
ルーだけを食べても、見た目は量の目盛りにならない
ダイエット中に「ご飯を抜いてルーだけにする」と考えると、皿が平らになったこと自体を安心材料にしたくなる。しかし、ルーをどれだけ食べたかは別に確かめる必要がある。写真を使った量の推定研究では、日本の18〜33歳の成人54人が、普段食べる量の食品を盛り付け、研究者が実際の重さを測った。翌日、参加者は写真を見ながらその量を推定した。[4] 対象は日本の18〜33歳の成人であり、18〜39歳の女性全体に同じ誤差が生じるかは、この結果だけでは判断できない。
対象の14食品のうち10食品で、推定量と実際の量に有意な差があった。カレーソースでは29.8%の過小評価であり、反対に別の食品では過大評価も起きた。[4] 写真の誤差は、いつも同じ方向に出るわけではない。カレーを少なく見積もった結果だけを使い、すべての料理が同じ程度ずれると考えるのも誤りだ。
全食品を通した集計では、実際の量の±25%以内に収まった割合は51.6%だった。[4] この値はカレーだけの正解率ではない。また、翌日に写真を使った課題の結果であり、食卓でいま皿を見ている人の誤差率でもない。場面を守って読むと、写真は記録の助けになっても、重量そのものとは区別する必要があることが分かる。
ルーを平たく広げた皿と、深さのある器に入れたルーを頭の中で比べるより、記録するなら重さを確かめる方が、何を量ったかが明確になる。家庭では器の重さを差し引き、盛ったルーとして記録する。これは食べる量を一律に減らす指示ではない。自分の夕食を「少なそうだった」という印象だけで扱わないための手順だ。
食後にもう少し食べたいと感じたなら、その感覚も別の欄に残せばよい。量の記録と満足感の記録を同じ評価にまとめず、どちらもその日の事実として扱う。「少なく見えたから食べ過ぎではない」「濃く感じたから多かったはず」という採点をやめると、次に比べたい条件が見つけやすくなる。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
食後の血液と満腹感は、口当たりとは別に見る
カレーを含む食事の食後反応を調べたランダム化比較試験では、健康な男性が、白米、鶏肉、果物、カレーソースを組み合わせた昼食を食べた。炭水化物と脂質の比率などを変えて比べると、炭水化物の量が多い食事で血糖とインスリンのピークが高かった。一方、炭水化物の種類によるピークの高さへの影響は、ほとんどないか小さかった。[1] 健康な男性での結果を、18〜39歳の女性の食後反応にそのまま当てはめることはできない。
この研究で扱ったのは混合した昼食である。ルーの舌触りを比べた試験でも、ご飯を抜く効果だけを調べた試験でもない。[1] そのため「口でさらっとしたから食後の血糖も低い」「でんぷんのソースだから砂糖を含むものより必ず穏やか」とは読み替えない。食事全体の配合を変えた結果を、ひと口の食感に背負わせないことが大切だ。
血液の指標によっても、見ている変化が違う。脂質が多い食事では、血中の中性脂肪が食後2時間で約2 mMの最大値に達し、その後ゆっくり低下した。[1] 健康な男性で測った濃度であり、18〜39歳の女性にも同じ値が生じるかは別に確かめる必要がある。食べた油の重さや、増えた体脂肪の量とは区別したい。数字が出ると急に正確な採点ができる気がするが、測定している対象の名前を外してはいけない。
別の成人男性の食事実験では、自分で選んだ食事量を基準に、そのエネルギー量の70%と100%の昼食を比較した。100%量の炭水化物が多い食事は、脂質が多い食事や70%量の炭水化物が多い食事より、食後4時間まで満腹感が高かった。[12] 成人男性での比較なので、18〜39歳の女性にも同じ満腹感の差が生じるかは、この結果だけでは判断できない。
一方で、食事量を減らしたことによる血糖やインスリンなどの食後曲線の違いは、炭水化物と脂質の比率を変えた影響に比べて小さかった。遊離グリセロールという血液の指標では、量による有意な影響は認められなかった。[12] この成人男性での結果から、18〜39歳の女性にも同じ程度の変化が起こるとは判断できない。「量を減らすほど、食後のすべての数字が同じように変わる」という単純な関係にはなっていない。
ここでの70%という設定を、読者が守るべき夕食の割合にしてはいけない。基準は参加者が選んだ食事であり、実験の対象は成人男性だった。[12] 仕事帰りの食事を決める女性にも同じ満腹感が起こると決めず、何を比べた研究かを読む。日常では、食べた量、料理の組み合わせ、その後の空腹を分けて記録するところから始められる。
食事研究の結果を読むときには、比較対象の組み立てにも注意したい。炭水化物の比率を変えた昼食の試験と、自分で選んだ量を基準に食事を小さくした試験では、同じカレーソースを含む食事でも質問が違う。[1][12] 前者の結果だけで量の効果を説明したり、後者の結果だけででんぷんの種類を評価したりすると、食卓で変えた条件と結びつかなくなる。
たとえば夕食のルーを替えた日に、ご飯の量も一緒に替えたとする。後で空腹の感じが違っても、ルーの食感だけの結果とは呼べない。家庭で厳密な試験をする必要はないが、記録には変更した内容をそのまま残したい。「さらっとしたルーの日だった」だけで終えるより、「いつもと違う組み合わせだった」と気づける方が、次の食事を考える材料になる。

よくある誤解
「口で緩く感じたから、糖質が少ないルーだ」という判断は避けたい。でんぷんの種類を変えた実験では、ソースの感覚的な性質に違いがあった。[9] 食感の変化は料理の特徴を知る入口になるが、成分量の換算表ではない。「唾液の酵素が強いから太りにくい」という自己評価にも進まない。体の評価を、ひと口の印象から作らなくてよい。
「油が少ないカレーは、食べれば必ず分かる」も言い過ぎだ。油の配合が異なるカレーソースで、香辛料の調整後には感覚評価の有意な差がなくなった研究がある。[7] ただし、有意差がなかったことは、どんな人もまったく区別できないという意味ではない。研究の条件で差がはっきりしなかった、と受け止める。
また「ルーだけなら、食べた量の管理は簡単」とも限らない。写真を使った研究では、カレーソースの量は実際より少なく見積もられていた。[4] ご飯の有無と、ルーの重量は別の問いだ。どちらかを抜くこと自体を成功の印にせず、食べた内容と、食後にどう感じたかを確かめたい。食後の血液の反応と満腹感も、それぞれ別に評価された指標である。[1][12]
今日からできること
- 食感を比べる日は、「厚み」「粒っぽさ」「口に残る感じ」を分けて言葉にする。5種類のでんぷんを使った研究も、複数の感覚を分けて評価したものだ。[9]
- 冷凍したルーを食べたら、その履歴を感想に添える。白いソースでは、冷凍と解凍の影響がでんぷんの種類によって異なった。[9]
- 油の量を知りたいときは、香りの強さで決めず、配合や表示を確認する。100 g当たり油10 gと2.5 gまたは5 gの試料で、香りを調整した比較がある。[7]
- 量を記録したい日は、写真に加えてルーの重さを確かめる。54人の写真による推定研究を、家庭の自分の誤差率には置き換えない。[4]
- 食べる量を変えた日は、後の空腹や満腹感も残す。70%と100%を比べた男性の実験は、特定の割合を全員へ勧める研究ではない。[12]

オンザショア立川店で、食卓とは別に続ける時間を
食感や食事量を確かめる時間と、体を動かす時間を、それぞれ生活の中に置く。カレーを食べた日の埋め合わせとして運動を選ぶより、続けられる予定を考えたい。オンザショア立川店は全曜日8:00〜23:30の営業で、年中無休だ。朝や仕事帰りなど、通える時間から選択肢を絞れる。食事の記録には料理と量を、運動の予定には参加したい種目と時間を残す。別々に考えると、食べた物の印象だけでその日の運動を決めずに済む。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確かめたうえで、店の案内で種目を確認する。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがあり、ヨガは25種類以上だ。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱っている。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンと、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。料金を見てから、生活の予定と照らして体験の予約を選べる。
参考文献
[1] Minor difference in postprandial responses of men between starch and sugar when replacing fat in a normal meal — Van Amelsvoort JM, Van Stratum P, Kraal JF, Lussenburg RN, Dubbelman GP., 1990, The British journal of nutrition. DOI: 10.1079/bjn19900090
[4] Accuracy of estimates of serving size using digitally displayed food photographs among Japanese adults — Shinozaki N, Murakami K., 2022, Journal of nutritional science. DOI: 10.1017/jns.2022.102
[7] Optimising aroma quality in curry sauce products using in vivo aroma release measurements — Hatakeyama J, Davidson JM, Kant A, Koizumi T, Hayakawa F, Taylor AJ., 2014, Food chemistry. DOI: 10.1016/j.foodchem.2014.02.034
[9] Sensory properties determined by starch type in white sauces: effects of freeze/thaw and hydrocolloid addition — Arocas A, Sanz T, Salvador A, Varela P, Fiszman SM., 2010, Journal of food science. DOI: 10.1111/j.1750-3841.2009.01501.x
[12] Effects of meal size reduction on postprandial variables in male volunteers — van Amelsvoort JM, van Stratum P, Dubbelman GP, Lussenburg RN., 1990, Annals of nutrition & metabolism. DOI: 10.1159/000177583
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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