
食事のメニューまで、連打の成績から決めない
「キックボクシングのダイエットメニュー」で検索していると、運動の組み方と食べ方が同じページに並ぶ。そこで、速く打てなかった日は食事を減らし、たくさん打てた日は食べてよい、という採点を始めないようにしたい。連打の回数を測る試験と、食生活を調べる研究は、そもそも答えようとしている問いが違う。[1][8]
格闘技選手の体組成と食事を扱った系統的レビューは、ボクシングやキックボクシングなどの男女選手を対象とする23研究をまとめている。系統的レビューは、決めた方法で関連する研究を集めて検討する研究の型だ。多くの選手でエネルギーと炭水化物の摂取が推奨より少なく、試合前にはさらに摂取が減る傾向が報告された。男女の競技選手をまとめた結果であり、18〜39歳の一般女性の食事量にそのまま当てはめることはできない。[8]
体組成は筋肉や脂肪などの体の構成を指す。このレビューでは、選手の体組成が一定の範囲に収まっていても、食事の取り方まで適切とは限らなかった。試合前の急速な体重減少は主として除脂肪量の減少を伴っていた。除脂肪量とは脂肪以外の部分であり、「体重が落ちた」をそのまま「脂肪が減った」と読めない。[8]
ただし、これは競技者の食事をまとめた結果で、一般のレッスン参加者に決まった食事量を処方する試験ではない。競技者が減らしていたから自分も減らそう、という方向には使わないほうがよい。むしろ、体型や競技成績だけでは食事の適切さを判断できない、という点を受け取りたい。[8]
自分の記録には、連打の感想と食事の欄を分けておく。仕事の帰りで食事の時間がずれたのか、普段どおり食べたのかを言葉で残せば、次回の相談材料になる。ただし、そこから原因を自分だけで決める必要はない。食事を記録する目的は、運動の出来栄えに応じて食べる権利を採点することではない。
摂取不足が見られたという集団の結果から、目の前の参加者が不足していると診断することもできない。レビューにはアマチュアからプロまでの選手が含まれ、試合に向けた体重調整という事情がある。一般のレッスンで「今日は腕が重かった」と感じた理由を、この結果だけで食事に決めるのは早い。競技者に観察された傾向と、個人の状態の判断は段階を分ける必要がある。[8]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
良くなった項目の名前まで読む
もう少し研究の読み方を広げると、「キックボクシングの成績が改善」という見出しも、評価した項目まで確かめたくなる。トレーニングを積んだ男性キックボクサー28人を対象とした、サプリメントと偽薬を比べる二重盲検の無作為化比較試験では、反復運動の合計成績と上半身の筋持久力に改善が見られた。男性の競技者が対象なので、18〜39歳の女性にも同じ変化が起こるかはこの比較では判断できない。[4]
二重盲検とは、参加者と評価に関わる側が割り付け条件を知らないようにする工夫である。この試験では4週間後に、キックボクシングに特有の反復課題の合計成績、腕立て伏せ、懸垂で群による変化の違いが見られた一方、ジャンプや反復課題の一部の評価には明確な違いが見られなかった。[4]
反復課題の合計成績については、群と時間の組み合わせによる効果の大きさを表す指標が0.358、腕立て伏せでは0.185、懸垂では0.274と報告された。効果の大きさの指標は、どの評価項目で群と時間の関係を捉えたかとセットで読む必要がある。合計成績の指標が大きくても、個々の反復課題すべてに明確な差が出たという説明にはならない。これらは統計上の指標であり、パンチが何発増えたかや、体脂肪がどれだけ減ったかを表す数字ではない。数字の見た目がそろっていても、別の単位への置き換えはできない。[4]
つまり同じ対象、同じ介入期間でも、結果の方向は測定項目ごとに分かれる。「成績が上がった」を、連打の速さ、持続、心拍、体重のすべてが良くなったという意味にはできない。この試験をサプリメントの推奨として使うのではなく、合計点と個別の項目を見分ける例として読む。[4]
たとえばレッスンの後半まで参加できた日でも、速い組み合わせは途中で迷ったかもしれない。逆に、短い連打は気持ちよくできても、その後の動きは続かなかったかもしれない。研究の評価項目が分かれているように、自分の感想にも違う側面があってよい。全部を「効果があったか」のひと言に押し込めないほうが、次に相談したいことが見える。
研究で改善したという言葉を見たときは、対象者、比べた条件、実施した期間、良くなった項目をつないで読む。パンチの試験ならパンチの成績として、呼吸機能の試験なら呼吸機能の成績として受け取る。このひと手間が、違う研究の結論を都合よく足し算しないための歯止めになる。[1][4][6]

よくある誤解
「速い連打が増えれば、心拍も同じ割合で上がる」という理解は、ここで扱った連打試験からは導けない。10秒や30秒の連打回数の変化はパンチ成績の結果であり、心拍の換算係数ではない。運動後の心拍回復を調べた試験も別にあり、測定したものと時点を分けて読む必要がある。[1][6]
「短い連打で差が出れば、長く続ける能力にも差が出る」という思い込みも修正したい。男子大学生の試験では、1分の連打について明確な群間差が得られなかった。ただし差が明確でないことは、両群が完全に同じ能力になった証明ではない。推定の幅を含めて判断する結果だ。[1]
「格闘技選手の体型に近づくには、試合前の食事をまねればよい」という考えも、栄養のレビューとは逆向きである。競技者の食事にはエネルギーや炭水化物の不足が報告され、試合前の体重減少も脂肪だけの変化ではなかった。体の形が人それぞれであることを前提に、自分の食事を競技の計量に合わせないことが大切になる。[8]
今日からできること
- 連打の回数を残す日は、測った時間も一緒に書く。研究の10秒、30秒、1分は評価条件の違いを示す例で、自分が全力で試すノルマではない。[1]
- 「最初の連打」と「最後まで続けた感想」を分ける。短時間と1分で群間差の見え方が違った試験を、自分の感想も分けるきっかけにする。[1]
- 心拍を見るときは、運動中なのか、終わってからなのかをメモする。運動後1分、3分、5分の心拍回復を評価した試験のように、数値に時点を添える。[6]
- メニューを相談するときは、連打だけでなく休憩や足の動きを伝える。4週間の追加練習の試験でも、方法と総練習量の影響を分けることが課題だった。[6]
- 食事はパンチの出来で増減させる採点表にしない。23研究のレビューで競技者にも摂取不足が報告されたことを踏まえ、食事の心配があれば医師などに相談する。[8]

オンザショア立川店で、メニューを続ける場所を選ぶ
連打の速さと続けた感覚を見比べるなら、参加した種目も記録に残したい。オンザショア立川店には女性専用のキックボクササイズのほか、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。種目の名前を確かめることが、次のメニューを考える出発点になる。競技者の測定値を目標にするより、生活の中で続けたい運動を選ぶ場所として考えたい。
医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。
営業時間は8:00〜23:30、全曜日同じ時間で年中無休。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。店のトップと料金で、通う時間と参加したい種目を合わせて確認できる。
ヨガを検討する際は体験の予約が窓口となる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。研究の連打テストとヨガの体験は目的が違う。自分が何を続けたいかに合わせて選びたい。
参考文献
[1] Effects of In-Season Velocity-Based Resistance Training on Boxing-Specific Performance in Collegiate Boxers: A Companion Report from a Randomized Controlled Trial. — Han Y, Xie Y, Zhang Z, García-Ramos A., 2026, Journal of functional morphology and kinesiology. DOI: 10.3390/jfmk11030310
[4] Effects of β-alanine supplementation on kickboxing-specific anaerobic performance, neuromuscular power, and strength endurance: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial. — Küçük FH, Gençoğlu C, Ateş O, Da Silva Duarte JDR, Belošević D, Çabuk S, İnaç MR, Ulupınar S, Özbay S., 2026, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0346898
[6] Cardiorespiratory adaptations to high-intensity interval training in young boxers: A randomized controlled study. — Cinarli S, Akyol B, Karakurt F, Mutlu K, Tutar M, Cinarli FS, Aldhahi MI., 2026, Medicine. DOI: 10.1097/md.0000000000050694
[8] Body Composition and Dietary Intake of Combat Sports Athletes: A Systematic Review. — Herrero Barceló JF, Martínez Sanz JM, Martínez MC., 2026, Nutrients. DOI: 10.3390/nu18060884
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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