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週4〜7回サウナに入る人の心臓突然死は、週1回の人より63%低い。この有名な数字を出した2,315人は、全員が男である。[1]
ホットヨガの研究は逆を向いている。43本の研究の参加者の76%は女性で、[2] アメリカ最大のヨガスタジオのブランドの利用者2,514人に聞いた調査でも87%が女性だった。[3] サウナの数字は主に男から取られ、ホットヨガの研究に参加し、スタジオに通っているのは主に女性である。
溶岩ホットヨガにサウナの研究を当てはめるなら、このねじれを飛ばすわけにはいかない。溶岩ホットヨガとサウナ、体に起きることはどこまで同じかではサウナの研究全体を読んだ。ここでは女性に関わる数字を拾い直す。論文に書いてあることと私たちの推論は分けて、どこからが推論かはそのつど書く。

73本の研究で、女性は427人
2026年に、数えた人たちがいる。サウナや湯浴みのように運動をせずに体を温め、暑さへの慣れを調べた研究のうち、3日以上続けたもの73本、参加者1,392人を集めた。女性は427人で、3割ほどだ。女性だけの研究は6本。性別で分けて解析した研究は4本。性差を調べるために設計された研究は0本だった。月経の状況の報告が最高の区分に届いた研究も無い。著者は、暑さへの慣れの数字は主に男の参加者から得られたものだと書いている。[4]
女性を含む長期の追跡はある。男女1,628人を14.9年追った研究で、週4〜7回の人の脳卒中は週1回の人より62%低く、この関連は性別で変わらなかった。[5] 女性にとって、いちばん直接の手がかりはこの一文である。男女13,994人を39年追った研究では、月9〜12回の人の認知症が、入らないか月4回未満の人より19%低かった。[6] どちらも観察であり、数字は男女を合わせたものだ。
熱の中で、女性の体はどう違うか
違いを直接測った研究は小さいが、ある。
若い成人22人(女性9人)を43〜44℃の湯に入れ、直腸の温度が39℃になるまで測った。女性のほうが早く目標の温度に達し、出たあとも早く冷めた。心拍の上がり方は男女で同じで、血液の指標には同じものと違うものがあった。[7]
40℃の湯に60分入った研究では、腕の動脈の血流の増え方は男女で同じだった。ただし女性は動脈が細く、血の流れる速さの増え方が大きかった。首の動脈に差は無かった。[8]
若い人だけではない。平均59歳の太り気味の成人25人(女性15人)が、40℃の湯に30分入る日と、30分運動する日を試した。湯のほうが血圧は下がり、これは男女で変わらなかった。湯の中での心拍の増え方は女性のほうが大きく(1分に48拍と27拍)、脚の動脈を流れる血の速さも女性のほうが大きく増えた。著者の結論は、男女とも良い方向に動くが、動き方は少し違う、というものである。[9]

月経の周期で、熱への反応は変わるか
健康な女性10人が、71℃の乾いた熱に60分入る実験を、月経が始まって間もない頃と、次の月経の1週間ほど前の頃の2回行った。体温の上がり方も炎症に関わる値も、周期で変わらなかった。違いが出たのは一部である。出たあとの動脈の硬さは、月経の始まりの頃のほうが大きく下がった(13%と5%)。肌が濡れている感じも、この頃のほうが強かった。[10]
温度の感じ方や快適さは周期で変わらなかった。10人の研究で、部屋も溶岩の床とは違う。周期で大きく変わるとは言えないが、肌の感じ方が違う日はありうる、というくらいに読んでおきたい。生理痛そのものを調べた研究ではない。オンザショアには、生理痛緩和♪温活ヨガ(月曜12:00)という回もある。時間割は予約の前に確かめてほしい。
更年期のほてりは、温度のせいなのか
暑い部屋を、ほてりのある人が怖がるのは当然である。ほてりの仕組みは、思われているほど単純ではない。
ほてりのある閉経後の女性72人で、108回のほてりを実験室で記録した研究がある。自然に起きたほてりの前の20分で、体の深部の温度の上昇は平均0.03℃で、上がっていたのは51%だけだった。体を温めた実験の中のほてりでは76%で上がっていた。著者は、深部の温度の上昇がほてりの引き金である可能性は低いと結論している。[11] ただし調べたのは体の深部の温度で、部屋の暑さではない。暑い部屋でほてりが起きないという意味ではない。
では動くことはどうか。13本のくじ引き試験、1,306人を合わせたメタ分析では、ヨガは何もしない場合より更年期の症状全体を軽くし、ほてりや発汗も含めて良い方向に動いた。他の運動と比べると、ほてりや発汗だけヨガのほうが軽く、それ以外は差が無かった。著者の結論は、効果は他の運動と同程度というものだ。[12] ただし別の総説は、ヨガで全体の症状に改善があるとしつつ、ほてりや発汗、気分については結論が出ていないと書き、特定の運動を勧めるには証拠が足りないとしている。[13] 探した限り、暑い部屋でのヨガと更年期の症状を調べた試験は見つからなかった。

女性を集めて、ホットヨガを試した人たち
うつ病の女性53人(18〜65歳)を、ビクラムヨガ、有酸素運動、順番待ちに分けた8週間の試験がある。症状が半分以下になった人の割合は61.1%、60.0%、6.7%だった。暑い部屋のヨガと有酸素運動は、ほぼ同じだった。[14]
20〜65歳の女性22人が、40℃、湿度40%のビクラムヨガを週3回、半年続けた研究では、体脂肪率の推定値が29.45%から23.38%へ6.07ポイント下がり、51〜65歳の5人でも33.48%から28.09%へ下がった。[15] 比べる群の無い研究なので、暑さの効果かヨガの効果か、続けた人だけの結果かは分からない。
骨の心配に答える小さな研究もある。平均47.4歳の女性5人が90分のビクラムヨガをすると、汗は1.54 L出て、カルシウムは推定41.3 mg失われた。それでも、骨を溶かす合図になるホルモン(副甲状腺ホルモン)は増えなかった。[16] 1回の結果である。
日本にも手がかりがある。線維筋痛症の女性13人が、60℃の遠赤外線サウナに15分入り、毛布で30分保温する和温療法を受けると、1回目で痛みが半分ほどに下がった。[17] 比べる群は無く、線維筋痛症の人の結果である。
そして、女性自身の言葉がある。サウナを使う女性384人に聞いた調査では、回復する感じ、気持ちの落ち着き、眠りと体の痛みの改善を挙げる人がいる一方で、人の目が気になること、かえって調子を崩すこともあると答えた人がいた。[18] どこで、誰と汗をかくかも、女性にとっては体の話の一部なのだと私たちは読む。
ここからは推論である
研究では。湯で温めると、女性でも腕や脚の血の流れが増える。太り気味の中高年では血圧も下がった[8][9]
溶岩ホットヨガでの見立て。同じ向きの変化が起きても不思議ではない
弱いところ。どちらも1回の湯の試験で、21人と25人。部屋の熱ではなく、血圧の治療の代わりにはならない
研究では。月経の周期で体温の上がり方は変わらないが、肌の濡れた感じと血管の反応の一部が変わる[10]
溶岩ホットヨガでの見立て。肌の感じ方が日によって違うことはありうる。その日の体調で決めてよいと考える
弱いところ。10人の、71℃の乾いた熱の結果
研究では。ヨガで更年期の症状が軽くなるという報告がある[12][13]
溶岩ホットヨガでの見立て。動くことは同じなので、近いことが起きる可能性はある。ほてりへの暑さの影響は分からない
弱いところ。暑い部屋での試験が見つからない。ほてりや発汗については総説の間で結論が揃っていない
研究では。うつ病の女性で、ビクラムヨガの反応は有酸素運動とほぼ同じで、どちらも順番待ちより大きかった[14]
溶岩ホットヨガでの見立て。うつ症状のある人に近いことが起きる可能性はある。主治医に相談のうえで
弱いところ。溶岩の床ではない。53人の8週の試験で、うつ病の人が対象。統計的な差は順番待ちとの間だけ。治療の代わりにはならない
研究では。汗でカルシウムが失われても、骨を溶かす合図は増えなかった[16]
溶岩ホットヨガでの見立て。汗をかいたぶん骨が削られる、とまでは言えない
弱いところ。女性5人の1回の結果で、骨そのものは測っていない
言わないこと。溶岩ホットヨガで更年期の症状や生理痛が治る、とは言わない。63%は男のサウナの数字で、しかも観察の数字である。女性の体でサウナと溶岩を比べた研究は、探した限り無い。
外れるとすれば。監査の著者が書いたとおり、熱への適応の数字の多くは男から取られている。[4] 男の研究を女性に当てはめたことが誤りだった、とあとで分かる可能性は残る。私たちの読みも、新しい研究が出れば書き直す。
暑さは、がまんで勝つものではない
妊娠中は、まず暑い部屋を避ける。胎児への影響の懸念から、医師向けの解説は妊娠中のホットヨガを避けるよう勧めている。[19] オンザショアでも、妊娠中の方は溶岩ホットヨガに参加できない(常温のマタニティヨガがある)。持病やけがのある方は、先に医師に相談してほしい。医師から運動を止められている方は利用できない。うつ病などで治療中の方も、主治医に聞いてからにしてほしい。水を持って入る。めまいや頭痛、吐き気が出たら、動きを止めて部屋を出る。岩盤浴の最中に重い熱中症を起こした77歳の女性の報告もある。[20]
男の数字の先で、続けている人がいる
研究が女性に追いつくには、まだ時間がかかる。先のヨガスタジオの調査では、利用者の多くが週に数日、2年以上続けていた。続ける上での障壁の上位は、時間割と費用だった。[3] 体調のことは医師に聞いてほしい。私たちが手伝えるのは、時間割と場所のほうである。
イオンモール多摩平の森のアミーダは、公式サイトのお知らせ(2026年10月31日付)で、2027年1月31日をもって閉店すると告知されている。1月31日までは通える。積み重ねてきた回数を、そこで止めなくていい。オンザショアは、豊田駅から中央線で2駅、立川駅北口を出て1分のところにある。溶岩プレートの床の上で行い、室温は35〜40℃、湿度は60〜70%。いつもの汗と比べてみてほしい。
いまの教室に通いながら、次の教室を体験できます。
- アミーダの回数券が、2026年12月末まで使えます(期間限定の特別措置・通常レッスンは12月28日まで。ご予約はお電話かLINEで)
- 体験レッスン 1,980円(税込)。タオルとマット込み
- 体験レッスン終了から48時間以内のご入会で、入会金・登録料 20,000円(税抜・税込22,000円)が0円
- 11月・12月のご入会は、月会費の開始を1月か2月から選べます
2027年2月28日まで・期間限定。閉店のあとに移られる方も対象です。くわしくは溶岩ホットヨガを、やめなくていいへ。
空いている回を見て予約する(24時間受付)豊田駅から中央線で2駅、立川駅北口を出て1分。火曜も開いています。
今週、空いている石の上。
迷う時間より、汗の時間を。枠を選んで、そのまま予約へ。
もっと先の日を見る(あと 5 日)
よくある疑問
サウナの研究の数字は、女性にも当てはまりますか。
そのままは当てはまりません。心臓突然死63%の研究は男性だけで、体を温めて暑さへの慣れを調べた研究73本でも女性は3割ほどです。男女を含む脳卒中の追跡では、関連は性別で変わりませんでしたが、女性だけの数字ではありません。
更年期のほてりがあっても、溶岩ホットヨガはできますか。
暑い部屋でのヨガと更年期の症状を調べた試験は、探した限り見つかりませんでした。ヨガ全般では症状が軽くなるという報告がありますが、ほてりや発汗については結論が揃っていません。心配な方は、先に医師に相談し、無理のない回から試してください。
生理の日に受けてもいいですか。
月経の周期で体温の上がり方は変わらず、肌の濡れた感じなど一部だけが変わるという小さな研究があります。研究から受けてよいかどうかまでは言えません。体調がよければ受けられ、つらい日は休むか、休憩を多めに取ってください。
参考文献
論文はConsensusとEurope PMCで探し、公開されている要旨で数字を確かめた(2026年11月7日)。ビクラムヨガの半年の研究とホットヨガの総説は全文も確かめ、それ以外は全文までは読んでいない。「低い」はいずれも基準の人たちとの比較で、原因と結果を示すものではない。
- Association between sauna bathing and fatal cardiovascular and all-cause mortality events — Laukkanen T, et al. JAMA internal medicine, 2015.
- Hot Yoga: A Systematic Review of the Physiological, Functional and Psychological Responses and Adaptations — Willmott AGB, et al. Sports medicine – open, 2025.
- Demographics, facilitators, and barriers among predominantly heated yoga users: a survey of the largest U.S. yoga studio brand — Nyer M, et al. Frontiers in psychology, 2025.
- Passive heat intervention research in women: Systematic review and audit of female representation — Mee JA, et al. Experimental physiology, 2026.
- Sauna bathing reduces the risk of stroke in Finnish men and women: A prospective cohort study — Kunutsor SK, et al. Neurology, 2018.
- Does sauna bathing protect against dementia? — Knekt P, et al. Preventive medicine reports, 2020.
- Cell-free DNA, cytokine, and catecholamine levels did not differ between sexes under a matched body core temperature increase, despite females exhibiting a more rapid increase in rectal temperature — Juškevičiūtė E, et al. European journal of applied physiology, 2026.
- Brachial and carotid hemodynamic response to hot water immersion in men and women — Larson EA, et al. American journal of physiology. Regulatory, integrative and comparative physiology, 2021.
- Sex differences in macrovascular responsiveness: Acute effects of hot water immersion versus aerobic exercise in overweight older adults — Costa JG, et al. Experimental physiology, 2026.
- Influence of menstrual cycle phase on inflammatory and vascular responses to acute passive heating in healthy young women — Su Y, et al. Experimental physiology, 2025.
- Is core temperature the trigger of a menopausal hot flush? — Jones H, et al. Menopause (New York, N.Y.), 2019.
- Yoga for menopausal symptoms-A systematic review and meta-analysis — Cramer H, et al. Maturitas, 2018.
- The impact of physical activity and exercise interventions on symptoms for women experiencing menopause: overview of reviews — Money A, et al. BMC women’s health, 2024.
- Randomized controlled trial of bikram yoga and aerobic exercise for depression in women: Efficacy and stress-based mechanisms — La Rocque CL, et al. Journal of affective disorders, 2021.
- Six Months of Bikram Yoga: Longitudinal Effects on Body Fat Reduction and Age-Related Responses in Adult Women — Zoila F, et al. Healthcare (Basel, Switzerland), 2026.
- Calcium loss in sweat does not stimulate PTH release: A study of Bikram hot yoga — Mathis SL, et al. Complementary therapies in medicine, 2020.
- Efficacy of Waon therapy for fibromyalgia — Matsushita K, et al. Internal medicine (Tokyo, Japan), 2008.
- Women’s perceptions of sauna bathing and its impact on health and well-being: insights from a cross-sectional study — Lennkvist M, et al. International journal of circumpolar health, 2025.
- Hot yoga and pregnancy: fitness and hyperthermia — Chan J, et al. Canadian family physician Medecin de famille canadien, 2014.
- A rare case of full neurological recovery from severe nonexertional heatstroke during a bedrock bath — Sagisaka S, et al. Journal of general and family medicine, 2018.






