ダイエット中のケーキを細長く切ると、少なく済むのではなく多く見えることがある。大人70人の課題では細長い形の理想の量は広く厚い形より小さく、大きい皿は同じデザートの量の評価を下げた。低い広い器は摂取を別方向に増やす。切り方と見積もりの誤差を分ける。
ケーキの幅が細ければ、一切れの量も少ないのか。日曜の午後、冷蔵庫の残りを出す。ナイフを寝かせ、端から細長い一本を削ぐ。幅は細い。長さは皿を横切る。「今日は少ない」と、幅だけを自分への報告書にする。報告書の宛先は自分だけなのに、証拠は幅の細さだけだ。
答えの芯は、細長く切れば中身が減る、ではない。大人70人が画面の絵で理想の量を選んだ課題では、細長い形の食品について選ばれた量は、幅が広く厚い形より小さかった。著者らは、実の量を小さくしても、知覚される量は損なわれにくい可能性を述べている。[16] 多く見えるから、より小さい実量で「これでよい」に届く、という読みである。家のナイフが削いだ一切れの重さが、形の名前だけで軽くなるという意味ではない。既存記事「朝のケーキはふわふわなら軽いか、気泡と一切れの重さから運動前の補食を考える」には、気泡と重さの論点を譲る。こちらは、切った後の形、載せる皿、量を言い当てる誤差を分ける。
もう一つ、器は逆を向くことがある。背が低く幅の広い瓶は、細く高い瓶より、若い大人の飲んだ水を増やした。証拠の質は非常に低い、と評価された一研究である。[4] 直径の大きい皿に載せたデザートは、見た目も、量も、熱量の評価も下がった。これは食べた量ではなく、1005人の評価である。[12] 細長い一切れ、大きな皿、低いグラスは、別々のずれだ。夜にレシピを開く前に、どの形を見ているかを分けたい。

細長く切った一切れは、理想の量を小さくする
見慣れた食品の形を変えると、大人が「このくらいがよい」と選ぶ量は動いた。参加者は大人70人と子ども62人で、課題は画面の絵である。調べたのは画面上で選ぶ理想の量と、見た目の量の印象である。大人は、細長い製品について、広く厚い形より小さい理想の量を選んだ。子どもでは、量の印象を主に動かしたのは個数で、大きさや細長さの影響はそれより小さかった。子どもの課題では、色の種類は知覚される量を動かさなかった。著者らは、知覚される量を落とさずに、出す量を減らせるかもしれない、とまとめている。[16]
課題は、見慣れた食品の形を画面で比べたものだ。対象は大人と子どもであり、18〜39歳の女性の実際のケーキ摂取へそのまま当てはめられるかは、この画面課題と分けて考える必要がある。選んだ理想の量、実際に食べた量、その後の体重は、別々に確かめる項目だ。[16]
講義のあと、友人の残りを分ける。画面の課題では、大人の理想の量には細長さが、子どもの量の印象には個数が関わった。分ける場面でも、形と個数を別の手掛かりとして見る。枚数と重さでパンを読む話は、既存記事「ダイエット中のフランスパンは薄く切ると減る?枚数と重さを分ける朝食の準備」に譲る。[16]
2014年のレビューは、形、個数、大きさ、表面の面積と摂取の関係を、さらに調べる必要があると書いた。[7] 2018年の課題は、その形と個数を比べた一例である。細長く削ぐと断面は長くなる。幅だけを「細い」と呼ばない。[7][16]
量の見え方をずらす要因は四つある。増分の過小評価、変化の次元、表示の言葉、食べる人の感情。その後の選択と摂取にも残る。[5] 2切れ目を厚くしても、増分のすべてが目に入るとは限らない。[5]
夜に配合を探すときも、プロテインを生地へ入れる泡の話は、既存記事「ソイプロテインのケーキは混ぜたらすぐ焼く?待つ間の泡と生地の見方を読む」に譲る。新しい食品への警戒が強い人ほど、量と熱量の見積もりは高かった。[12]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
大きく出した分は、短い場面では食べられやすい
形の話の隣に、大きさそのものがある。大盛りが食べる量を増やす一般論は、既存記事「ポーションサイズとダイエット 大盛りが静かに食べる量を増やす理由を論文で読む」が先に扱っている。こちらは、切り口と食器の形に必要な範囲だけを借りる。
コクランは、1978年から2013年7月までの72研究をまとめた。バイアスのリスクは不明か高い。食品が69本、一切れの大きさが35本、包装が10本、食器の大きさや形が15本。大人中心が55本で、58本は米国だった。子どもを含む多様な集団のまとめであり、18〜39歳の女性に同じ大きさの効果があるかは、集団全体の結果だけで決められない。[4]
摂取は58研究86比較、6603人、標準化平均差0.38(95%信頼区間0.29から0.46)、証拠の質は中等度。子どもは0.21(0.10から0.31)、大人は0.46(0.40から0.52)。標準化平均差は、平均の差をばらつきで割った値で、レビューは小さいから中程度と呼ぶ。[4]
食事全体へ伸ばすと、英国の基準1689kcalから8.5%から13.5%、144kcalから228kcal減りうる。[4] 一切れの実測でも、何日で何kgという計画でもない。
選ぶ量は10研究13比較、1164人、0.42(0.24から0.59)。大人は0.55(0.35から0.75)。子どもは0.14(−0.06から0.34)で、信頼区間はゼロをまたぐ。[4] 効果は短い期間のもので、小さい側をさらに削ることが、大きい側を削るのと同じかは不確かだ。[4]
成体の雄のラットを用いた一連の実験では、出す量を大きくしても、摂取は増えなかった。18〜39歳の女性へ動物実験の結果をそのまま当てはめることはできない。人の効果は、条件づけより認知や社会的過程かもしれない、と著者らは書く。[18]

低い広い器は、細い器より増えることがある
一切れを細くすると理想の量が小さくなりうる、という先の課題と、器の縦横は、向きがそろわない。コクランのレビューに入った一研究(参加者50人)は、食器の形が水の摂取に大きい効果を示した。標準化平均差1.17(95%信頼区間0.57から1.78)。証拠の質は非常に低い。若い大人の研究であり、18〜39歳の女性にも同じ効果があるかは別途確かめる必要がある。背が低く幅の広い瓶は、細く高い瓶より、若い大人が飲む水の量を増やした。[4]
酒以外の飲料を選ぶ量でも、短い広いグラスや瓶が増やした。3研究232人、標準化平均差1.47(0.52から2.43)、証拠の質は低い。大人は2.31(1.79から2.83)、子どもは1.03(0.41から1.65)。[4] 一切れの細さと、グラスの細さは、同じ語にしない。
包装のまとめは57研究(43報)で、対象は子どもと大人だった。18〜39歳の女性に包装の各要素がどう働くかは、この集団の区分だけから一律には決められない。子どもは誇張された一切れの絵から多く食べ、大人は包装の大きさと形に、表示の言葉より動かされた。[2] 箱の「8分の1」と箱の寸法は別だ。表示が判断に混ざることは、四つの偏りの一つでもある。[2][5]
皿を大きくすると、同じデザートは小さく見える
食器の大きさは、摂取のメタ分析では「大きいほど食べる量が増える」側にまとまっている。[4] デザートを皿に載せて評価だけを聞いた調査は、別の方向の印象を示す。オンラインで1005人が答えた調査である。回答者全体の評価を、18〜39歳の女性の評価へそのまま当てはめることには慎重さが要る。皿の直径を24〜27cmから31cmへ大きくすると、料理の見た目の評価(p≤0.001)、量の評価(p≤0.001)、熱量の評価(p≤0.01)は下がった。[12] 同じデザートが、大きい皿の上では少なく、エネルギーも低そうに見える。
これは食べた量ではなく、評価である。[12] 丸いデザートを四角い皿に載せると、魅力は下がった(p≤0.05)。[12] 色は見た目と想定価格を動かした(p≤0.001)。赤と白は黒より好まれず、色の付いた皿は白より高く見えた。白は伝統的で退屈、黒は現代的で食欲をそそり、赤は人工的で見栄えが悪く、食欲をそそらないと受け取られた。[12] 大きい皿で少なく見えた感覚を、食べた量の記録にしない。
体積の見当は、道具でここまで分かれる
ケーキの一切れを、計量カップに押し込みたくなる夜がある。スポンジはカップの底で素直に沈まない。この滑稽さは、感覚の話だけでは終わらない。若い大人の体積の見積もりを試した無作為化の群間比較では、大人128人(うち男性66人)が17種類の食品の体積を、四つの方法で当てた。男性を含む若い大人の結果で、18〜39歳の女性に同じ精度の差があるかは、この比較だけでは確定しない。統計的には方法の間で誤差が分かれた(H(3)=28.48、p<0.001)。[1]
最良は一辺4cm、体積64cm3、2cm角が八つの立方体で、誤差の中央値18.9%(四分位範囲50.2)。計量カップは87.7%(56.1)。粘土の立方体は44.8%(41.9)。見本なしの重さの言い当ては23.5%(79.8)で、これは秤の値ではない。[1] カップより立方体の誤差が有意に小さかった食品は12、同程度は5だった。[1] この比較の食品全体の成績を、ケーキだけの誤差率として読まない。
数字で読む一切れの形
大人70人、子ども62人:細長い形では大人の理想の量が小さく、子どもの量の印象は個数が主だった。画面の絵の課題である。[16]
標準化平均差0.38(95%信頼区間0.29から0.46):大きい一切れ・包装・食器が、食品の摂取を増やしたまとめ。大人では0.46。参加者6603人、証拠の質は中等度。[4]
144kcalから228kcal:食事全体で大きいサイズを減らせた場合の、英国の1日のエネルギーの試算。基準は1689kcal。一切れの実測ではない。[4]
誤差の中央値18.9%と87.7%:一辺4cmの立方体と、家庭の計量カップ。大人128人、食品17種類。[1]
皿の直径24〜27cmから31cm:デザートの見た目、量、熱量の評価が下がった。回答は1005人。食べた量ではない。[12]
相関係数0.27:標準体重の大人71人で、食事を抑える傾向と、分量の見積もり誤差が同じ方向に動いた。[10]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
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