筋トレは海外旅行から戻った日も同じ力が出る?朝と午後で違う時差の読み方

海外旅行から戻り、普段と同じ時刻に筋トレをしても力が出ない。その違いを、移動疲労と体内時計、朝と午後、握力とジャンプに分けて読む。競技者の系統的レビューと時差を越えた移動の試験を手がかりに、帰国後の記録の比べ方や練習の再開、生活時刻を整える際の考え方を示す。

旅先で持ち歩けたスーツケースより、いつものダンベルが重く感じるのはなぜだろう。旅行中は筋トレができなかったから、今日は普段どおりに戻したい。ところが、慣れた重りまで重く感じる。時計は見慣れた時刻を指していても、体内の時刻や移動方向も比べる条件になる。[1]

海外旅行から戻った日に、必ず筋力が落ちるとは言えない。一方、東向きに時差を越えた試験では、朝の利き手の握力が下がっても、午後やジャンプでは同じ低下が見られなかった。帰国後の「力が出ない」は、いつ、何を測ったかまで含めて考える必要がある。[5][16]

既存記事「朝の運動は出張先でもいつもの時刻にする?時差と体内時計の動きを研究で読む」には滞在先の運動時刻という問いを譲る。ここでは帰国後の筋トレ記録を、普段の成績とどう比べるかに焦点を置く。「プランクは腕の筋トレ後でも同じ?肩の疲れと体幹の保持時間を分けて読む」が扱う局所の疲れとも、区別したい。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

腕時計の表示と体内時計の時刻を分ける

概日リズムとは、およそ24時間で繰り返す生理機能の変動である。筋力や短時間の高い出力にも時刻による変動があり、スポーツパフォーマンスのレビューでは、多くの項目が夕方早めに高くなる傾向を示している。ただし、運動の種類によって高くなる時刻は異なる。スポーツの運動能力を扱うレビューであり、18〜39歳の女性の日常の筋トレへ同じ時刻をそのまま当てはめることはできない。[15]

時差ぼけは、時差を越えた移動により、体内の時刻をつくる仕組みと外の環境の時刻が一時的にずれることに伴う。運動習慣のある人や競技者を扱ったレビューは、現地の時計で測った時刻と、体が経験している時刻の違いを、研究結果がそろわない理由のひとつに挙げている。18〜39歳の女性一般にそのまま当てはめるには、運動歴や旅程の違いを考える必要がある。[1]

帰国してスマートフォンの時刻表示が切り替わるのは簡単だ。体の側まで同時に切り替わったと考えると、成績の読み方を誤りやすい。普段の朝練と帰国後の朝練は、時計の表示が一致していても、体内時計との関係まで同一とは限らない。時刻をそろえることは比較の入り口であり、条件をそろえ終えた証拠ではない。[1][15]

また、旅行中に筋トレを休んだことと、帰国後の測定で力が出なかったことを、そのまま結びつけるべきではない。ここで扱う旅行研究が問うのは移動後の発揮能力であり、普段のトレーニングによる長期の変化とは別の評価だ。帰国直後の記録だけを、積み上げた筋力全体の採点に使わないほうがよい。[1][5]

立川駅から帰宅した夕方、洗濯と荷ほどきの間に筋トレの予定を入れたとする。その日の記録には、普段の練習日とは違う背景がある。移動の方向、睡眠の様子、実施した時刻を添えておけば、単に「前より弱くなった」という記録より、後から比較しやすい。これは診断のためではなく、旅行という条件を消さずに残すための工夫である。[1][3]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

移動で疲れたことと、時差があることは分けておく

移動疲労と時差ぼけは、旅行のあとに重なり得るが、同じ言葉ではない。競技者の旅行を扱うレビューと合意声明は、この両方を評価と管理の対象とし、飛行前、飛行中、到着後を通じて考える枠組みを示している。帰国後の運動だけを切り離すより、移動全体を見る考え方だ。競技者向けの原則なので、18〜39歳の女性の生活へは競技日程と日常の予定の違いを踏まえて当てはめる必要がある。[3]

たとえば、長い移動で疲れていることと、眠りたい時刻が生活の予定に合わないことは、記録する欄を分けられる。「だるい」のひと言だけで済ませると、何が普段と違ったのかが埋もれる。近年の系統的なナラティブレビューでも、疲労、睡眠の変化、気分、認知機能、身体能力は別々の領域として整理されている。[2]

そのレビューは性別や競技レベルを限定せず競技者の89研究を含み、移動は1〜12の時間帯を越えていた。身体能力の項目には筋力だけでなく、無酸素性の出力、速度、有酸素能力、協調性、反応時間などが含まれる。旅行後に何かが変わるとしても、そのすべてを「筋肉の力が落ちた」と読み替えるのは広げすぎである。18〜39歳の女性一般にそのまま当てはまる変化量ではなく、状態を分けて考える枠組みとして読みたい。[2]

東向きと西向きも同じ条件にはならない。このレビューでは、東向きは概日リズムの乱れや一部の運動能力の低下、西向きは疲労やチーム競技の成績との関係が整理されている。ただし、方向で全員の結果が決まるという意味ではない。越えた時差や個人の影響の受けやすさも関係するとされる。[2]

自分の旅程に置き換えるなら、「行きより帰りがつらかった」で話を閉じず、往路と復路を別に残すとよい。同じ旅行でも移動方向は逆になる。往路で動けたから復路も同じはず、と予測する根拠にはならない。運動の予定を立てる際にも、帰国日に普段の記録を必ず再現するという前提を外す余地がある。[1][2]

朝の握力が落ちても、午後の力まで同じではない

違いが具体的に見えるのが、米空軍の予備役を対象とした無作為化比較試験である。参加者27人が東向きに7時間帯を越え、薬剤群とプラセボ群に分かれた。握力、スクワットジャンプ、繰り返しのジャンプを、移動前後に朝と午後の両方で調べている。米空軍の予備役での結果であり、18〜39歳の女性一般の筋トレにそのまま同じ変化を予測することはできない。[16]

プラセボ条件では、利き手の静的な力、つまり動きを伴わずに発揮する握力が、到着後の最初の3回の朝に有意に低下した。ところが午後には有意な違いがなかった。非利き手も、朝と午後のいずれにも統計的な違いがなく、動的な能力には移動後の有意な低下が見られなかった。[16]

この試験から受け取れるのは、「時差で全身の力が一律に落ちる」という図ではない。同じ参加者、同じ旅行でも、測る時間帯、左右の手、動作の種類で結果が違ったという点だ。有意差がない項目を、差が出た項目の横に残すことが、旅行後の状態を過大に描かないために必要になる。[16]

また、握力の結果を、そのままスクワットや腕立て伏せの回数に換算することはできない。握る力はひとつの指標だが、いつもの筋トレ種目の成績そのものではない。逆に、ジャンプが保たれたことから、筋トレのすべてに影響がないとも言えない。検査で確かめた動作の範囲を保って読むべきである。[16]

この研究にはカフェインやメラトニンを用いた群もあり、一部の結果に改善が見られた。ただし、小規模な試験の予備的な結果であり、帰国後の筋トレのために自己判断で薬剤を使う手順にはしない。研究で使った処置を知ることと、自分に必要な治療を決めることは別だ。睡眠や体調の問題について判断が必要なら、医師に相談する。[16]

測定そのものの影響にも目を向けたい。時刻による運動能力の変動を扱うレビューは、繰り返し測ることで生じる疲労を抑え、睡眠への干渉を小さくする研究設計が必要だと指摘している。測定機器で同じ結果を再現できるかどうかも、リズムを検出する際に関係する。時差の話には、時計以外の測定条件も入っている。[15]

自宅で朝の成績に納得がいかず、午後も夜も限界まで試したなら、その記録には試す行為の影響も重なる。後の成績が低いから体内時計のせいだと即断するのは難しい。研究のように細かく測ろうとして、普段の練習以上に疲れる予定を作る必要はない。比較のための記録と、力を出し切る試技を同じものにしない発想が役立つ。[15]

また、この移動試験の参加者は朝と午後に測定されている。午後の差が有意でなかった結果は、朝の測定直後に少し待てば誰でも戻る、という意味ではない。「午後」という言葉だけを取り出すと、参加者や移動方向、検査の種類が抜け落ちる。結果を生活に移すときは、時刻の名前と一緒に、それが得られた条件も持ち帰りたい。[16]

普段の筋トレ日誌でも、使う種目や器具を変えた記録を単純には並べないはずだ。帰国後はそこに、旅行という背景を加える。記録欄を増やす目的は原因を自分で断定することではなく、条件の違う成績に同じ意味を与えないことにある。移動条件と測定条件で研究結果が変わるという整理は、この小さな記録の工夫にもつながる。[1]

旅行中に練習できなかった後ほど、再開日の成績に意味を求めたくなる。しかし、到着後の測定は、その瞬間の発揮能力を見ている。普段の自分との比較を急がず、測った種目と時間帯を言葉にするだけでも、数字の受け止め方は変えられる。研究で結果を分けて読む姿勢を、自分の記録にも残したい。[1][16]

数字で読む旅行後の力

27人:東向きの移動後に握力とジャンプを調べた無作為化比較試験の参加者数だ。[16]

7時間帯:その試験で越えた時差であり、すべての海外旅行に共通する条件ではない。[16]

最初の3回の朝:プラセボ条件の利き手握力に有意な低下が見られた測定だ。午後には同じ有意差がなかった。[16]

14研究・197人:エリート競技者の長距離移動を扱った系統的レビューの規模だ。[5]

10研究中3研究:運動成績を評価した研究のうち、間接的な成績指標に低下が見られた研究数である。[5]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約