サプリメントの汚染率を調べると、報告される数字は9%から58%まで幅があります。6倍以上の開きです。
この幅は、測定技術の問題ではありません。何を買ってきて調べたかの違いです。「汚染されていそうな製品」を狙って集めれば高く出ますし、市場から無作為に集めれば低く出ます。そして「汚染」の定義——表示されていない禁止物質なのか、表示されているが違法な量なのか、天然由来の成分なのか——によっても変わります。
ここでは、数字そのものよりその数字がどう作られたかに注目して整理します。

最新の系統的レビューが出した範囲
Alsaad N, et al. Systematic review of undeclared prohibited substances and pharmacological adulterants in dietary supplements: prevalence, detection, and risks in sport. Frontiers in Sports and Active Living. 2026. DOI: 10.3389/fspor.2026.1740663
PRISMA に準拠し、Scopus・Web of Science・SPORTDiscus から12,031件を同定、そのうち44研究が適格基準を満たしました。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が明示的に禁止する物質に加え、代謝系の強力な不純物も対象としています。
「実証研究で検査された市販サプリメントの、およそ 9〜15% が禁止物質および未承認の薬理学的作用物質に汚染されていた。大半は刺激薬と同化剤であった。」
汚染が最も多く同定されたのはプレワークアウト製品、減量製品、筋肉増強製品でした。分析法は LC-MS が最も広く使われ、次いで GC-MS と混成的な分光法。著者らは「製品の表示と実際の化学組成のあいだの決定的な乖離」を強調しています。
では、なぜ他の研究は50%を超えるのか
より高い数字を報告した研究を見ます。
Kozhuharov VR, et al. Dietary Supplements as Source of Unintentional Doping. BioMed Research International. 2022;2022:8387271. DOI: 10.1155/2022/8387271
2021年6月までの50研究を対象とし、分析されたサプリメント総数 3,132点のうち 875点に未申告の物質が見つかったとしています。割合にして28%超。最も頻繁に見つかったのはシブトラミンと蛋白同化男性化ステロイド(AAS)でした。
23研究を対象とした別のレビューでは、汚染率12〜58%という範囲が報告されています(Martínez-Sanz ら, 2017, Nutrients)。36研究を対象としたスコーピングレビューでも10〜58%という同様の範囲です(Miroshnikov ら, 2023, Medical Alphabet)。
これらの数字は、どれも間違ってはいません。異なるものを測っているだけです。具体的に見ていきます。
高リスク製品を狙って集めた場合
Duiven E, et al. Undeclared Doping Substances are Highly Prevalent in Commercial Sports Nutrition Supplements. Journal of Sports Science & Medicine. 2021;20:328–338. DOI: 10.52082/jssm.2021.328
オランダのウェブショップから、「潜在的に高リスク」として選別された66製品を購入したものです。選別の基準は、ホルモン調節・筋量増加・脂肪減少・エネルギー増強のいずれかを標榜していること。21ブランド・17ウェブショップから集められ、英国 LGC の ISO17025 認定スクリーンの拡張版で分析されました。
| 結果 | 内容 |
|---|---|
| 未申告のドーピング物質を含む製品 | 66点中25点(38%) |
| 検出された刺激薬 | オキシロフリン、β-メチルフェネチルアミン(BMPEA)、N,β-ジメチルフェネチルアミン(NBDMPEA)、メチルヘキサンアミン(DMAA) |
| 検出された同化ステロイド | ボルジオン(1,4-アンドロスタジエン-3,17-ジオン)、5-アンドロステン-3β,17α-ジオール(17α-AED) |
| その他 | β2作動薬ヒゲナミン、β遮断薬ビソプロロール |
| 一般的な健康リスクを課しうる製品 | 3点(4.5%) |
38%という数字は、あらかじめ高リスクと判断された製品の中での割合です。市場全体の汚染率ではありません。
市場から広く集めた場合
Barker L, et al. Sports Supplement Analysis Survey for the Prevalence of WADA Prohibited Substances in the Australian Online Marketplace. Drug Testing and Analysis. 2025. DOI: 10.1002/dta.3893
2022年、Sport Integrity Australia が HASTA に委託し、オーストラリアのオンライン市場で入手可能な200製品を購入・分析したものです。調査の目的は「WADA 禁止物質を1つ以上含む製品を購入してしまう可能性を明らかにすること」でした。
| 結果 | 内容 |
|---|---|
| WADA 禁止物質を含む製品 | 200点中70点(35%)。大半は刺激薬 |
| 高リスクカテゴリ | プレワークアウト、ファットバーナー、筋肉増強 |
| 検出された禁止物質のうち天然由来の化合物 | 83% |
| 高濃度の合成刺激薬を含んでいた製品 | わずか2点 |
| 物質が成分として表示されていなかった製品 | 禁止物質含有製品の57% |
この研究の価値は、内訳まで報告している点にあります。35%という数字だけを見れば衝撃的ですが、その83%は天然由来の化合物であり、高濃度の合成刺激薬が入っていたのは200点中2点でした。
ただし禁止物質を含む製品の57%で、その物質がラベルにもウェブサイトにも記載されていなかったという点は、消費者にとって重大です。天然由来だから安全という意味ではなく、買う側には知りようがないということです。
国によって、汚染の種類が違う
ノルウェーの調査では、消費者向けオンラインショップから高リスク93製品を選んで分析しました。結果は次のとおりです(Helle, 2020)。
| 分類 | 点数 | 割合 |
|---|---|---|
| 禁止物質・医薬品・違法量のカフェインのいずれかを含む | 21/93 | 23% |
| WADA 禁止リスト掲載物質を含む | 8/93 | 9% |
そしてこの研究には、他と大きく異なる所見があります。「ドーピング物質を含むすべての製品は、1つ以上の禁止物質を含むと表示されていた。」つまりノルウェーの事例では、隠されていたのではなく書いてあったのです。オーストラリアの調査(57%が未表示)とは対照的です。
ブラジルの状況は、また違います。
Torres CL, et al. The presence of doping agents in dietary supplements: A glimpse into the Brazilian situation. Drug Testing and Analysis. 2023. DOI: 10.1002/dta.3517
ブラジル・ドーピングコントロール研究所(LBCD)が2017〜2022年に分析した結果です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| すべてのサプリメント種別で最も多かった不純物 | 利尿薬 |
| 製造品(MDS)で最も多い | 刺激薬 |
| 調剤品(CDS)で最も多い | 同化剤 |
| 濃度の比較 | 製造品(mg/g)> 調剤品(μg/g) |
利尿薬が最多という点は、他国の報告と明確に異なります。利尿薬は WADA の禁止リストにあり、隠蔽薬(マスキング剤)としても、減量目的でも使われます。汚染のプロファイルは市場ごとに違うということです。

古典的な研究:問題はいつから知られていたか
Geyer H, et al. Nutritional supplements cross-contaminated and faked with doping substances. Journal of Mass Spectrometry. 2008;43(7):892–902. DOI: 10.1002/jms.1452
この領域で最も引用されている研究のひとつです。2001〜2002年に13か国で購入された634製品を分析した国際研究で、次の結果が報告されました。
「非ホルモン系の栄養補助食品のおよそ15%が、蛋白同化男性化ステロイド(主にプロホルモン)に汚染されていた。」
そして著者らは、2002年以降に性質が変わったことを指摘しています。
| 時期 | 問題の性質 |
|---|---|
| 1999年〜 | エフェドリン、カフェイン、MDMA、シブトラミンなどの刺激薬がラベルに未記載で混入 |
| 2001〜2002年 | 非ホルモン系製品の約15%が AAS(主にプロホルモン)に汚染 |
| 2002年〜 | メタンジエノン、スタノゾロール、ボルデノン、デヒドロクロロメチルテストステロン、オキサンドロロンなど「古典的」同化ステロイドを高用量で意図的に偽装した製品が出現 |
| 2005年 | ビタミンC錠、マルチビタミン錠、マグネシウム錠から、スタノゾロールとメタンジエノンの交差汚染が押収により確認 |
| 2002年〜 | プロスタノゾール、メタステロン、アンドロスタトリエンジオンなどの新規「デザイナー」ステロイドが市場に登場 |
2005年の事例が示唆的です。ビタミンCやマグネシウムという、およそドーピングと縁のなさそうな製品からステロイドが検出されました。これは意図的な偽装ではなく、製造ラインの交差汚染によるものと考えられます。
ナラティブレビューは、この2つの経路を整理しています。汚染は「基準を満たさない製造慣行と品質管理の欠如による交差汚染」の結果である場合と、「製剤の効果を高めるための意図的な混入」である場合がある、という区別です(Walpurgis ら, 2020, Foods)。
同レビューはもうひとつ重要な指摘をしています。「医薬品製剤についても交差汚染が見つかっている。医薬品の不純物を検査する分析法の感度は GMP ガイドラインに適合しており、生理学的な効果を排除できる水準にあるが、微量の汚染化合物であってもドーピング検査を陽性にしうる。」さらに食品も経路になりうるとし、最も顕著な例として同化剤クレンブテロールに汚染された食肉を挙げています。
実際にドーピング違反につながっているのか
ここまでは「製品を調べたら何が出たか」でした。では実際の検査違反のうち、どれだけがサプリメント由来なのか。
Lauritzen F. Dietary Supplements as a Major Cause of Anti-doping Rule Violations. Frontiers in Sports and Active Living. 2022. DOI: 10.3389/fspor.2022.868228
ある国のアンチ・ドーピング・プログラムの18年分(2003〜2020年)のドーピング検査を検証したものです。
| 項目 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 分析による規則違反の総数 | 192件 | — |
| 選手が「サプリメントが原因」と主張した件数 | 49件 | 26% |
| その主張を裏づける証拠が見つかった件数 | 27件 | 全違反の14% |
この対比が重要です。4件に1件で「サプリメントのせいだ」と主張されましたが、証拠が確認できたのはその約半分でした。残りの22件については、主張を裏づける証拠が見つからなかったということになります。
サプリメントに関連づけられた物質群では刺激薬が最多(24件)で、うちメチルヘキサンアミンが16件を占めました。高リスク製品は多成分のプレワークアウト(20件)と脂肪燃焼系(4件)でした。
著者の提言は、単なる警告ではありません。「アンチ・ドーピング機関は、選手がさまざまなサプリメントを使用することについて、必要性を評価し、リスクを評価し、帰結を評価することを支援する戦略を開発すべきである。」

誰が危険にさらされているか
この問題は、エリート選手だけのものではありません。
Tsarouhas K, et al. Use of nutritional supplements contaminated with banned doping substances by recreational adolescent athletes in Athens, Greece. Food and Chemical Toxicology. 2018;115:447–450. DOI: 10.1016/j.fct.2018.03.043
アテネの11のジムから無作為に選ばれた、レクリエーショナルな青少年運動者170名を対象とした調査です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| サプリメント使用 | 約60%(最も多いのはプロテイン/アミノ酸とビタミン) |
| 禁止物質に汚染された製品を摂取していた使用者 | 9% |
| 検出された物質 | 同化ステロイド、プロホルモン、SARM(選択的アンドロゲン受容体調節薬)、アロマターゼ阻害薬。いずれもラベルに未記載 |
| 汚染製品を摂取していた者のうち、事前に医師・栄養士に相談していた人 | ゼロ |
| インターネットで購入 | 63% |
| 使用されていたプロテイン/アミノ酸・クレアチン製剤の代表標本(約15%)の検査結果 | ドーピング物質は検出されず |
最後の行が実務的に重要です。この調査の範囲では、プロテインとクレアチンという最も一般的な製品からは検出されませんでした。問題は製品カテゴリに偏在しています。
一方、闇市場の製品はまったく別の次元です。フランスで2016〜2019年にボディビルダーから押収された110製品(医薬品75・サプリメント35)の分析では、次の結果が出ています。
| 分類 | 結果 |
|---|---|
| 医薬品のうち基準外(用量が許容範囲外) | 25/75(33%) |
| 医薬品のうち偽造(表示と定性組成が不一致) | 24/75(32%) |
| 医薬品のうち正規品 | 14/75(19%) |
| AAS 含有医薬品のうち非正規品 | 43/54(80%) |
| サプリメントのうち混入があったもの | 1/35(3%、DMBA) |
興味深いことに、闇市場の「医薬品」は80%が非正規品だった一方、同じ押収品のサプリメントで混入が確認されたのは35点中1点だけでした(Fabresse ら, 2021, Forensic Science International)。汚染リスクは、製品の種類と流通経路によって大きく異なります。
なぜ規制で解決しないのか
Mathews NM. Prohibited Contaminants in Dietary Supplements. Sports Health. 2017;9(5):456–461. DOI: 10.1177/1941738117727736
米国の状況を扱った臨床レビュー(エビデンスレベル3)です。結論は次のとおりでした。
「不十分な製造工程と、多くの禁止物質による意図的な汚染が、米国で販売されているサプリメントで今なお起きている。……立法がサプリメントの規制のあり方を変えるまで、選手は汚染されたサプリメントによる有害事象とドーピング検査陽性のリスクにさらされ続けるだろう。」
ここには構造的な問題があります。多くの国で、サプリメントは医薬品ではなく食品として規制されており、上市前に有効性・安全性・組成を当局が検証する仕組みがありません。問題が起きた後に回収するしかない、という枠組みです。
そしてスポーツの側には厳格責任(strict liability)の原則があります。
Contamination of dietary supplements and positive drug tests in sport. Journal of Sports Sciences. 2005;23(9):883–889. DOI: 10.1080/02640410400023258
※ この文献は Consensus の書誌に著者名が記載されていないため、著者を補わず誌名・年・DOI で示します。
このレビューは、非対称性を端的に表現しています。「スポーツに適用される厳格責任の原則は、禁止物質を無邪気に摂取したことが許容される言い訳にならないことを意味し、陽性となった選手は罰則の対象となる。」そして「一部の選手が意図的に不正を行っているのは疑いないが、一部の陽性は、それ以外の点では無害なサプリメントに含まれる禁止物質を不注意に摂取した結果である可能性が高い」としています。
同レビューはまた、「多くのサプリメントはパフォーマンス上も健康上も便益をもたらさず、一部は高用量を長期間摂取した場合にむしろ有害でありうる」「一部の製品は潜在的に毒性のある成分を過剰量含み、他の一部はラベルに記載された成分を有意な量含んでいない」とも述べています。汚染とは別に、表示された成分が入っていないという問題も同時に存在するということです。
つまり製造側には検証義務がなく、摂取側には全責任があるという構造です。
何ができるか
複数のレビューが共通して挙げている対策は、次のとおりです。
Jagim AR, et al. Prevalence of adulteration in dietary supplements and recommendations for safe supplement practices in sport. Frontiers in Sports and Active Living. 2023. DOI: 10.3389/fspor.2023.1239121
このナラティブレビューは、選手の60〜80%が現在または過去のサプリメント使用を報告しているとしたうえで、分析研究の結果を「14〜50%が同化剤その他の禁止物質に陽性」と要約しています。そして安全な使用の条件を4つ挙げています。
| 実践 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 推奨される摂取量を守る |
| 2 | 成分表を禁止物質リストと照合する |
| 3 | 第三者認証プログラムで検証された品質の製品を選ぶ |
| 4 | 成分が重複する複数の製品を同時に摂取していないか意識する |
著者らの結論は、頭ごなしの否定ではありません。「これらの実践が考慮されたうえでなら、選手がパフォーマンスと健康を最適化する戦略としてサプリメントを利用することは妥当であり、ドーピング検査で不合格となるリスクや有害事象を経験するリスクは低い。」
Barker らの豪州調査も同様に、「サプリメントを使いたい場合は、医療者または公認スポーツ栄養士に必要性を相談し、必要なら独立に検査された製品のみを摂取すべきである」と提言しています。
ただし第三者認証にも限界があります。認証はロット単位の検査であり、検査されていないロットの品質を保証するものではありません。また、認証機関が検査する物質の範囲外にある新規の「デザイナー」化合物は、原理的に検出できません。Geyer らが2008年時点で「近い将来、これらのステロイドによる交差汚染も予想される」と書いた懸念は、その後の SARM の広がりを見れば的中しています。
いま言えること
- 報告される汚染率は 9〜58% と幅がある。この幅は主として、どの製品を選んで調べたかによる
- 12,031件から選ばれた44研究の最新系統的レビューは 9〜15% を提示。大半は刺激薬と同化剤
- 高リスク製品を狙って集めた研究では 38%(オランダ66点)、市場から広く集めた研究では 35%(豪州200点)
- ただし豪州調査では、検出された禁止物質の83%が天然由来の化合物で、高濃度の合成刺激薬を含んでいたのは200点中2点だった
- それでも豪州調査では、禁止物質を含む製品の57%でその物質が表示されていなかった
- ノルウェーの調査では逆に、ドーピング物質を含む製品はすべてラベルに1つ以上の禁止物質を表示していた
- 汚染のプロファイルは市場で異なる。ブラジルでは利尿薬が最多、製造品は刺激薬、調剤品は同化剤
- 2001〜2002年の13か国634製品の研究では、非ホルモン系製品の約15%が AAS に汚染
- 2005年には、ビタミンC・マルチビタミン・マグネシウム錠からスタノゾロールとメタンジエノンの交差汚染が確認されている
- 18年間の実際の違反192件のうち、選手がサプリメントを原因と主張したのは49件(26%)。裏づける証拠が見つかったのは27件(全体の14%)
- サプリメント由来の違反では、刺激薬が最多(24件)、うちメチルヘキサンアミンが16件。高リスク製品は多成分プレワークアウト(20件)と脂肪燃焼系(4件)
- 青少年のレクリエーション運動者でも、使用者の9%が汚染製品を摂取していた。63%がインターネットで購入し、汚染製品の摂取者で事前に医師・栄養士に相談していた人はいなかった
- ただし同じ調査で、プロテイン/アミノ酸・クレアチン製剤の代表標本からはドーピング物質が検出されなかった
- リスクは製品カテゴリに偏在する。プレワークアウト、減量、筋肉増強が一貫して高リスク
- 構造的な非対称性:製造側に上市前の検証義務がない一方、スポーツでは厳格責任が適用される
この領域を読むうえで最も重要なのは、「サプリメントの◯%が汚染されている」という一文を、そのまま受け取らないことです。その数字が高リスク製品を狙った標本から出たのか、市場から広く集めた標本から出たのか。禁止物質の定義に天然由来の化合物が含まれているのか。表示されていなかったのか、されていたのか。これらで意味はまったく変わります。
そのうえで、複数の研究が一貫して示している事実が2つあります。
1. リスクは製品カテゴリに強く偏在する。プレワークアウト、減量、筋肉増強を標榜する製品は、どの国のどの調査でも高リスクとして挙がる。逆に、プロテインやクレアチンといった単純な製品では検出が少ない。
2. 表示は信頼できない。豪州の調査では、禁止物質を含む製品の57%でその物質が表示されていなかった。ビタミンC錠にステロイドが混入した事例もある。
なお本記事は、公表された分析研究の要約です。特定の製品・ブランドの安全性について述べたものではありません。
出典
- Alsaad N, et al. Systematic review of undeclared prohibited substances and pharmacological adulterants in dietary supplements: prevalence, detection, and risks in sport. Frontiers in Sports and Active Living. 2026. DOI: 10.3389/fspor.2026.1740663
- Kozhuharov VR, et al. Dietary Supplements as Source of Unintentional Doping. BioMed Research International. 2022;2022:8387271. DOI: 10.1155/2022/8387271
- Martínez-Sanz JM, et al. Intended or Unintended Doping? A Review of the Presence of Doping Substances in Dietary Supplements Used in Sports. Nutrients. 2017;9(10):1093. DOI: 10.3390/nu9101093
- Miroshnikov AV, et al. The prevalence of falsification of biologically active additives popular among athletes: a scoping review. Medical Alphabet. 2023. DOI: 10.33667/2078-5631-2023-29-41-47
- Duiven E, et al. Undeclared Doping Substances are Highly Prevalent in Commercial Sports Nutrition Supplements. Journal of Sports Science & Medicine. 2021;20:328–338. DOI: 10.52082/jssm.2021.328
- Barker L, et al. Sports Supplement Analysis Survey for the Prevalence of WADA Prohibited Substances in the Australian Online Marketplace. Drug Testing and Analysis. 2025. DOI: 10.1002/dta.3893
- Helle C. Doping substances in dietary supplements. 2020.
- Torres CL, et al. The presence of doping agents in dietary supplements: A glimpse into the Brazilian situation. Drug Testing and Analysis. 2023. DOI: 10.1002/dta.3517
- Geyer H, et al. Nutritional supplements cross-contaminated and faked with doping substances. Journal of Mass Spectrometry. 2008. DOI: 10.1002/jms.1452
- Walpurgis K, et al. Dietary Supplement and Food Contaminations and Their Implications for Doping Controls. Foods. 2020;9(8):1012. DOI: 10.3390/foods9081012
- Lauritzen F. Dietary Supplements as a Major Cause of Anti-doping Rule Violations. Frontiers in Sports and Active Living. 2022. DOI: 10.3389/fspor.2022.868228
- Tsarouhas K, et al. Use of nutritional supplements contaminated with banned doping substances by recreational adolescent athletes in Athens, Greece. Food and Chemical Toxicology. 2018. DOI: 10.1016/j.fct.2018.03.043
- Fabresse N, et al. Analysis of pharmaceutical products and dietary supplements seized from the black market among bodybuilders. Forensic Science International. 2021. DOI: 10.1016/j.forsciint.2021.110771
- Mathews NM. Prohibited Contaminants in Dietary Supplements. Sports Health. 2017. DOI: 10.1177/1941738117727736
- Contamination of dietary supplements and positive drug tests in sport. Journal of Sports Sciences. 2005;23(9):883–889. DOI: 10.1080/02640410400023258
- Jagim AR, et al. Prevalence of adulteration in dietary supplements and recommendations for safe supplement practices in sport. Frontiers in Sports and Active Living. 2023. DOI: 10.3389/fspor.2023.1239121
この記事は公表された研究の要約であり、診断や治療の助言ではありません。特定の製品・ブランドの安全性を評価したものでもありません。サプリメントの使用については、医師または公認スポーツ栄養士にご相談ください。競技者の方は、所属競技団体およびアンチ・ドーピング機関の最新情報をご確認ください。






