたとは決まらない。[10]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

最初と途中では、血流の向きが変わることがある

運動開始直後と途中では、血流の反応が変わる。健康な女性7人を対象に、片脚で膝を伸ばす動的運動を行い、運動していない反対側の脚を調べた実験がある。負荷は最大随意収縮、つまり自分の意思で出す最大の力に対する15%、30%、45%だった。[9]

どの強度でも、運動の初期には反対側の脚の大腿動脈血流が増えた。血管コンダクタンスも増えており、血圧を考慮しても血液が通りやすくなったことを示す。初期の増加は、高い強度ほど大きかった。ここだけを切り取ると、強く動かすほど休ませた脚にも血液がよく流れる、と見える。[9]

ところが、その後は血流も血管コンダクタンスも開始前の水準へ戻った。さらに低い15%の負荷では、運動中に再び徐々に増える経過もあった。研究者らは、最初の一時的な血管拡張の後に、収縮方向への変化が起こると結論づけている。強さだけでなく、経過時間との組み合わせが重要だった。[9]

この実験の測定先は腕ではなく、休ませた反対側の脚である。したがって、腕の時間経過は、腕を測った実験で確かめる必要がある。それでも「運動中の血流」という表現に時間の情報が必要な理由はよく分かる。開始直後の値と途中の値を比べて逆の結果になっても、測定時点の違いを先に確認したい。[9]

起きてすぐの運動を記録するときも、「今日は温まらなかった」だけでは、その感想がいつのものか残らない。準備中、動いている途中、終えてから。研究の結果を日常の記録へ移すなら、この場面の区別が役に立つ。実験の負荷の割合は条件を示す数字であり、寝起きに達成すべき目標ではない。[9]

腕へ流れる血液と、腕の筋肉が受け取る酸素は別である

健康な男性10人が、脚で自転車をこぎながら、動かしていない左前腕を調べた実験がある。負荷は0、40、80、120、160 Wへと段階的に上げ、それぞれ5分間続けた。男性を対象とした実験であり、18〜39歳の女性に同じ反応が生じるかは別に検証する必要がある。研究では、上腕動脈の血流に加え、近赤外光を使って前腕筋肉の組織酸素化を測っている。[8]

動脈血流は120 Wと160 Wで開始前より有意に増えた。一方、筋肉の組織酸素化の指標は160 Wで有意に低下した。動かしていない前腕筋肉の酸素消費には、各負荷で有意な増加がなかった。動脈を通る量が増えたことと、その先の筋肉の酸素状態がよくなったことは一致していない。[8]

研究者らは、高い負荷では前腕の動脈血流が増加しても、休んでいる筋肉への酸素供給が減る可能性を示した。これは、腕が運動していないから酸素を使わなくなる、という意味ではない。動脈で測る血流、筋肉内の酸素状態、筋肉の酸素消費は、それぞれ別の測定結果として読む必要がある。[8]

さらに健康な若年男性7人の実験では、脚の自転車運動の負荷を波のように上下させ、上腕動脈血流、前腕の皮膚血流、発汗を同時に記録した。負荷変動の周期は2分、4分、6分である。上腕動脈血流の変動は負荷とほぼ逆の位相を示したが、皮膚血流と発汗の変動は同じような反応ではなかった。若年男性での結果であり、18〜39歳の女性にも同じ変動が生じるかはこの実験だけでは判断できない。[6]

この負荷変動実験では、最初に一定の負荷で30分間こいだ後、負荷を上下させている。変動の下限は20 W、上限はピーク酸素摂取量の60%に相当する負荷だった。つまり、寝起きの安静からいきなり測った反応ではなく、運動を続けた後の変化を取り出した設計である。[6]

上腕動脈では血液の速度と血管の断面積を測り、皮膚では皮膚血流と発汗を記録した。同じ前腕を対象にしていても、測定法と測定している組織が異なる。血流という共通の名前にまとめてしまうと、研究がわざわざ同時に記録した違いを見落としてしまう。[6]

位相とは、繰り返す変化の山や谷が来るタイミングのことである。この研究は、腕の太い動脈の血流が、その先にある皮膚の血流をいつも代表するわけではないと結論づけた。汗が見えること、皮膚に血液が流れること、腕へ入る血液量が変わることを、同じ現象として扱えない根拠になる。[6]

タオルは汗を吸うが、筋肉の酸素状態までは表示しない。前腕が濡れたことだけで運動全体の成果を採点するより、研究が実際に測った指標を区別したい。これらは小規模な男性の実験であり、手の感覚を診断道具にする研究でも、女性の朝の運動効果を判定する研究でもない。[6][8]

数字で読む、休んでいる手足の血流

女性7人の片脚運動では、最大随意収縮の15%、30%、45%を比較した。休ませた脚の反応は、強度と経過時間の組み合わせで変わった。[9]

男性10人の自転車実験では、120 Wと160 Wで前腕の動脈血流が増え、160 Wで筋肉の酸素化指標が低下した。[8]

若年男性7人の実験では、負荷を2分、4分、6分の周期で変えた。上腕動脈血流と皮膚血流の変動は一致しなかった。[6]

暑い環境の実験条件は35℃、相対湿度50%、送風ありだった。前腕皮膚の血流は運動中に2倍を超えた。[1]

健康な参加者13人の比較実験では、脚を主に使う最大運動後、前腕の血管拡張が1時間観察された。[14]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約