睡眠不足だと笑顔につられにくい?顔の模倣と仲間から伝わる楽しさを分けて読む

睡眠不足で仲間の笑顔を見ても楽しく感じにくい朝。その感覚は、顔の筋肉が笑顔をまねしなくなることと同じなのか。若年者と高齢者の比較実験を中心に、感情の伝染、顔の筋活動、反応の速さの違いを読む。動物研究との距離も確かめ、会話や運動の場で相手と自分を決めつけない見方を考える。

朝食の席で、友人が昨日の出来事を楽しそうに話している。相手はいつもどおり笑っているのに、こちらはその明るさに乗り切れない。昨夜は寝るのが遅かった。こんな場面で「眠いと笑顔まで出なくなる」と説明したくなるが、研究で測った顔の動きと、本人が感じた楽しさは同じ結果になっていない。[1]

睡眠を部分的に制限した人が顔の画像を見る実験では、幸福感の評価が低下した一方、筋電図で測る顔の筋活動には睡眠条件の影響が認められなかった。笑顔に気持ちがついていかないことと、顔が相手の表情をまねしないことは、切り分けて考える必要がある。[1]

既存記事「睡眠不足でイライラする日は声まで厳しい?表情の読み違いと反応の遅れを分ける」には、表情の読み取りや応答の問題を譲る。ここで見るのは、仲間の顔に接したとき、自分の顔と気持ちが同じように動くのかという問いである。笑顔の出席確認だけで、その場の楽しさは採点できない。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

笑顔につられる、には顔と気持ちの違いがある

中心となる研究は、感情的な顔や中立的な顔を見せ、顔の筋活動、脳の活動、本人による感情の評価を調べた実験である。研究で扱う顔の模倣は、相手の表情に対応する自分の顔の反応を捉えるものだ。一方、感情の伝染は、相手の感情的な表情に触れたときに自分の感情も影響を受ける側面として調べられている。研究者はこの両方を測り、同じ現象として扱わなかった。[1]

たとえば友人が笑っていて、自分の口元も動く。そのときに楽しいと感じるか、眠さの中でただ顔だけが動くかは、別に尋ねる必要がある。この場面は測定項目の違いを理解するための例である。実際の研究では、筋電図と感情評価を併せることで、顔から見える反応と本人の経験を別々に確かめている。[1]

筋電図は筋肉の電気的な活動を記録する方法であり、ここでは顔の反応を測るために用いられた。脳については機能的磁気共鳴画像法を使って活動を調べている。本人に感情を尋ねるだけでも、外から顔を見るだけでもなく、異なる測り方を組み合わせた点がこの研究の特徴だ。この実験では、測る場所によって睡眠不足の影響の現れ方が分かれた。[1]

会話の場でこの区別を使うなら、「相手が笑わなかった」という観察と、「相手は楽しくなかった」という解釈をいったん離すことになる。逆に、自分が笑い返せたから十分楽しめていると決める必要もない。実験で顔の筋活動と幸福感の評価が分かれたことは、顔だけを気持ちの代理にしないための手がかりになる。[1]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

夜の終わりに眠る時間を残した比較実験

対象は主な解析で69人であり、20〜30歳の36人と65〜75歳の33人から構成されていた。参加者は通常の睡眠条件と、夜の終わりに3時間の睡眠機会だけを設ける条件の両方を経験した。条件の順序を釣り合わせたクロスオーバー比較である。同じ人の異なる睡眠条件を比べる設計なので、もともと明るい人と静かな人の違いを抑えて比較できる。高齢者も含む結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、対象の年齢幅と性別による違いを考慮する必要がある。[1]

ここでの3時間は、眠るために与えられた時間である。「全員がちょうど3時間眠った」という数字に読み替えない。また、夜のどこで眠る時間を残したかも実験条件の一部だ。普段より少し就寝が遅れた日や、途中で何度も目が覚めた日とは、眠る機会の設け方が違う。[1]

条件を経験した後、参加者は感情的な顔と中立的な顔を見て、感情の評価を行った。同時に顔の筋電図と脳の活動が調べられた。友人と話して、その場の冗談に笑う会話そのものではなく、顔の刺激への反応を比較している。日常の「仲間といるのに盛り上がれない」を考える材料にはなるが、友人関係全体の良し悪しを判定する試験ではない。[1]

若い人と高齢の人を含む点も大切だ。ただし、若い成人女性だけを対象にした実験ではない。立川で働く女性の朝の気持ちにそのまま同じ大きさの変化が起こると決めることはできない。対象の幅を知ることは、研究を遠ざけるためではなく、自分への当てはめ方を整えるために必要である。[1]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

幸福感は下がったが、顔の筋活動は変わらなかった

部分的な睡眠制限の後には、提示されたすべての刺激に対する幸福感の評価が低下した。笑顔だけに特有の反応と狭く読むよりも、顔の刺激を見たときの肯定的な感情評価が下がった結果として捉える方が正確だ。研究者は、睡眠不足の後に否定的な側へ傾きやすくなるという見方と整合する結果だと位置づけている。[1]

一方、顔の筋電図では睡眠操作による影響が認められなかった。この組み合わせから、研究者は感情の伝染には影響があったが、顔の模倣には影響がなかったと結論づけた。「睡眠不足だから仲間の笑顔をまねできない」という言い方は、この実験の結果とは一致しない。幸福感の評価が下がったことを、顔の模倣が弱くなった証拠へ置き換えないことが肝心である。[1]

ただし、有意な影響が認められなかったという結果は、あらゆる条件で顔の反応が完全に同じだという保証ではない。この条件、この対象、この測定で差が検出されなかったという範囲で読む。一方の結果だけを強く言い切り、もう一方を小さく扱うと、まさにこの実験が分けて測った意味を失う。[1]

日常に置くなら、友人に笑い返した自分を見て「楽しんでいるはずなのに、なぜ気分が沈むのだろう」と責めなくてよい。顔が反応することと幸福感が同じように動くことは、研究でも一緒ではなかった。ただし、その日の気分の原因を睡眠だけに確定する材料にもならない。実験で条件を操作して得た結果と、生活の中で自分の状態を推測することには距離がある。[1]

脳の反応と年齢差は、測った項目ごとに読む

脳の活動では、怒った顔に対する紡錘状回の活動が低下した。紡錘状回はここで活動の変化が検出された脳の領域名である。一方、扁桃体については睡眠制限の有意な影響がなかった。脳を測った研究だからといって、「感情を扱う脳が全体的に働かなくなった」と要約することはできない。刺激の種類と測った領域を残して読む必要がある。[1]

年齢については、高齢の参加者が若い参加者より強い怒りを報告した。しかし、感情的な顔に対する脳の反応や、部分的な睡眠制限への感受性に年齢差は認められなかった。怒りの自己評価に差があることと、睡眠不足の影響が年齢によって違うことは別の比較である。「高齢だから寝不足の感情反応が強い」と一続きにしない。[1]

この結果は、職場や教室で世代を理由に表情を読み切ろうとするときにも立ち止まる材料になる。同じ顔を見た感情の報告、顔に対する脳の反応、睡眠制限による変化は、それぞれ別に測られた。相手の年代が分かっても、その日の表情や内面を説明するには、本人の話も必要になる。[1]

顔を見せる条件をそろえる利点は、睡眠条件の比較が明確になることだ。同じ参加者が両方の条件を経験し、複数の指標で調べることで、単にその人が普段から感情を表に出さないという説明とは分けられる。そのうえで、顔の筋活動では差が認められず、幸福感の評価では差が出た。測定を重ねたからこそ、睡眠不足の影響を顔の動きだけに集約しない結論になっている。[1]

一方で、生活では会話の内容も相手との関係も毎回違う。待ち合わせの笑顔と、仕事で失敗した後に向けられる笑顔は、受け手にとって同じ場面ではない。ここで研究から持ち帰れるのは、個々の会話の正解ではなく、観察と解釈の間に区切りを置く視点だ。顔が動いたか、本人が何を感じたかを分けた実験の読み方を、相手の気持ちを尋ねる前の姿勢として使いたい。[1]

また、通常睡眠と睡眠制限を比べた結果は、睡眠時間と幸福感の関係全体を示すものではない。比較した条件を越えて、楽しく過ごすための最適な睡眠時間を算出することはできない。3時間という実験上の数字は、生活で目指す時間でも、笑顔が出なくなる境目でもない。睡眠の機会を減らした条件で何が変わり、何が変わらなかったかを確かめるための数字である。[1]

数字で読む笑顔と睡眠の実験

69人:顔の反応と感情を調べた実験の主な解析対象。[1]

20〜30歳の36人:若年群の年齢範囲と人数。[1]

65〜75歳の33人:高齢群の年齢範囲と人数。[1]

3時間:睡眠制限条件で夜の終わりに設けられた睡眠機会。[1]

56研究:後半で扱う、徹夜による知覚反応への影響を統合した研究数。笑顔の模倣の統合結果ではない。[15]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約