
可動域が改善した試験も同じ表に置く
可動域に差がなかった試験だけで、仮想の体を使う訓練は動きに役立たないと断定することもできない。手首に近い橈骨遠位端の骨折を保存的に治療した患者では、没入型の仮想現実を使う群で、別の訓練群より関節の運動範囲が大きく、腕の障害が少ないという結果が報告されている。仮想の腕への所有感を育て、その腕を動かすリハビリテーションであった。[15]
この対照試験の対象は54人で、平均年齢は61.80歳である。骨折後の患者を対象にした結果であり、18〜39歳の女性の日常の柔軟性にそのまま適用できるかは別の問いになる。没入型の仮想現実の群が20人、通常の指を動かす訓練の群が20人、非没入型の仮想現実の群が14人であった。仮想の腕への所有感と、自分でその腕を動かしているという感覚の得点は、腕の機能回復と相関していた。[15]
膝の試験と結果が違うから、どちらかを捨てるという読み方はしない。片方は膝の靱帯再建術後で、もう片方は手首側の骨折後である。比較した訓練も、評価した部位も同じではない。それぞれの対象と方法のもとで、恐怖が変わった結果と、関節運動範囲が良好だった結果を併記するほうが正確である。[1][15]
人工膝関節置換術後のランダム化臨床試験にも、痛みと可動域の改善が持続した報告がある。対象は60人で、仮想現実に実時間の動作取得と鏡療法を組み合わせた方法を用いた。週5回を2週間受けた群と、週5回を1週間受けた群が比較され、より長い期間受けた群では、介入開始から33日後の評価まで鎮痛と可動域の改善が維持されていた。対象は人工膝関節の手術後の患者で、18〜39歳の女性の一般的な硬さへの効果を示した結果ではない。[2]
ただし、これは体の映像だけを取り出して調べた試験ではない。仮想現実、動作の取得、鏡療法を組み合わせた訓練である。結果を「体の見え方を変えれば誰でも柔らかくなる」と翻訳すると、組み合わせの内容も、術後という条件も落ちてしまう。何を追加した比較なのかを確かめることが、良好な結果を過大にしない読み方になる。[2]
肩の単回実験で改善が持続しなかったことと、人工膝関節術後の試験で改善が続いたことも、単純な矛盾ではない。対象の病態、介入の組み合わせ、実施の期間が違う。その場の反応を知る実験と、継続した治療の経過を追う試験を分ければ、「一度変わった」と「後でも変化が残った」を混同せずに済む。[2][12]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
画面の動きと実際の動作をつなぐ条件
仮想の手の位置を実際とずらした一連の実験では、見える手の位置が、実際に手を伸ばす動作へ影響した。ずらされた手に向かって手を伸ばす場合や、位置をずらされた手そのものを使う場合で、動作中に手が見えているときに影響が大きかった。一方、動作中の手の視覚情報を取り除いた条件では、同じようには現れなかった。[19]
この研究は、見ることが体の動作に関わる証拠である。ただし、動作が変わったという結果と、可動域が広がったという結果は同義ではない。手をどこへ運ぶか、その動作の空間的・時間的な性質を調べた実験を、関節が柔らかくなった証明に置き換えることはできない。映像による動作への影響という共通点を保ちながら、評価項目の違いを残しておきたい。[19]
自分の体に触れたときの対応を扱った研究も、同じ注意を促す。仮想の手の動きを増幅しても身体化が保たれるには、正しい自己接触が重要であった。この結果が教えるのは、実際の体と仮想の体の対応をどう設計するかという条件である。画面の手が遠くへ届くこと自体を、実際の腕の到達範囲として数える根拠にはならない。[18]
体の感覚を変える技術には、動作を支える可能性がある一方、評価する側にも区別が要る。仮想の腕を自分のものと感じたか、自分で動かしたと感じたか、実際の腕がどれだけ動いたか。これらを別々に尋ねてこそ、感覚の変化と身体の動作の関係を検討できる。骨折後の試験で所有感と機能回復が相関したことも、両者を別々に測った結果として読むのである。[15][18]
立川駅からの帰り道にスマートフォンで見る動画は、病院で組み立てられた仮想現実の訓練と同じものではない。画面には自分の動きと連動しない見本が映っているかもしれない。研究で行われた訓練の仕組みを確かめず、画面があるという共通点だけで効果を借りてこないことが大切である。今回の臨床試験では、自分の仮想の体や動作訓練がプログラムに組み込まれていた。[1][15]

よくある誤解
「錯覚で変わるなら、硬さは気のせいだ」という受け止め方は飛躍である。肩の実験では実際に痛みなく動かせる範囲を測定し、変化した方向を報告している。感じ方を扱う訓練で測定結果が変わったとしても、その人の痛みや困りごとが架空だったことにはならない。さらに膝の試験では、恐怖の低下と可動域の群間差は一致しなかった。[1][12]
「自分の体と思えれば、動きは全部改善する」も言い過ぎである。肩では改善した動きと改善しなかった動きがあり、膝では筋力の左右の対称性にも有意な群間差がなかった。どこかの指標で良い結果が出たことを、その体の能力全体へ広げない。身体所有感という興味深い仕組みも、すべてを説明する合言葉にはならない。[1][12]
「実際の腕を動かさなくても、運動は要らなくなる」という理解も、この研究群を越える。肩の静止した腕を使った実験では直後の変化は持続せず、膝の比較試験では通常のリハビリテーションに仮想現実を加えていた。骨折後の試験も、仮想の腕を使って運動するプログラムである。映像だけを運動全体の代わりにする話ではない。[1][12][15]
「体質だから何をしても同じ」と決めるための研究でもない。ここで調べられたのは、特定の患者に特定の訓練を行ったときの反応である。生まれつきの硬さを分類した試験ではない以上、自分の体質の判定には使わない。変化があった指標と変わらなかった指標を整理することで、硬いという一語だけで自分を評価することから離れられる。[1][12][15]
今日からできること
- 動作を振り返るときは、「硬い」だけで終えず、怖さ、痛みなく動けた範囲、実際の動きに分けて言葉にする。膝の試験では、4週後の恐怖に差があっても可動域に群間差はなかった。これは角度を増やす処方ではなく、変化を取り違えないための記録の仕方である。[1]
- 肩なら、前へ上げる、横へ上げる、背中へ回すという動作の違いを意識して振り返る。21人の実験でも方向によって結果が違った。改善した動作を根拠に、別の方向まで無理に試す必要はない。[12]
- 動きが変わった日に、ずっと変わったと決めつけない。15分の肩の訓練後の変化は、1週間後に維持されていなかった。日を置いたときの様子も別の記録として扱いたい。[12]
- 動画や仮想現実の紹介では、対象と比較相手を確認する。54人の骨折後の試験の結果を、痛みのない人の柔軟性へそのまま当てはめない。自分と似た悩みの言葉だけで効果を選ばないための確認である。[15]
- 手術後や動作時の痛みがある場合は、画面を使った自己流の訓練へ置き換えず、運動の範囲を医師に相談する。膝の試験で毎日20分行った訓練も、通常のリハビリテーションに追加されたプログラムであった。[1]

オンザショア立川店で、通う時間を選ぶ
見本の腕が届く位置と、自分が痛みなく動ける範囲を分けて考えたい。オンザショア立川店は、動く時間を生活の中に置く場所として選べる。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。朝から夜までの営業時間の中で、生活に合わせて通う時間を考えられる。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガとピラティスがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。
参加にあたっては、医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。
レッスンを選ぶ際は店のトップと料金で案内を確認できる。体験の予約も、通う予定を具体的にするための窓口である。
参考文献
[1] Decreased kinesiophobia with virtual embodiment for post-surgical knee rehabilitation: a randomized controlled trial — Donegan T, Amestoy-Alonso B, Spanlang B, Sastre S, Combalia A, Sanchez-Vives MV., 2026, Journal of orthopaedic surgery and research. DOI: 10.1186/s13018-026-06865-6
[2] Enhanced Reality Showing Long-Lasting Analgesia after Total Knee Arthroplasty: Prospective, Randomized Clinical Trial — Koo KI, Park DK, Youm YS, Cho SD, Hwang CH., 2018, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-018-20260-0
[12] Virtual embodiment for improving range of motion in patients with movement-related shoulder pain: an experimental study — Álvarez de la Campa Crespo M, Donegan T, Amestoy-Alonso B, Just A, Combalía A, S, 2023, Journal of orthopaedic surgery and research. DOI: 10.1186/s13018-023-04158-w
[13] Facilitation of imitative movement in patients with chronic hemiplegia triggered by illusory ownership — Aizu N, Sudo T, Oouchida Y, Izumi SI., 2023, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-023-43410-5
[15] Impact of virtual embodiment and exercises on functional ability and range of motion in orthopedic rehabilitation — Matamala-Gomez M, Slater M, Sanchez-Vives MV., 2022, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-022-08917-3
[16] How Action Shapes Body Ownership Momentarily and Throughout the Lifespan — Liesner M, Hinz NA, Kunde W., 2021, Frontiers in human neuroscience. DOI: 10.3389/fnhum.2021.697810
[18] The Critical Role of Self-Contact for Embodiment in Virtual Reality — Bovet S, Debarba HG, Herbelin B, Molla E, Boulic R., 2018, IEEE transactions on visualization and computer graphics. DOI: 10.1109/tvcg.2018.2794658
[19] Virtual image of a hand displaced in space influences action performance of the real hand — Ambron E, Miller A, Connor S, Branch Coslett H., 2020, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-020-66348-4
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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