ダイエット中のキウイは色で酵素も違う?緑と黄色を品種名で選び直す読み方

ダイエット中のキウイを緑か黄色かで迷うとき、酵素の違いは色だけでは決まらない。ヘイワード、ホート16A、サンゴールドの研究を比べ、アクチニジンの量と働き、消化の速さと吸収総量の違いを整理する。運動前の果物選びやアレルギーも、品種と研究対象を確かめて考える。

朝食の皿に添えるキウイは、緑と黄色で酵素も違うのか。果物売り場で切り口の写真を見比べる。「消化によい方」を選びたいのに、札に書いてあるのは甘さの説明ばかり。実は酵素を目印にするなら、果肉の色からもう少し先へ進み、品種名を見る必要がある。キウイのたんぱく質を分解する酵素、アクチニジンは、品種によって大きく異なるからだ。[2]

緑のヘイワードと、黄色のホート16Aを比べた人の試験はある。一方で、別の黄色い品種であるサンゴールドにはアクチニジンの活性が認められ、実験では食品たんぱく質の分解を促している。「緑にはある、黄色にはない」という覚え方では、この違いを取りこぼす。[1][6]

既存記事「プロテインにキウイを混ぜると消化も違う?胃と小腸で変わる酵素の働きを読む」には、混ぜる食品と消化の段階の話を譲る。ここでは売り場での問いに絞る。同じ黄色の研究を入れ替えてよいのか、酵素が多い品種を選べば体にもより有利なのか。答えを出す前に、色、品種、測った働きを順にほどきたい。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

色は入口になるが、品種名の代わりにはならない

キウイの仲間を整理したレビューでは、形、大きさ、表面の毛、果肉の色、味だけでなく、ビタミンCやカロテノイドの量にも品種間の幅があるとされる。アクチニジンの量も大きく変わる。果肉の色と栄養上の特徴を、ひとまとまりの性格として扱うより、それぞれ別の項目として読む方が研究に沿っている。[2]

まず区別したいのは「黄色いキウイ」という見た目の呼び名と、特定の品種を指す名前だ。高齢者を対象にした食事試験が比較したのは、緑のヘイワードと黄色のホート16Aである。その試験では前者がアクチニジンを含み、後者は含まない品種として扱われた。この高齢者の結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、対象を合わせた検証が必要だ。さらに、比較した品種の範囲も守って読みたい。[1]

植物性たんぱく質の消化実験で比較された黄色は、ホート16Aではなくサンゴールドだ。こちらにはアクチニジン活性があり、緑のヘイワードよりは低いものの、研究対象となった食品のたんぱく質分解に影響した。黄色をまとめて「酵素なし」とする説明とは一致しない。見た目が似た名前の箱に、違う実験結果を入れないことが出発点となる。[6]

色だけで決まらないことは、果実のたんぱく質を調べた研究からも見える。黄色いホート16Aでは主要な酸性型アクチニジンが見られなかった一方、同じく黄色い系統のEM4では、この型が非常に多く検出された。緑か黄色かという区分の内側にも差がある。日常の買い物では色が分かりやすいが、研究ではその先の名前が比較の単位なのだ。[9]

売り場で品種名を確認するのは、専門知識を試されるためではない。読んだ情報と手に取る果実が同じ条件なのかを確かめるためである。「この黄色いキウイには酵素がない」とまで言うには、黄色であること以外の手がかりが要る。名前が確認できない日は、酵素の有無まで決めつけず、食べたい果物として選べばよい。[1][6][9]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

酵素の量と、実際に分解する力を分ける

アクチニジンは、たんぱく質を切るシステインプロテアーゼという種類の酵素である。ただし、果実の中に関連するたんぱく質があることと、それが酵素として働くことは同じではない。キウイの遺伝子と酵素を調べた研究では、働く型と、変異によって働かない型が区別されている。[8]

その研究の黄色い品種イエローAでは、システインプロテアーゼ活性がヘイワードの2%未満だった。さらに、酵素をつくる遺伝子の違いを追い、働かない型が生じる仕組みを調べている。機能する遺伝子を導入した植物の果実では、酵素活性が部分的に回復した。単に色ごとの平均を並べる研究ではなく、活性の差を生む仕組みに迫った実験だ。[8]

ここでいう「2%未満」は、比較対象をヘイワードに置いた酵素活性の値である。果実全体の栄養がその割合になるわけでも、食後の消化がその割合になるわけでもない。数字の横に何を測ったかを書き添えると、印象だけが先走りにくい。黄色い果実の価値を小さく見積もるための数字ではない。[8]

酵素には、同じ仲間でも分子の形が異なる型がある。アクチニジンの多様性を調べた研究では、酵素が分解する相手である「基質」の好みが、型によって変わることが示された。活性を測るにも、どの相手を使ったかが影響する。ある測定でよく働くことと、どんな食品にも同じようによく働くことを分けておきたい。[5]

この研究は、短いたんぱく質の断片であるペプチドを多数用いて、型ごとの反応を比較した。広く切られるものも、特定の型を見分ける手がかりになるものもあった。一方、調べたグルテン由来のペプチドは、いずれのアクチニジンでも分解されなかった。たんぱく質を切る酵素という名前から、すべてを切れる万能ばさみを思い浮かべると外れる。[5]

品種の違いは、酵素を「多い・少ない」で並べるだけでは終わらない。どんな型を含み、何を相手に、どの条件で働いたかが結果をつくる。消化を扱うレビューでも、キウイの影響は食品たんぱく質ごとに異なり、分解後に生じるペプチドの組み合わせも変わるとされる。食事のどのたんぱく質を調べた結果かまで確認したい。[3][5]

黄色にも働きがある。ただし実験の食卓を確かめる

ヘイワードとサンゴールドを比較した研究は、口、胃、小腸の段階を再現する試験管内の消化モデルを使った。食品はエンドウ豆のたんぱく質、アーモンド、豆腐、キヌアである。人が食べた後の体重や運動成績を調べた研究ではなく、食品のたんぱく質がどのように分かれるかを調べる実験だった。[6]

両品種の抽出物は、調べた食品すべてでたんぱく質の分解を促し、とくに胃の段階で影響が見られた。全体としては、活性の高い緑の抽出物の方が大きく作用した。しかし、食品の種類や消化の条件によっては、サンゴールドの方が強く分解した場合もある。「活性が低い方はいつでも下位」という単純な順位には収まらない。[6]

研究で用いた解析では、たんぱく質の大きさごとの帯を見て、元の形のたんぱく質がどれくらい残るかなどを確かめている。多くの食品では、キウイ抽出物を加えると胃の段階の早い時期に元のたんぱく質が消えていった。ただし、その帯の変化は、そのまま人の筋肉が増えた量でも、食事から得た栄養の総量でもない。実験がとらえた現象を、その場所に置いて読む必要がある。[6]

朝に豆腐を食べる人なら、植物性の食品も実験対象だった点は興味深い。ただし、台所の皿と消化モデルは同一ではない。「豆腐に黄色いキウイを添えれば、誰でも同じ割合で利用が増える」とは読み替えない。研究から持ち帰れるのは、サンゴールドにも分解を助ける働きがあり、その程度は食品や条件で変わるという点だ。[6]

食事に近い仕組みを試すことには意味がある。消化を扱ったレビューでは、試験管内の結果に加えて、ブタを用い、アクチニジンを加えた条件と、緑の果実のアクチニジンを働かなくした条件を比較した研究が紹介されている。胃でのたんぱく質分解の増加が、アクチニジンによるものだと確かめるための比較である。「果実を加えたら変わった」から、どの成分が働いたかへ進む手順だ。[3]

ただし、酵素が原因だと確かめる実験と、人がどの品種を買えばよいかを決める試験には、役割の違いがある。前者は仕組みを絞り込み、後者では実際の食事や身体で起こる変化を見る。酵素を働かなくした条件との比較があるからこそ、果実の色そのものが分解を促したという読み方は避けられる。品種差を色の力として語らないためにも、この区別が役立つ。[3]

また、牛肉の食事試験を読んでから豆腐の実験を読むときは、食品と対象が同時に入れ替わっていることに気づきたい。高齢者の身体で見た結果と、消化モデルで食品の変化を見た結果を、同じ欄の成績として比較しない。高齢者や消化モデルの結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、人での検証が要る。[1][6]

数字で読むキウイの品種と酵素

12人:ヘイワードとホート16Aを比較した、健康な高齢男女の食事試験の対象者数である。[1]

100 g:同試験でキウイと一緒に食べた牛ひき肉の量である。[1]

14日:各代謝測定の前に、各品種を毎日2個ずつ食べた期間である。一般向けの推奨量ではない。[1]

2%未満:イエローAの酵素活性を、ヘイワードと比べた値である。消化率の値ではない。[8]

90人:緑と黄色に対する反応を血清で調べた、キウイアレルギー患者の人数である。[10]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約