女性の筋トレの服装は跡が残れば強すぎるか、動いたときの圧と着心地を読む

女性の筋トレの服装で、ウエストや脚に跡が残ると締めつけが強すぎるのか。皮膚にかかる圧、姿勢で変わる素材の抵抗、着心地を別々に確かめる考え方を整理する。医療用圧迫衣類とスポーツウェアの研究の違いを踏まえ、試着から運動後まで、跡だけで決めない服選びを考える。

仕事帰りの筋トレを終え、更衣室でレギンスを脱ぐ。腰にウエスト部分の線が見える。着ている間は気にならなかったのに、鏡で跡を見ると「これは締めすぎだったのか」と考える。反対に、跡が見えない服なら、しゃがむときの窮屈さも気にしなくてよいのだろうか。

服装を選ぶときは、脱いだ後の跡だけで合否を決めず、着ている最中の姿勢と感覚を確かめたい。圧迫衣類の研究では、静止中の圧に加え、動いたときに素材がどう抵抗するかが別の性質として扱われている。見える線を圧の測定値に読み替えるのではなく、静止と動作を分けて見るのが出発点になる。[7][18]

既存記事「女性の筋トレ用レギンスは締めるほど力が出る?支えられる感覚と筋力を読む」は運動の出力、「姿勢改善の肌着は締めるほどよい?位置を感じる手掛かりと動きの自由を読み分ける」は姿勢への手掛かりに譲る。ここで扱うのは、試着から更衣室までの間に、自分の服の当たり方をどう確かめるかだ。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

跡を見ることと、皮膚の圧を測ることは違う

皮膚と衣類の接触面にかかる圧は、研究では接触圧として測定される。圧迫衣類の開発に用いる圧センサーを整理したレビューは、持続的な荷重を測るには、正確さ、測定のばらつきの小ささ、時間がたっても値がずれにくいことが必要だと説明している。一瞬触れる力の測定と、長く押される場面の測定では、求められる性能が異なる。[7]

この研究の読みどころは、専門的な機器なら何でもよい、という話ではない点にある。測りたい現象に合った道具と条件を用意する必要がある。皮膚に線が見えたという観察と、着用中にどれほどの圧が持続したかという測定は、同じ情報ではない。跡の濃さを、そのまま圧の強さの目盛りにはしない。[7]

更衣室でできる記録は、研究室の測定の代わりではなく、次の試着で確かめる場所を見つけるためのものと考えるとよい。例えば「ウエストの前側に線が見えた」「スクワットの底で同じ位置が気になった」と書き分ける。前者は見たこと、後者は動いたときの経験だ。最初から両方を「圧が強い」の一言にすると、どこを変えて試せばよいかが曖昧になる。

また、「跡が残るほど効いている」という採点もしない。圧を調べる研究と運動能力を調べる試験は、そもそも別の指標を使っている。男子大学生の圧迫パンツの試験でも、評価したのはジャンプや無酸素運動の成績、運動後の反応である。18〜39歳の女性の服選びへ直接当てはめることはできず、跡を成果の指標にする根拠にもならない。[16]

帰宅してから鏡で線を探すより、着用中に気になった場所を思い出せることが役立つ。これは跡を無視するためではない。見た目だけに説明を背負わせず、服を替える相談に使える形へ整理するためである。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

立って楽でも、しゃがむと圧の条件が変わる

医療用の圧迫材料を扱うレビューでは、スティフネスという性質が重視されている。ここでは、下腿の周囲の長さが増すなどして素材に負荷がかかったとき、圧がどれだけ増すかを表す。足首で静止中に測る圧の区分だけでなく、動作中の材料の弾性的な性質も治療上の働きに関わるとされる。患者への圧迫療法を扱うレビューであり、18〜39歳の女性の運動着に適した圧を直接示すものではない。[18]

この説明を筋トレ着選びへ持ち込む際には、治療効果を期待するのではなく、「止まっているときだけでは服の性質を見切れない」という観察の視点を借りたい。医療用製品の分類を、市販のレギンスの安全基準として使うこととは異なる。素材の動的な性質を扱ったレビューから、女性全員に適した締めつけの強さを決めることはしない。[18]

姿勢と動作が圧に関係することは、健康な参加者を対象にした医療用衣類の開発研究にも表れている。下肢のむくみへの圧迫療法を想定した研究では、引き締める部品の間の隙間の形状を工夫した新しい衣類を作り、健康な7人で接触圧を検討した。新製品は比較対象より高い圧を保ち、姿勢や動きによる影響が小さかった。[1]

ここで注目するのは「高い圧だから筋トレにもよい」という部分ではない。形の設計によって、動いたときの圧の変わり方まで違ったという点だ。研究の対象は医療用衣類であり、健康な女性が筋トレをするときに、どのレギンスを選ぶべきかを直接比べた試験ではない。[1]

試着室では、鏡の正面で立った姿だけを完成形にしない。自分が予定している動きを、無理のない範囲で確かめる。椅子に座る、膝を曲げる、腕を上げるといった場面を順に想像すると、確認したい場所が決まる。「立位では問題なかったが、座ると腰の前が気になる」という感想なら、服のどの条件を見直したいかを言葉にしやすい。

体型を服の規格へ近づける必要はない。合わない場面が分かったなら、それは服を比較するための情報である。中央線の車内で座れた途端にウエストばかり気になる服を、筋トレ中の我慢比べに持ち込まなくてよい。

重ねた服は、内側も含めて確かめる

レギンスの上に別の圧迫衣類を重ねるときは、外から見える服だけを見ても条件は分からない。膝下の医療用圧迫衣類を重ねた機械的な試験では、低い区分と高い区分を組み合わせた30通りについて、模型の脚の複数箇所で接触圧を測っている。各衣類を単独で着けた圧の合計と、重ねた際の実測値には強い相関があった。[4]

その相関はRが0.95を超えていた。強い区分の衣類を内側にするか外側にするかでは、接触圧に有意な差はなかった。一方、足首付近の圧の並びには模型の形が関係した可能性があり、研究者は主な目的に関する臨床的な解釈に限界があるとしている。人の脚でも、どんな服でも、圧を正確に足し算できるという結果ではない。[4]

生活の場面に戻すなら、「上の服を緩くしたから、内側の衣類も含めて楽になったはず」と決めないための材料になる。肌着、レギンス、ウエスト部分を支える別の衣類を組み合わせているなら、どこまでが日常の組み合わせなのかを確認したい。試着で単独の服だけを確かめた場合と、普段の重ね方で動く場合を、同じ条件として扱わない。

ただし、医療用衣類の重ね着を調べた模型試験から、一般の肌着同士の具体的な圧は計算しない。研究は膝下の圧迫衣類の組み合わせを測ったもので、ウエストのゴムや肩ひもの圧を推定する表ではない。使えるのは、重ねることと重ねる順序を別々に検討した、という考え方までである。[4]

服を比較するときも、全部を一度に替えると感想がぼやける。例えばレギンスは同じにして、重ねる衣類を替えたときの座り心地をメモする。これは自宅で圧を測る実験ではなく、自分がどの組み合わせを選びたいかを整理する作業だ。「この服はだめ」から「この重ね方で腰が気になる」へ、問いを少し狭くしてみる。

確認の場面も残しておくと比較しやすい。試着室で立っていたとき、椅子に腰掛けたとき、運動を終えて着替えたときでは、観察しているものが違う。「楽だった」という感想にも、いつのことかを添える。脱いだ後の線が気になった日は、次に着る際、その場所がどの姿勢で気になるかを確かめる問いにする。跡から原因を断定するより、確認する順番を決めるのである。

例えば、座っていると腰が気になるのに、立つと気にならないというメモがあったとする。その場合、店頭で同じサイズの別の形を試すときも、座る場面を比較に入れられる。別の服へ替えたらすべて解決する、と先に期待する必要はない。「同じ動作でどう感じるか」を揃えるだけでも、購入時に何を優先したいかが明確になる。

研究で圧を測る際にも、測定の対象や条件が重要になる。持続的な荷重を測るセンサーの性能を論じたレビューと、動作で圧が増す性質を論じたレビューは、異なる角度から圧迫衣類を見ている。日常のメモは精密な測定値にはならないが、見たことと感じたことを混ぜないという姿勢は、研究を読むときにも服を選ぶときにも保てる。[7][18]

数字で読む圧迫衣類の研究

7人:新しい医療用下肢圧迫衣類で、姿勢と動きによる接触圧の変化を調べた健康な参加者数である。[1]

30通り:模型を用いた試験で調べた、膝下圧迫衣類の重ね着の組み合わせ数である。[4]

Rが0.95超:単独の衣類の圧の合計と、重ねた際の圧との相関であり、安全性を示す点数ではない。[4]

20人:異なる圧のパンツを比べた無作為化クロスオーバー試験の対象で、全員が健康な男子大学生だった。[16]

60分:別のスポーツウェア比較試験で実施したランニングの時間であり、筋トレ着の適切な着用時間を示すものではない。[20]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約