ホットヨガの体温は耳で測れば十分?屋外研究の判定値を持ち込む前に読む話

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

飲み物を比べた試験も、測定精度の試験とは分ける

暑い場所での運動後に、飲み物の違いが体の負担を変えるかを調べたランダム化クロスオーバー試験がある。参加者は男性7人を含む12人。同じ人が条件を替えて参加する方法で、水、ナトリウムとカリウムを含む飲料、ココナッツウォーターを比較している。耳の温度も評価項目に含まれている。男女を含む少人数の自転車運動試験であり、18〜39歳の女性のホットヨガにそのまま当てはめるには、参加者と運動条件の違いを確かめる必要がある。[1]

参加者は約33℃の環境で、体重当たり1.5W/kgの負荷による自転車運動を60分行った。飲料は運動前に300ml、運動後は終了直後、30分、60分に各300ml。温度感覚、不快感、体重、体水分の割合、心拍数、疲労に関わる運動能力など、複数の面から反応を見ている。[1]

測定は各時点の飲料摂取前に行い、運動終了後90分の時点まで追っている。飲んだ量だけでなく、測定と摂取の前後関係も、試験の比較を成り立たせる条件である。[1]

運動の前後や回復の時間に沿った変化は認められたが、測定した項目では飲み物の条件間に有意差が認められなかった。統計的な有意差とは、偶然のばらつきだけでは説明しにくい差として扱うための判断である。この試験では、摂取量をそろえたとき、飲料の電解質組成によって反応が有意に変わったとは言えなかった。[1]

ただし、これは耳の測定値を別の深部体温測定と照合して、その正確さを確かめる試験ではない。耳温を結果の一つとして使うことと、その測定方法を検証することを分けて読む必要がある。論文に耳温のグラフが載っているというだけでは、耳式体温計による参加可否の判断まで裏づけられない。[1][3]

同様に、飲み物に有意差がないという結果は、「水分を取らなくてよい」という意味でもない。比較した条件は、いずれも飲料を摂取している。ある飲料と別の飲料を比べる問いを、飲む場合と飲まない場合の問いに取り替えない。この違いは、レッスン後に買う飲み物を考えるときにも役立つ。[1]

さらに、自転車運動の負荷や室温、摂取時刻をそろえた小規模な試験である。日常のホットヨガで何をどれだけ飲むかを、この手順のまま処方するための数字ではない。ここでは、飲料の違いと時間による変化を区別するために使う。細かく条件が書かれた研究ほど、数字だけを生活へ移す前に、条件も一緒に運ぶ必要がある。[1]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

よくある誤解

「耳で測るのは便利だから、深部体温の代わりとしても十分」という考えは、便利さと測定目的を混ぜている。レビューは、耳を赤外線で測る方法の利便性を認めつつ、深部体温の代わりに使われる直腸温や食道温を別に挙げている。手早く測れることから、運動中の体の内部を同じように捉えられると飛躍しない。[3]

「屋外研究で37℃と書かれていたから、それより低ければ参加できる」という読み方も適切ではない。研究が提案したのは、屋外環境を評価する際の区切りである。研究の対象は屋外労働者で、比較相手は環境の暑さ指数だった。ホットヨガ利用者の参加判断へ、その数字だけを移すのは対象と目的の両方を変えてしまう。[6]

判定値は、信号機のように持ち歩ける色分けではない。屋外研究で環境の評価と耳温の評価がそろわなかった事実は、低めの耳温だけで暑さの負担を打ち消す発想に注意を促す。一方で、その研究をもって「耳の体温計はいつでも使えない」とまで広げるのも行き過ぎだ。使う場面の範囲を保って読む必要がある。[6]

「予測モデルの決定係数が高いから、耳温は本当の深部体温に近い」という誤解もある。職場研究が評価したのは、環境や個人の情報から耳温をどれだけ説明できるかだった。予測の対象に耳温を置いたことは、耳温と他の測定部位の一致を確かめたことと同じではない。研究で目的語になっている値を確かめよう。[4][7]

さらに研究は、判定の性能を曲線下面積という値でも比較した。これは、ある状態を区別する性能を曲線にして評価する統計指標である。耳温に関する値は、環境を組み込んだ指標で0.950、個人の情報を組み込んだ指標で0.947だった。一方、心拍数に関する値は、それぞれ0.907と0.900である。予測する対象を変えると、評価の数も変わっている。[4]

この結果から研究者は、検討した暑熱負担の指標には予測上の妥当性があると結論している。ここでの妥当性とは、研究が設定した目的に対して指標が役立つかという話だ。「妥当性を検証」という題名だけを見て、使われた体温計の性能がすべて検証されたと受け取ると、結論の主語が入れ替わる。指標の研究では、指標を評価しているのである。[4]

「飲料間に差がないなら、どんな状況でも同じ」という受け取り方にも留保が必要だ。12人の試験では、飲む量や時刻、運動条件をそろえて比較している。統計的に差を認めなかったことは、あらゆる場面で完全に等しいことの証明ではない。暑いスタジオから出てきた自分の状況まで、試験の結論を広げない。[1]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 耳温を記録するなら、測った場面も添える。職場の指標開発研究は、作業開始後30・60・90分という時点と環境を合わせて観測している。自分の記録でも「いつの値か」を省かない。[7]
  • 研究で37℃という耳温を見つけたら、「屋外環境の評価用に提案された区切り」と書き添える。ホットヨガの参加許可や、自分の診断の線として使わない。[6]
  • 0.77という決定係数を、耳式体温計の正答率へ読み替えない。職場研究では、個人や環境を含む指標と耳温との統計的な関係を示している。[4]
  • 飲み物の研究を読むときは、12人の自転車運動試験で、摂取量をそろえた比較だったことまで確認する。300mlという実験上の量を、自分向けの一律の指示に変えない。[1]
  • 通う頻度を耳温だけで決める前に、研究が何を答えたかを確認する。1,452件の屋外測定は、週の理想回数を比べた試験ではない。体調への不安や個別の健康状態は医師に相談する。[6]

「ホットヨガは週何回が理想か」と検索すると、予定表を埋める答えが欲しくなる。その前に、耳の数値を回数決めの根拠に使う筋道を確かめたい。屋外の暑さ評価、職場の負担予測、飲料の比較試験は、それぞれ別の問いを扱っている。どれにも温度が登場するが、温度という共通語だけで、参加回数の試験に変わるわけではない。[1][4][6][7]

数字を見る習慣には、その数字が何を表しているかを問う習慣も合わせたい。誰を調べたか、どこで測ったか、何と比較したか。この順にたどると、男性労働者の横断研究をスタジオ利用者全体の決まりへ広げずに済む。研究を読むことは、数値の後ろにある条件を読み直すことでもある。[4][7]

オンザショアで、通う時間と種目を選ぶ

耳温の数字で次の参加を決める前に、暑い環境で行う種目か、常温で行う種目かを分けて予定を考えたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30の営業で、全曜日同じ時間、年中無休である。朝と夜のどちらを生活に組み込むか、営業時間から考えられる。

場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分にある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。通う場所を決めたあとにも、種目を選ぶ余地がある。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる種目を確認したうえで、店のトップと料金を見比べられる。

体験でヨガを選ぶ場合は、60分のレッスンが税込1,980円となる。レンタルにはヨガマットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚が含まれる。

通う時間と種目の候補が決まったら、体験の予約も用意されている。自分の生活のどこに通う時間を置くか、その検討から始められる場所である。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[1] Comparing the Effects of Water, Sodium-Potassium, and Potassium-Rich Solutions on Fluid Balance and Thermal Strain Following Exercise in the Heat: A Randomized Triple-Blind Crossover Study — Killick JA, Jenkins EJ, Benson J, Macciochi J, Corr L., 2026, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.2026-0016

[3] Human thermoregulation and measurement of body temperature in exercise and clinical settings — Lim CL, Byrne C, Lee JK., 2008, Annals of the Academy of Medicine, Singapore. DOI: 10.47102/annals-acadmedsg.v37n4p347

[4] Validation of heat strain risk assessment (HSRA) indices compared to wet bulb globe temperature (WBGT) and predicted heat strain (PHS) indices — Yazdanirad S, Abbasi M, Dehghan A, Dehghan H., 2025, BMC public health. DOI: 10.1186/s12889-025-25655-z

[6] The cut-off point for tympanic temperature as a heat strain index for evaluation of outdoor workers: a field study — Heidari H, Golbabaei F, Shamsipour A, Rahimi Forushani A, Gaeini A., 2018, International journal of occupational safety and ergonomics : JOSE. DOI: 10.1080/10803548.2017.1281524

[7] Development of a personal heat strain risk assessment (PHSRA) index in workplaces and its validation — Yazdanirad S, Golbabaei F, Monazzam MR, Dehghan H, Foroushani AR., 2020, BMC public health. DOI: 10.1186/s12889-020-08874-4

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約