有酸素運動と筋トレは毎週同じ曜日にする?日替わりの予定と実行を読み解く

有酸素運動と筋トレを日替わりにするとき、毎週同じ曜日に固定すべきか。時間や手順の一定さと運動習慣を調べたメタ分析を軸に、実行回数と習慣の感覚の違い、予定が崩れる理由、支援の役割を読む。曜日を守ることだけで採点せず、自分の生活に合う予定表を考えるための記事である。

手帳には歩く日と筋トレの日がきれいに並んでいる。ところが残業で帰宅が遅れた途端、翌日に移すのか、その週は飛ばすのかで止まる。予定表を整えたはずなのに、空欄のほうが気になる。手帳を開くたびに、まだ始めていない筋トレの振替会議が始まる。

毎週同じ曜日にすることは、使える工夫の候補である。固定するなら、曜日だけでなく始める時間や手順にも目を向けたい。身体活動の場面が一定であることを扱ったメタ分析では、一定さと実際の活動との関連は小さかった。時間や日常の手順は注目できるが、「予定を固定すれば続く」という保証にはならない。[1]

既存記事「ダイエットの有酸素運動と筋トレは何対何?週の持ち時間をそろえて考える割合」には運動の配分を譲る。ここで考えるのは、歩く日と筋トレの日を分けた予定を、暮らしの中でどう実行するかである。種目の効果を比べる話と、予定にたどり着く話を分けて読む。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

同じ曜日は、何を一定にするためなのか

曜日を決めるとき、実際には別々の条件をまとめて決めている場合がある。仕事が早く終わる日、着替える場所、帰宅前に立ち寄る道、誰と行くか。同じ曜日でも、その条件が変われば、始める場面も変わる。逆に曜日が変わっても、仕事を終えて着替え、そのまま歩き始める手順は残せる。この区別を考える手がかりが、場面の一定さに関する研究である。[1]

ここでいう場面の一定さは、運動に伴う時間、場所、人、手順、気分などの条件がそろっていることだ。Zhuらの系統的レビューとメタ分析は、独立した14研究、計6,069人を統合した。場面の一定さと身体活動の相関係数はr=0.11、習慣の強さとの相関はr=0.20だった。相関係数は関連の向きや大きさを表す値で、ここでの関連はいずれも小さい。[1]

したがって、一定さを取り入れる意味はありそうだが、それだけで予定の実行を説明するのは無理がある。運動をよく行う人だから生活の場面もそろっている可能性を含み、関連から因果を決められない。「曜日を固定したから運動が増えた」と、この統合結果だけで言い切ることはできないのである。[1]

また、時間の一定さという研究上の区分を、そのまま毎週同じ曜日という処方に置き換えることも避けたい。時刻をそろえること、生活の流れをそろえること、曜日をそろえることは、手帳の上では似て見えても同じ操作ではない。日替わりの計画を作るなら、まず自分が残したい条件を言葉にする、という使い方が考えられる。[1]

たとえば「歩く日は退勤後に靴を履き替える」「筋トレの日は帰宅して着替える」と書いてみる。これは研究で優劣が確定した組み合わせではなく、時間や手順への着目を生活に移した例である。曜日の欄に丸を付ける前に、その欄へ自分がどう入っていくかを描く。月曜日という文字には、玄関まで迎えに来る機能はない。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

習慣の感覚と、実際に動いた量は同じではない

同じメタ分析では、時間、社会的な条件、場所、手順、気分の一定さは、いずれも習慣の強さと正の関連があった。一方、実際の身体活動との有意な関連があったのは、時間と手順の一定さだった。身についた感覚に関係する条件と、実行に関係する条件は、完全には重ならなかったのである。[1]

この違いは日替わりの予定を振り返るときにも役立つ。「この曜日は筋トレの日だと思える」と「実際に筋トレをした」は別の記録だ。手順がなじんできた感覚を否定する必要はないが、それを実施の代わりに数えることもできない。習慣の強さと身体活動自体には中程度から大きい正の関連があったものの、同じ指標ではない。[1]

さらに、身体活動を時間の長さで捉える場合より、頻度で捉える場合のほうが、場面の一定さとの関連が強かった。つまり、一定の場面がある人は運動を始める機会が多い、という見方と、運動時間が長いという見方を分ける必要がある。曜日をそろえれば毎回長く動ける、と結果を広げてはいけない。[1]

日常では、予定欄に種目だけを書き、実施欄にも種目だけを書くと、この違いが見えにくい。歩いたが予定より早く切り上げた日と、歩き始めなかった日は違う。筋トレを始めたが途中で終えた日も、予定どおり終えた日と同じではない。頻度と時間を分けるという研究の視点を、こうした記録の読み方に使える。[1]

これは、毎回細かい採点をしようという提案ではない。実施したか、どの程度行えたか、始める場面がどうだったかを、混ぜずに見てみるためだ。「習慣がない」のひと言にすると、着替えまでは自然に進むのに帰宅が遅すぎる、といった具体的な問題まで消えてしまう。記録は自分への判決文より、予定を直す材料にしたい。

出席できても、予定の中身まで同じとは限らない

実行の見方をさらに分ける例が、植込み型除細動器を使用する患者の在宅歩行研究である。通常ケアと比較した無作為化比較試験のうち、運動群84人の実施状況を解析した報告では、心拍計、歩数計、運動記録、電話による確認を用いていた。医療上の管理を伴う患者の結果を、18〜39歳の女性の運動量や実行率にそのまま当てはめることはできない。[15]

このプログラムでは、導入期の平均歩行頻度は週3.81回、維持期は週2.4回だった。一方、目標とされた心拍数の範囲で行った運動の割合は、それぞれ17.5%と8.7%だった。歩く頻度や時間の実施状況がよくても、処方された強度の達成とは隔たりがあった。[15]

そのため、予定の実行率という言葉を見たら、何を守った割合なのかを確かめたい。参加した日数なのか、行った時間なのか、強さも含めた値なのかで意味が違う。歩く日と筋トレの日を同じ色で塗った手帳からは、それぞれどんな内容だったかまでは読み取れない。曜日の達成と運動内容の達成を区別する理由がここにある。[15]

この報告では、処方された運動の80%以上を行った人は、それ未満の人より最高酸素摂取量の改善が3.4mL/kg/min大きかった。最高酸素摂取量は、運動中に取り込める酸素量を示す体力の指標だ。ただし、この実施状況による比較を、曜日固定の効果や、特定の達成率を全員の合格基準にする根拠にはできない。[15]

予定を守れなかった理由には、日程の問題だけでなく、ウイルス性の病気や疲労もあった。空欄をすべて「意志が弱かった日」と捉えると、違う理由に同じ修正を当てることになる。日程が合わないときの変更と、体調のために休む判断は、別に考える必要がある。[15]

たとえば、歩く日は外出のついでに実行できるが、筋トレの日だけ着替えを探して止まるとする。ここで両方の曜日を変えてしまうと、何が障壁だったのかが分かりにくい。実行できていた側の場面を確認し、止まった側では予定した時間に準備が整っていたかを見直す、という記録の使い方がある。時間と手順を分けて考える視点を、自分の予定のどこを見るかに移した例だ。[1]

一方、運動は始められるのに毎回終了が早まるなら、入り口だけをそろえる話では足りない。始めた頻度と続けた時間を別に数えるという区別が役立つ。毎週の曜日が整っていることに満足して、その後に起きていることを見落とさない。メタ分析が活動の測り方で異なる関連を示した点は、予定表をきれいにすることと実際の活動を確かめることの距離を教えてくれる。[1]

なお、歩行研究の導入期と維持期は、もともとの運動処方も違う。平均頻度が下がったという数字だけで、時間がたつと意欲が落ちたと判断することはできない。自分の予定を比べる場合も、運動を行う機会を減らした週と、同じ予定なのに実行できなかった週を区別したい。計画の変更を、継続の失敗と取り違えないためである。[15]

数字で読む予定と実行の違い

14研究・6,069人:場面の一定さと身体活動、習慣の強さを統合したメタ分析の規模である。[1]

r=0.11:場面の一定さと実際の身体活動との、小さい正の関連である。[1]

r=0.20:場面の一定さと習慣の強さとの関連であり、実行率そのものではない。[1]

週3.81回と週2.4回:除細動器使用患者の在宅歩行研究における導入期と維持期の平均頻度である。[15]

79%と78%:多発性硬化症の実行可能性試験における、教育と運動のセッション出席率である。[9]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約