
お腹の厚みが変わる話と、痛みの話を分ける
お腹を鍛える研究には、筋肉の厚さを調べたものもある。子宮内膜症と診断された女性40人の無作為化比較試験では、治療的な運動と、痛みの仕組みを学ぶ教育を組み合わせた。介入群は8週間で24回のセッションに参加し、比較群は健康的な生活習慣を学ぶオンラインの理論セッションを4回受けた。終了時と3か月後に評価している。[1] 子宮内膜症のある女性の結果を、同じ診断のない18〜39歳の女性へそのまま当てはめることはできない。
介入群では、健康に関連する生活の質の尺度が比較群より大きく改善した。腹横筋と内腹斜筋という腹部の筋肉を超音波で調べた厚みや月経症状にも好ましい変化が示されたが、これらは探索的な分析だった。複数の項目を調べる際の統計上の調整をしていないため、筋肉の厚みと月経症状の結果には慎重な解釈が必要である。[1]
探索的という言葉は、結果を無視するという意味ではない。確かめたい候補として受け取り、確定した仕組みとして扱わないということだ。筋肉の厚みと症状の両方が動いたとしても、「筋肉が厚くなったから痛みが減った」と原因の順番まで決めることはできない。運動と教育が組み合わされている点も、腹筋だけの効果と分ける理由になる。[1]
また、子宮内膜症のある女性の試験と、原発性月経困難症の女性の試験は対象が異なる。[1][15] 「生理中のお腹」という日常語では近くても、研究を読むときにはひとまとめにしない。診断名を自分で選ぶ必要はないが、すでに診断を受けている人は、その情報を医師や運動の指導者に伝えることが判断の出発点になる。
お腹の見た目を、痛みの成績表にしないことも大切だ。上の試験で調べたのは超音波による筋肉の厚さと質問票などによる症状であり、腹筋の線が見えるかどうかを効果の判定にしたものではない。[1] 鏡で見える形を気にして、痛みの記録を書き換える必要はない。体の形と、今日その動きができるかは、別の問いとして残しておける。
生活の質とは、筋力だけでは捉えない日々の暮らしの評価である。この試験でも主な評価は生活の質で、筋肉の厚みは副次的に調べた項目だった。[1] 腹筋の研究だから筋肉の結果が最重要だと決めず、研究が最初に何を確かめようとしたかを読むと、結果の重みづけが変わる。主な評価での改善と、探索的な結果の慎重さは両立する。
比較した両群では、運動と教育の内容だけでなく、セッションの回数も異なっている。[1] したがって、教育の説明を一度聞くことや、自分で腹筋だけを行うことに同じ効果を約束することはできない。研究に近い言葉を広告で見かけても、対象、組み合わせ、期間を確かめる。レッスン名が似ていることだけでは、同じプログラムにはならない。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
リラックスを含む比較が教える、採点の難しさ
月経困難症の参加者60人を対象にした別の無作為化比較試験は、動きを頭の中で思い描く要素を含む骨盤底筋の運動、リラックスの運動、その組み合わせを比較した。実施は週3日、8週間で、痛み、月経への態度、生活機能と感情面の影響を評価している。[20] 18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、月経困難症の参加者を対象とする結果である点を考慮する必要がある。[20]
組み合わせ群は、骨盤底筋の運動群と比べて痛みの尺度と感情面の尺度で改善を示した。一方、リラックス群でも痛みの尺度が低下している。月経への態度の項目では、それぞれの群で異なる変化が報告された。[20] ここで見るべきなのは、あらゆる項目で同じ群が勝ったという単純な順位ではなく、何を評価したかによって結果が変わる点である。
この試験を見て、腹筋運動をすべてリラックスに置き換える必要もない。比較の中心は骨盤底筋、動作のイメージ、リラックスを含むプログラムである。[20] 今日マットで行う腹筋の難しさを決めるには、指導者とその動作を確認する作業が別に要る。研究の名前を知っていることと、目の前の動きを無理なく選べることは同じ技能ではない。
痛みを「何もできなかった」のひと言で記録すると、運動をやめた場面も、楽に動けた場面も消えてしまう。たとえば、お腹を固める指示で息が止まったが、姿勢を変える説明は理解できた、と書ける。これは効果の証明ではなく、次に何を相談するかを決める記録である。月経症状と生活機能、感情面を分けた評価の考え方は、こうした振り返りにも参考になる。[20]

よくある誤解
「生理中の腹筋は、強く力むほど痛みによい」という考えは支持できない。腰・骨盤と体幹の運動の試験では痛みと筋力が改善したが、圧力を確認する補助練習を加えた群の優越性は示されなかった。[15] お腹の手応えを強める競争へ読み替える根拠はない。どこで呼吸が止まるのかという初回の困りごとは、そのまま言葉にしてよい。
「呼吸を整えれば、ほかの練習より必ず痛みが減る」も言い過ぎだ。骨盤底筋の練習に特定の呼吸練習を加えた試験では、追加の利益は確認されなかった。[18] それでも、自分が指示を理解できるかを確認することには別の目的がある。呼吸を続けるための調整と、月経痛に対する治療効果の約束を、一緒に売り込むべきではない。
「数週間の運動が役立ったなら、生理中も休まず腹筋を行うべきだ」とはならない。遠隔のピラティスや体幹運動の試験は、一定期間のプログラムを評価したものだ。[3][15] 初回に痛みを押して予定を完了する必要性を示す結果ではない。痛い日を埋め合わせるために次回の量を増やす、といった独自の課題まで研究に付け足さないでおきたい。
気になる痛みを「生理だから普通」と片づけない姿勢も必要である。月経異常の症状がある女性の医療での経験を調べた系統的レビューと質的研究の統合では、訴えの軽視、症状の当然視、医学的な思い込みが受診経験を形作っていた。[6] 18〜39歳の女性全員が同じ受診経験を持つと一般化せず、月経異常の症状を訴えた女性たちの経験として読む。 これは腹筋運動の中止基準を決める研究ではないが、本人の訴えを聞く前に正常と決めつけないことの重みを示している。
相談時には、運動の前からあった感覚と、動作を始めてから気づいた感覚を順に話すとよい。自分で原因名を付けるより、経過を残すための工夫だ。つらさを説明するのに、筋肉や呼吸の専門用語を使いこなす必要はない。
今日からできること
- 初回の前に、お腹の感覚を「場所」「動作との関係」に分けてメモする。筋力と痛みを別々に評価した58人の試験と同様に、力が入ったことだけで痛みへの効果を採点しない。[15]
- 息が止まるなら、止まる動作の場面を指導者へ伝える。66人の試験では呼吸練習の追加効果は確認されておらず、特別な呼吸法を治療の条件にしない。[18]
- 続ける予定と、その日の内容を分けて相談する。6週間の遠隔運動の結果を、初回の50分を完了すべき理由に使わない。[3]
- 記録は痛みだけでなく、生活への影響や気持ちも別に残す。60人の比較試験でも、痛み、生活機能、感情面、月経への態度を分けて評価している。[20]
- 気になる症状は、いつのどんな場面かを整理して医師に相談する。月経異常の訴えが当然視されてきた経験を扱うレビューを踏まえ、自分でも「いつものこと」だけで説明を終わらせない。[6]

生理中の腹筋を相談するために、オンザショア立川店の選択肢を見る
生理中にお腹の力の入れ方で迷ったら、種目名だけで決めず、どの動作で息が止まるかを伝える準備をしたい。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがある。研究の運動プログラムと店舗のレッスンは区別し、内容を確認するための選択肢として見ておく。
妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。店の案内と料金を確認する際には、こうした参加条件も合わせて確かめたい。
営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休だ。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。通える時刻と、希望する内容を照らし合わせて予定を考えられる。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスン、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約を考えるときも、予定を埋めることより、その日に相談したいお腹の感覚を言葉にしておきたい。
参考文献
[1] Therapeutic exercise and pain neurophysiology education in quality of life and abdominal wall muscle thickness of women with endometriosis: A randomized controlled trial — Abril-Coello R, Jiménez-Del-Barrio S, Marcos AD, Pardos-Aguilella P, Correyero-L, 2026, European journal of obstetrics, gynecology, and reproductive biology. DOI: 10.1016/j.ejogrb.2026.115275
[3] The Effects of Pilates-Based Tele-Exercise on Physical and Mental Health in Primary Dysmenorrhea — Dereli M, Atici E, Azim D., 2026, The journal of obstetrics and gynaecology research. DOI: 10.1111/jog.70319
[6] The experience of healthcare interactions for women with symptoms of abnormal menstruation: A systematic review and meta-synthesis — Peel R, Missen K, Bailey C, Florentine S., 2025, Patient education and counseling. DOI: 10.1016/j.pec.2025.109225
[15] Effects of lumbopelvic and core strengthening exercises with and without pressure biofeedback on primary dysmenorrhea — Şener S, Özkan TD., 2026, Journal of back and musculoskeletal rehabilitation. DOI: 10.1177/10538127261434999
[18] Effect of pelvic floor muscle training with or without dynamic neuromuscular stabilization-based breathing on menstrual pain and symptoms of primary dysmenorrhea: a randomized controlled trial — Yakıt Yeşilyurt S, Birinci Olgun T, Dağ Y, Dönmez EN, Aytekin İ, Erkanlı ME, Bud, 2026, BMC women’s health. DOI: 10.1186/s12905-026-04578-w
[20] Comparison of motor imagery focused pelvic floor exercises and relaxation exercises for treating dysmenorrhea: A randomized controlled study — Koçoğlu S, Şevgin Ö, Hoşbaş BD., 2025, Taiwanese journal of obstetrics & gynecology. DOI: 10.1016/j.tjog.2024.12.029
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事
- 髪を染めた日のホットヨガは予定を変える?汗の色移りと頭皮の刺激を分ける準備
- HIITのアプリは横向きで見るか、見本の配置と動きを覚える負担を考える
- HIITを毎日しても動きが上達しない?練習の停滞を翌日の再現から見直す
- HIITと筋トレのスケジュールは週末集中でもよいか、通える日から週間量を考える
- ゆるHIITは途中でやめてもよいか、軽めに始める日の終了の選択権を考える
- HIITで肌が気になる初回、汗の酸性度と肌のバリアを分けて考える運動後の支度
- HIITの下半身メニューは床を押すと覚えるか、初回の声かけと成果を分ける
- HIITのランニング効果はどう伝える?始める前の期待と実行を分ける読み方
- HIITタバタ式の開始音で慌てるとき、予告の時刻と次の姿勢を分けて練習する
- HIITの靴とウェアは足の暑さも確認、初回に分けたい通気と足裏の湿り
- HIITを中学生が始める前に、同学年でも違う成熟と負荷の合わせ方を考える
- 生理中の運動でタンポンを迷うとき、用品への慣れと動く安心感を分けて考える
- 生理中に眠い朝の運動は立つ準備から、眠気と足元の不安を分けて考える
- 生理中に運動をしたくない日、周りとの比較と休む判断を分けて考える通い方
- 生理中の運動は歩くか自転車か、座面の接触と息のきつさを分けて選ぶには
- 生理中に無理しない運動を選ぶ日、中止を伝える言葉と助言の受け取り方を考える
- 朝に納豆とヨーグルトを食べて通う日、発酵の名前とお腹の張りを分けて考える
- 朝のコーヒーは初回の運動前にも飲むか、目覚めと緊張を分けて選ぶ朝の支度
- 朝に筋トレを始める日は息止めも確認、力む長さと眼圧の変化を読み分ける
- 朝のストレッチは窓辺のまぶしさも確認、目を細める反応と姿勢の安定を分ける
- 朝に飲むといい飲み物は香りで選べる?運動前の渇きと実際に飲む量を考える
- 腹筋づくりの食事をコンビニで買う日、運動後までの持ち歩きと保冷を考える
- 腹筋を割るために食事制限なしで通うなら、禁止食品より調整の余地を考える
- 有酸素運動直後の食事は塩を足す?味の感想と研究の測定を分けて考える
- 睡眠前の食事は食卓の光も確認、夕食の時刻と明るさを別々に読む帰宅後の支度
- 運動をし続ける目標は途中で変えてよいか、古い約束を手放し次を選ぶ見直し方
- 運動する服装メンズは腰ひもも試着、ずれない結びと腹部の圧迫を分ける選び方
- オートミールの朝食は冷めるまで待つ?支度中の温度と食べ残しを記録する理由
- HIITの胸トレは拳で支える?腕立ての成果と手の負担を分けて考える初回
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
2






