
テニスとゴルフでは、何が残ったかを見る
テニスの研究では、平均年齢11.5歳のジュニア選手44人を、開始時の成績と個々のエラーの傾向に基づいて比喩群、明示群、対照群に分けた。5週間の練習前後と、その後14日を置いた時点で、サーブの成績と心的表象を測った。[11] 対象はある程度技能を持つ子どもの選手であり、18〜39歳の女性に同じ学習の変化が起きるかは別に確かめる必要がある。[11]
サーブの速度は群にかかわらず練習前から練習後へ上昇した。正確さは比喩群と明示群の両方で時間とともに改善し、動作の心的表象も両群でより機能的な構造になった。[11] 比喩群だけが動きのまとまりを作れる、という結果ではない。細かな説明を受けた側も、動作の関係を整理していた。[11]
一方、初心者のゴルフ研究では比喩群が優れた。初心者36人を比喩群、明示群、対照群へ無作為に分けてパッティングを学ばせると、比喩群は習得中、保持、条件を変えたテスト、二重課題のテストで、ほかの群より正確だった。自分はできるという見込みを表す自己効力感も、すべての測定段階で比喩群が高かった。[7]
この研究では、動作の心的表象は明示群と比喩群の両方で対照群より整理され、比喩群は練習前を除く測定段階で熟練者の構造に最も近かった。[7] ただし、自己効力感と正確さの両方が高かったことから、どちらがもう一方を引き起こしたかまでは決められない。自信があれば技能は後からついてくる、といった助言へ飛ばないようにしたい。
テニスとゴルフの結果を並べると、対象の経験や課題、測る指標を添える理由が見えてくる。[7][11] 「比喩が勝った論文がある」だけでは、自分の練習で何を期待するかが分からない。サーブの速さを変えたいのか、狙いを安定させたいのか、次の機会にも再現したいのかで、見るべき結果が変わる。
ここから日常へ持ち帰れるのは、説明の感想と動きの記録を分ける視点である。「分かりやすかった」は大切な感想だが、研究では正確さ、速度、保持、条件を変えたときの遂行などを区別している。[7][11] 指導を聞いた直後の納得だけで選ばず、同じ動きを次の機会にどう行えたかも確かめたい。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
人と話して学ぶと、比喩の働きは消えるのか
比喩は細かな規則を意識しすぎない学び方と結びつくため、友人とコツを話したら効果がなくなるのか、という疑問も生まれる。その問いを扱った研究では、右利きの大学生43人が、比喩の説明を受けてゴルフのパッティングを練習した。個人で練習する群と、課題について互いに話してよいペア練習群を比べた。[9]
両群とも3日間に180試行を行い、その翌日に保持、二重課題、社会的な圧力を加える条件でテストを受けた。保持テストでは同程度に学習し、言葉で説明できる規則の数や動機づけ、転移テストの成績に有意な群間差はなかった。研究全体として、ペア練習は比喩による暗黙的な学習を妨げなかったとされた。[9]
ただし、二重課題の成績と作業記憶の容量との有意な関連は、ペア練習群だけにみられた。[9] 作業記憶とは、情報を一時的に保ちながら扱う働きである。この関連を、話し合うと記憶力が上がるという因果関係へ読み替えることはできない。成績の比較と、それに関連する認知的な要素の分析では、答えている問いが違う。[9]
この比較は、会話を敵にする必要がないことを示している。[9] レッスンの帰りに「さっきの説明、どう受け取った」と話したことだけで、せっかく覚えた動きが失われると心配する理由にはならない。この試験が比べたのは個人練習と会話できるペア練習であり、会話の最適な量を決めたものではない。[9]研究で同程度だった結果は、どちらの練習形態にも余地がある、と読むのが自然だ。
言葉の選び方を考えるときには、出す力そのものと、動きを覚えることも分けたい。初心者20人の持ち上げ課題では、比喩と明示的説明のいずれでも下肢の筋電活動が変化した。明示的説明の条件では、対照条件より動作開始から200ミリ秒以内の力の立ち上がりが低く、全体の力の出力も対照条件のほうが高かった。[2]
これは「説明があるほど力が出る」という見方への反例になる。[2] ただし、最大の力を出す課題で助言を減らすことと、安全な動作を学ぶための説明を省くことは別の判断である。力の測定結果だけで、初めての種目に指導はいらないとは結論づけられない。教わる目的を決めてから、説明を評価する順番がよい。
ここまでの研究を生活へ移す際の限界を整理しておこう。卓球は初心者、ゴルフは初心者や右利きの大学生、持ち上げ課題は初心者を対象としており、18〜39歳の女性全体を代表する結果としては扱えない。[12][7][9][2] スポーツ関連課題のレビューとバランス課題の試験も、女性のヨガで説明方法の優劣を決める材料としては間接的だ。[5][6] 練習で何を試すかを決めるとき、研究対象との距離も手がかりになる。縄跳びの子どもと、ある程度経験のあるジュニアのテニス選手では、課題も経験も違う。[10][11] 初心者という言葉だけが共通でも、ゴルフの狙いを定める動作と持ち上げ課題の力の出力を、同じ上達の物差しに載せないほうがよい。[7][2]

よくある誤解
「運動神経がいい人なら、動きを細かく説明してもらうほど早く覚えられる」という考えには、条件が抜けている。卓球と縄跳びでは、比喩による指導が同時作業を伴う条件で有利だった。[10][12] 他方、テニスでは明示的な説明も正確さと心的表象の改善に役立った。[11] 説明の細かさを、そのまま指導の品質や受け手の能力の尺度にはできない。
「比喩で教われば考えずに動けるようになる」という断言も強すぎる。自動化の系統的レビューでは多くの比較で群間差がなく、比喩以外の方法もまとめて評価されていた。[5] うまい表現を見つければ練習の過程を飛び越せる、という研究ではない。短く印象的な言葉であっても、実際の動作と結びつくかは確認が必要だ。
「説明できない動きは覚えていない」という見方は、バランス課題の結果と合わない。言葉で説明できる規則の数が違っても、各群は同時作業と時間の経過に対して技能を保っていた。[6] 規則を言えるかと、別の条件でも動けるかは、それぞれ実際に確かめる項目だ。練習後の口頭試験だけで、自分に不合格を出さなくてよい。
今日からできること
- 細かな説明を追いきれないときは、動きの全体像を表す比喩でも教えてほしいと相談する。子ども32人の縄跳び研究は比喩の可能性を示すが、自分にも同じ効果が出るという約束にはしない。[10]
- 説明が合うかを、その場の成功と次回の再現に分けて記録する。テニス研究では5週間の練習後に加え、14日後の保持も測っていた。この日数を必須の練習予定にする必要はない。[11]
- 話して確かめたいときは、受け取ったイメージと実際の動きが合うかを質問する。大学生43人の研究では、会話できるペア練習が比喩の学習を妨げる結果にはならなかった。[9]
- 正確さと力の出し方を別々に見る。初心者20人の持ち上げ研究のように、説明によって筋活動が変わっても、力の出力が増えたとは判断できない。[2]
- 比喩でうまくいかなければ、具体的な説明へ戻る選択肢も残す。44人のテニス研究では、比喩群と明示群の両方で正確さが改善した。[11]
持ち帰るメモは、先生の言葉をすべて書き取った議事録でなくてもよい。受け取ったイメージと、実際にできたこと、まだ迷う部分を区別すれば、次に尋ねたいことが具体的になる。言葉を減らすか増やすかを先に決めるより、自分が何に困っているかを渡すほうが、相談を始めやすい。

オンザショア立川店で、通う時間を選ぶ
説明を聞いて動きを試す機会を、通える時間の中に置く。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分の場所にある。仕事の前後や休日など、自分が通う時間帯を考える際の条件になる。
同店は溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングも扱っている。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。種目の選択肢と予定を照らし合わせ、続ける場所として検討できる。
参加条件も先に確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金、体験の予約で、通う前の条件を確認できる。
参考文献
[2] Instruction during lifting: How analogy and explicit instruction influence performance and motor control — Carnero-Diaz A, Greig M, Wing D, Pecci J., 2026, Journal of electromyography and kinesiology : official journal of the International Society of Electrophysiological Kinesiology. DOI: 10.1016/j.jelekin.2026.103106
[5] Does implicit motor learning lead to greater automatization of motor skills compared to explicit motor learning? A systematic review — Kal E, Prosée R, Winters M, van der Kamp J., 2018, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0203591
[6] Implicit motor learning of a balancing task — Orrell AJ, Eves FF, Masters RS., 2006, Gait & posture. DOI: 10.1016/j.gaitpost.2004.11.010
[7] Exploring the mechanism of analogy and explicit instructions on self-efficacy, performance, and learning of golf putting task: Analysis of mental representation — Kakvandi SN, Firouzjah MH, Lam WK, Abdoli N, Ramezanzade H, Beik M, Kordi H, Naj, 2026, IBRO neuroscience reports. DOI: 10.1016/j.ibneur.2026.01.013
[9] Does Dyadic Practice Interfere with the Type of Motor Learning Promoted by Analogy Instructions? — Profeta VLS, Beleza FNR, Louredo CAG., 2024, Perceptual and motor skills. DOI: 10.1177/00315125241267127
[10] Analogy motor learning by young children: a study of rope skipping — Tse AC, Fong SS, Wong TW, Masters R., 2017, European journal of sport science. DOI: 10.1080/17461391.2016.1214184
[11] Verbal Instructions and Motor Learning: How Analogy and Explicit Instructions Influence the Development of Mental Representations and Tennis Serve Performance — Meier C, Frank C, Gröben B, Schack T., 2020, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2020.00002
[12] Analogy learning: a means to implicit motor learning — Liao CM, Masters RS., 2001, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640410152006081
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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