体脂肪率が同じ女性でも顔つきは違う?頬とこめかみの分布から印象を読み解く

体脂肪率が同じなら女性の顔つきも似るのか。顔から受ける体格の印象を調べたメタ分析と、頬やこめかみの脂肪を画像で測った研究を読み比べる。全身の数値と局所の量、健康そうという評価と実際の健康を区別し、写真を目標に食事や運動を変える前に考えたい比較の仕方を示す。

体脂肪計の表示が同じなら、頬の丸さまで同じになるのだろうか。比較写真で同じ数字の女性を探す。けれど、頬のふくらみも、こめかみのくぼみも、自分とは違う。「同じ割合なのに」と思うところに、全身を表す数値と顔の一部分を見た印象のずれがある。顔の印象は体格と関連するが、画像で調べる顔の脂肪には部位ごとの情報がある。[2][5]

答えの芯は、体脂肪率をそろえれば顔つきもそろう、とは考えられないことである。顔から体格を推定する研究と、頬やこめかみの脂肪量を測る研究は、そもそも別の問いを扱っている。両者の結果をつないで「この割合ならこの顔」とする読み方は避けたい。[2][5]

既存記事「運動習慣と顔つきの関係は他人にも分かる?写真の健康感と実際の力を分けて読む」には、運動と他人の評価の論点を譲る。ここでは、同じ全身の数字を顔の見本にできるのかを、印象、局所の量、測定方法の順に考える。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

顔から体格は推定できても、数値の答え合わせにはならない

顔の脂肪のつき方と魅力、健康の関係を扱ったレビューでは、顔から受ける脂肪の多さの印象と、体格の指標との関連が検討されている。その一部として行われたメタ分析は、顔の印象と体格指数や体脂肪率との関係を数値化した研究を統合したものだ。報告された体格指数との関連は、対象数458、相関係数r=0.71であった。[2]

体格指数は、このレビューが体脂肪率と並べて扱った指標である。ここで読み落としたくないのは、報告された統合結果の説明が体格指数の推定についてである点だ。「顔から体脂肪率が正確に何パーセントまで分かる」という成績に読み替えることはできない。[2]

相関とは、測った値同士の連動を表すものだ。この結果は、顔から受ける体格の印象に情報があることを支える。しかし、r=0.71を「71%の人の数字が的中した」と読むことはできない。研究が報告したのは推定と体格の関連の強さであり、個人の体脂肪計の表示を顔写真で採点する仕組みではない。[2]

ここを日常の場面に置くと、顔を見て大まかな体格の印象を持つことと、友人と自分の数値を比べて頬の形まで説明することの違いになる。集団で関連が見られたとしても、その関連だけで個人の顔の各部位の量は決まらない。頬とこめかみを画像で調べる研究では、それぞれの脂肪量が別々に扱われている。[2][5]

レビューはさらに、顔の手掛かりを人がどう組み合わせて健康や社会的な判断をするかには、細かな違いがあると述べている。「顔を見れば全部分かる」という単純な話ではない。検索結果で並ぶ写真を見て、表示された数字と輪郭の組み合わせをそのまま自分の正解にするには、問いが飛躍している。[2]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

頬とこめかみは、同じひと袋の脂肪ではない

顔のどこに脂肪があるかを考える手掛かりとして、女性化ホルモン療法を受けたトランスフェミニンの人を対象にした画像研究がある。対象は20〜29歳、体格指数18.5〜24.9の45人で、頬骨付近とこめかみの脂肪の体積を、コンピューター断層撮影で比較した研究である。ホルモン療法を受けている集団なので、18〜39歳の女性全般にこの体積差をそのまま当てはめることはできない。[5]

治療期間が2年以上の群では、2年未満の群に比べて頬骨付近の脂肪体積が1.6倍、こめかみが1.4倍であった。頬骨付近は5.5対3.4cm³、こめかみは2.8対2.0cm³と報告されている。顔全体を「脂肪が多いか少ないか」だけで区切ると、このような場所による情報が抜け落ちる。[5]

この研究では、体格指数や頭蓋の大きさ、軟らかい組織全体の厚さなどを考慮した解析でも、長い治療期間と両部位の脂肪体積との関連が認められた。全身の体格だけを見て顔の局所を説明するより、部位と治療背景も分けてみる必要がある、という読み方になる。[5]

ただし、治療期間の異なる人を比較した結果である。すべての女性を同じ条件で追った研究でも、同じ体脂肪率の女性同士の顔を比較した研究でもない。したがって、「女性なら誰でも年月とともに頬がこの量だけ増える」「一般的な月経の変化でも同じことが起こる」と広げてはいけない。[5]

読者に持ち帰ってほしいのは治療の知識や数値の目標ではなく、顔のどこを測ったかを確かめる視点だ。頬の丸さが気になるのか、こめかみの形を見ているのか。少なくとも研究では、場所を決めて体積を測ることで比較が成立している。自分の印象を言葉にするときも、顔全体への評価と部位の観察を分けておくと、話を必要以上に大きくせずに済む。[5]

脂肪の量だけでなく、位置と表面の形も別に読む

顔の加齢と手術を扱う系統的レビューは、顔の変化を、軟らかい組織の量の減少と下垂を含む多因子的な過程として説明している。ここでいう下垂とは組織が下がることである。脂肪がどれだけあるかという問いと、組織がどこに位置しているかという問いは、同じではない。[12]

このレビューが検討したのは、顔の加齢に対する手術を受けた患者を扱う17報である。18〜39歳の女性の日常の食事や運動による顔の変化へ、その結果を直接当てはめることはできない。各研究で顔の輪郭の改善や患者の満足が報告された一方、特定の深い層を扱う手技が中顔面の見た目や結果の持続性で明確に優れるとは示されなかった。研究の結果から、誰にでも通用する唯一の輪郭の整え方を引き出すことはできない。[12]

ここで手術を選ぶ話へ進む必要はない。参考になるのは、顔の形を扱う専門の研究ですら、脂肪の総量だけで説明を終えていない点だ。「頬がふっくらして見える」をすぐに「全身の脂肪が多い」と言い換えると、局所の量、組織の位置、表面に現れる輪郭をひとつにしてしまう。[5][12]

体脂肪率の比較写真を眺めるときも、写真に写る輪郭を、その数字だけが作った結果として受け取らないことが大切だ。今回の問いに対する実用的な結論は、「同じ数字の写真へ近づくこと」を体の管理の合格条件にしないことである。局所の体積を測る研究と、組織の移動を扱う研究を並べると、数字から顔つきを一本道で決める読み方の粗さが分かる。[5][12]

たとえば頬とこめかみの見え方をひとまとめに「顔が変わった」と書けば、何を比べたのかが曖昧になる。研究を読む際は、部位を決めた体積なのか、顔の輪郭に対する評価なのかを先に確認したい。どちらも顔の研究であるが、結果の単位も、答えようとしている疑問も異なる。[5][12]

比較の方向にも気を配りたい。顔の手掛かりから体格を推定する研究を読んだ後に、体格の数字から自分の顔の形を逆算しようとすると、研究の答えと違う使い方になる。ある顔から受ける印象と体格が関連していることは、同じ数値を持つ人の頬やこめかみが等しいことの証明ではない。顔の印象を調べる研究と、部位の体積を調べる研究の役割を分ければ、この逆算をせずに済む。[2][5]

また、研究で体格指数を考慮したという言葉は、比較する全員の体脂肪率をそろえたという意味ではない。ホルモン療法の研究は、ほかの要因を解析に入れて治療期間との関連を検討している。ここから受け取れるのは、体格以外の背景も含めて顔の局所を考える必要があるという示唆であり、「同じ割合でも必ずこの差が出る」という数量的な予測ではない。[5]

検索画面の写真に戻るなら、まず知りたいのが体格なのか、頬の体積なのか、他人が持つ印象なのかを選び直すとよい。見た目の話には数値が添えられやすいが、数値のある説明がいつも自分の疑問に答えているとは限らない。顔を評価した研究では何を評価させたか、画像の研究ではどの場所を測ったかを読む。その手順を挟むことで、写真の印象と研究の結果を同じものとして受け取らずに済む。[2][5]

数字で読む顔の脂肪と評価

対象数458、r=0.71:レビュー内のメタ分析が報告した、顔の手掛かりによる体格指数推定の関連である。[2]

45人:頬骨付近とこめかみの脂肪体積を比べた、女性化ホルモン療法中の対象者数である。[5]

1.6倍と1.4倍:治療期間の長い群での頬骨付近とこめかみの体積の違いであり、全身の脂肪の倍率ではない。[5]

5.5対3.4cm³:ホルモン療法の期間別に比較した頬骨付近の脂肪体積であり、一般女性の目標値ではない。[5]

2.8対2.0cm³:同じ研究のこめかみの値である。頬とは別の場所を測っている。[5]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約